Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【歴史・記憶】

目的語が長い場合の語順の入れ替わり(英国で進む[まっとうな、歴史学の用語でいう]歴史修正)

今日の実例は、英国の「歴史の見直し(歴史修正)」に関するBBCの報道記事から。 「歴史修正」というと、主に「過去の惨劇を否定する」、「過去を美化する」という方向性の「修正」について用いられることが多いが(「ホロコーストはなかった」日本でいえば…

女性について "hero" と言う場合(メアリ・ウルストンクラフトを讃える)

今回の実例は、英労働党党首ジェレミー・コービンのツイートから。といってもど真ん中の政治の話題ではない。 メアリ・ウルストンクラフトという名にピンとくる人は、日本語圏にはさほど多くないかもしれない。18世紀の英国の社会思想家で、人権についてまと…

他動詞のrun, 接続詞のas, 省略(日本軍の性暴力の被害者となったオランダ人女性)

今回の実例は、第二次大戦で日本軍による戦時性暴力の標的とされ、連夜レイプされ続けたオランダ人女性のオビチュアリーから。 「オビチュアリー」というものについては以前ざっくりと説明したが、功績のある誰かが亡くなったあと、その人の人生や成し遂げた…

neither A nor B(動詞が入る場合), 接続詞while, allow + O + to do ~ (グリーンランドとアメリカ的資本主義)

今回も、前回見たのと同じ記事から。というか、前回見た記事の先の方を見ていたら、同じ文法項目がちょっと違うふうに出てきているので、そちらも見ておきたいと思った。 記事はこちら。 www.theguardian.com

形式主語itの構文, howの節(間接疑問文), 成句 'easier said than done' (1957年の同性結婚式)

今回の実例は、60年ほど前と現在との米国の社会・制度の違いについて、改めて考えさせられるような記事から。 米国で同性間の結婚が法的に認められるようになったのは21世紀に入ってからである。最初はいくつかの州が州法を制定し、やがて同性結婚を認める州…

not so much A as B, 等位接続詞and (「ピータールーの虐殺」の今日性)

今回も、前回の記事と関連して、「ピータールーの虐殺」に関する記事から。 前回書いた通り、1819年8月16日に起きたこの事件は、2018年にマイク・リー監督によって映画化され、2019年の現在、日本でもロードショー公開中である。 そして、2019年8月16日に、…

becomeの使い方, it was ~ that ... の強調構文(「ピータールーの虐殺」とガーディアン紙)

今回の実例は、ある女性が先祖の偉業について調べて知った事実を説明しているインタビュー記事より。 今から200年前、1819年8月16日。英国(イングランド)の都市マンチェスターの中心部にあるセント・ピーターズ・フィールドで、選挙権の拡大を求める選挙法…

【ボキャビル】myth, 仮定法過去完了, 形式主語itの構文(広島・長崎への原爆投下をめぐって米国で信じられている俗説とCIA)

今回の実例は、嘘を嘘と指摘する歴史家のTwitterの連投から。 アレックス・ウェラーステインさん (Alex Wellerstein) は、ニュージャージー州ホーボーケンにあるthe Stevens Institute of Technologyという研究機関に即ずる科学史の研究者で、専門は核兵器の…

関係副詞when, leave + O + C (英・核廃絶キャンペーンの呼びかけ)

今回の実例は、CND (Campaign for Nuclear Disarmament) のツイートから。 CNDは、冷戦で東西両陣営がじゃんじゃん核実験しながらどんどん核武装していた時代、1957年に英国で設立されて以来、今日に至るまで常に英国の反核運動の先頭に立ってきた組織である…

【ボキャビル】result in ~, 等位接続詞による接続, recommendなどに続くthat節内に現れる動詞の原形(英内務省内部報告書)

今回の実例も、またこれと同じ記事から、仮定法現在の用例(同じような文法項目で恐縮だが、実用英語として重要な項目なので、記事を読んでて気が付いたものは取り上げておきたい)。 記事はこちら: www.theguardian.com

英国のシャドウ・キャビネット、that節の繰り返し、関係代名詞の非制限用法、demandなどに続くthat節内に現れる動詞の原形(英「敵対的環境」政策への批判)

今回も、前回と同じ記事から、前回見た部分の少し先を見てみよう。 記事はこちら: www.theguardian.com 本題に入る前に、下記キャプチャ画像の最初にある "the shadow women and equalities secretary" について、少し説明しておこう。 非常にざっくり説明す…

前置詞+関係代名詞, make + O + C,【ボキャビル】in a bid to do ~(英国・内務省の「敵対的環境」政策)

今回の実例は、少し前にも言及した英国の「ウィンドラッシュ・スキャンダル」について、担当省庁である内務省の報告書についての報道記事から。 その報告書は正式に公表されたものではなく、放送局の「チャンネル4」にリークされたもので、ガーディアンなど…

no more than ~, very little (北アイルランド、ブラディ・サンデー事件で記憶される公民権運動指導者のオビチュアリー)

今回の実例は、功績のあった人物の訃報に際して出されたオビチュアリー (obituary) から。 「オビチュアリー」は、日本語では「死亡記事」や「訃報記事」などと訳されていることが多いが、そういわれるとちょっとイメージが違う(そのためここではカタカナ書…

《同格》のthat, 《近い未来》を表す進行形, to不定詞の形容詞的用法, 【ボキャビル】botherという動詞(バーミンガムはメタルの故郷)

今回の実例は、ヘヴィーメタルという音楽の始祖のひとつであるバンドの出身地で「メタル」をアイデンティティの一部にしていく方向の動きが出てきたという記事から。 「ヘヴィーメタル heavy metal」という音楽は、日本では「ヘビメタ」と略されるが、英語で…

仮定法過去完了、倒置(50年前の「ストーンウォールの反乱」と現在)

今回の実例は、今から50年前に米ニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱」とそれがその後の世界にもたらした変化について、当事者や識者の回想や分析をまとめた分量のある記事から。 1969年6月にどのようなことがあったのかについては、ウィキペディ…

whatを用いて《原因・理由》を尋ねる表現(無生物主語), やや長い文, 【ボキャビル】bring home ~, 挿入, remind A of B, the+形容詞, 同格, 助動詞+have+過去分詞(ウィンドラッシュ・スキャンダル)

前回のエントリで見た文について、「ちょっと難しくてよくわからない」という感想をいただいたので、今回は前回の続きにしよう。 記事を読むための前提知識的なことは前回書いてあるものを参照。記事はこちら: www.theguardian.com

not only A but B, 〈感情〉の原因・理由を表すthat節 (英国の無情な政策、「ウィンドラッシュ・スキャンダル」)

今回の実例は、ガーディアンの日曜版であるオブザーヴァーに掲載された、週末の長文記事から。 「ウィンドラッシュ」と聞いてピンとくる人は日本語圏では少ないだろう。第二次世界大戦後に英国の覇権が過去のものとなり、大英帝国が英連邦になったときに、英…

so ~ that ... 構文, some ~, others ...の構文, 倒置, やや例外的な分詞の後置修飾(HBOのドラマ『チェルノブイリ』)

今回も、前々回および前回と同じ記事から、文法項目を見ていこう。 記事を読むうえで必要となる前提知識的なことは前々回の記事を参照のほど。 記事はこちら: www.bbc.com

学校では習わないかもしれない、接続詞asの節における省略、最上級 + ever(HBOのドラマ『チェルノブイリ』)

が今回の実例は、前回と同じ記事から、学術論文であれビジネスの場でのプレゼンテーションであれ、実際にまとまった英語(の原稿)を書くときに使えると、びしっと引き締まった感じを与えることができるかもしれない表現。 記事を読むうえで必要となる前提・…

集合名詞(「スタッフ」の表し方)、be動詞の分詞構文でbe動詞が省略された形(HBOのドラマ『チェルノブイリ』はどこまで本当か)

今回の実例は、前々回のエントリで言及したHBOのドラマに関するBBCの追加検証記事から。 「検証」というのは今ここで私が端的に説明するために思いついた用語に過ぎない。「検証」といっても大掛かりなことをしているわけではなく、ドラマが描いている実際の…

仮定法ではないif節の文(直説法と仮定法の違い)、that's because S+V (ロシア国営TVが語る「チェルノブイリの真実」というフィクション)

高校で「仮定法」というものを習うと、たいていの人は少なからず「わけわかんない」という印象を抱く。「法 (mood)」というものは日本語にはないし、そもそもこれまでだって「もしも~なら」というif節は習ってきた。「もしも明日雨が降ったら、遠足は中止に…

現在分詞、分詞構文、付帯状況のwith, A as well as B, to不定詞の進行形, how best to do ~(中国、天安門事件から30年)

今回も、前々々回、および前々回と同じ、1989年6月4日の中国・北京における「天安門事件」についての記事から。 今回読む部分について背景知識として踏まえておくとよいことは前々々回の導入部に書いてあるので、そちらをご参照のほど。 記事はこちら: www.b…

接続詞のas, 年齢の表し方, 関係副詞, find + O + -ing (中国、天安門事件から30年)

今回も、前回と同じ、中国の天安門事件から30年を迎えて、英BBCの北京特派員、John Sudworth記者が書いた記事から。 記事はこちら: www.bbc.com 「天安門事件」については、前回のエントリでざっと概要を説明する記事にリンクをはってあるので、どういう「事…

「~な人々」の意味のthose, 不定詞の完了形, 付帯状況のwith(中国、天安門事件から30年)

今回の実例は、天安門事件についてここ数日の間に英語圏報道機関で出た数多くの記事のひとつから。 1989年5月。ドイツで「ベルリンの壁」が崩壊する半年ほど前のことだった。中国の首都、北京の天安門広場で学生らが民主化要求の座り込みを行っていた。 この…

助動詞+完了形、not A but B, lie (lay) in ~(アンネ・フランクの同級生が読む「アンネの日記」)

今回も、前々回、および前回と同じく、アンネ・フランクの日記の増補改訂・新訳版が英国で出版されることを受けての記事から。 今回は、前回見たパラグラフの後半部分を見ていこう。 記事はこちら: www.theguardian.com

挿入、間接疑問文、時制の一致をあえてしない場合(アンネ・フランクの同級生)

今回も、前回と同じく、アンネ・フランクの日記の増補改訂・新訳版が英国で出版されることを受けての記事から。 アンネ・フランクについての説明は不要と思われるが、前回少し書いておいたので、「名前だけは知っている」という方はそちらをご参照のほど。 …

完了不定詞、関係副詞の非制限用法、関係詞の先行詞が離れている場合(アンネ・フランクの同級生)

今回の実例は、「歴史の生き証人」の活動についての文章から。 アンネ・フランクという少女の名前を聞いたことのない人はまずいないだろう。ドイツの都市フランクフルトのユダヤ人の家にアンネが生まれたのは1929年だったが、1933年1月にアドルフ・ヒトラー…

「used to do ~」の熟語か、「used + to不定詞の副詞的用法」か(ベトナム戦争の負の遺産の後始末)

今回の実例は、米軍がベトナム戦争のときにベトナムの国土の上に使用した枯葉剤(エージェント・オレンジ)に汚染された空港の後始末が、戦争が終わってから40年以上も経ってからようやく始まるという報道記事から。 記事はこちら: www.bbc.com

過去完了の受動態、so ~ that ... 構文(パリ、ノートルダム大聖堂の火災で崩落した尖塔と屋根について)

今回の実例も、昨日のと同じ、パリのノートルダム大聖堂の火災を報じる記事から。 www.theguardian.com ガーディアンはこの火災を、live-blogの形式で、情報が入ってくる都度伝えていたのだが、昨日と今日参照する報道記事は、その都度報道を踏まえて紙面に…

to不定詞の副詞的用法, 関係代名詞のwhat, try to do ~, those who ~(北アイルランド和平合意から21年)

今回の実例は、Twitterから。 21年前の昨日、1998年4月10日(現地時間)に、北アイルランド紛争を終結させ、北アイルランドについて英国とアイルランド共和国の双方が主体的に関わっていくという枠組みを作った和平合意が、長い長い交渉の末、両国政府と北ア…