英語の文章の書かれ方
このエントリは、2020年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も前回の続きで、先週末、ニューヨーク・タイムズ(NYT)がCOVID-19での死者が10万人に迫らんとする中で示した「数字」ではない、人間たちとしてのひとりひとりの死者につい…
このエントリは、2020年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前回の続きで、COVID-19による死者数が100,000人に迫る米国で、死者を単なる数字に終わらせまいとするニューヨーク・タイムズ (NYT) の取り組みを見ていこう。 記事はこ…
今回の実例は、ある著名な人物の訃報を受けて書かれた激烈な文章から。通例、著名人の訃報を受けて書かれるのは「オビチュアリー (obituary)」で、当ブログでもいくつかオビチュアリーは読んでいるが、今回の文章は書き手も掲載媒体もそのようには位置付けて…
このエントリは、2020年3月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、学術論文から。 元々はいつも通り報道記事についての原稿を予定していたんだけど(急に学校が休みになってしまった高校生が余裕で読めそうな一般向け記事があった…
今回の実例は、レストランのレビュー記事から。といってもただのレストラン・レビューではない。 昨日6月20日は、「世界難民の日 World Refugee Day」だった。これは、難民の地位に関する条約(難民条約)が1951年に採択されてから50年となる2001年に始まっ…
このエントリは、2020年2月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、米国の政府系機関の文書より。 豪華客船「プリンセス・ダイヤモンド」のことは先日書いた通りである。今回の実例は、この船で行われていた「検疫」についての米CD…
今回は、前回の続きで、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で行われていることについてのIMEU (the Institute for Middle East Understanding) による解説を読んでみよう。IMEUについての説明や、シェイク・ジャラー地区についての基本的な解説は前回して…
今回も、前回までの続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいく。今回で最後まで読み切りたいが、毎回冒頭で「前回」「前々回」式に前の記事をリンクするのも限界なので、タグを使って一括管理するようにした。前置きの類は初回のエン…
今回の実例は、報道記事から。「報道」というより時事的なトピックに関するインタビュー記事だが。 テニスの錦織圭選手が、この夏の五輪開催について疑問を抱いていることをオンライン記者会見で述べたという。下記は共同通信の記事より(掲載は毎日新聞): …
今回の実例は、映画評の文章から。 現在、日本でも劇場公開(ロードショー)中の映画『ノマドランド』。「ノマド」は定住しない遊牧民を指す言葉で、この映画は家に暮らすということをせず、車に寝泊まりして、収入源を求めてあちらからこちらへと移動して暮…
今回の実例は、インタビューでの発言から。 ティエリ・アンリといえば、1990年代終盤から2000年代にかけてのサッカー界のスーパースターのひとりである。2014年に現役引退したが、フットボーラーとして一番の時期に在籍していたイングランドのアーセナルでは…
今回の実例は、英語版ウィキペディアから。 1992年のバルセロナ五輪で金メダリストとなった柔道家の古賀稔彦さんが、53歳という年齢で亡くなったことは、英語圏でも伝えられている。 Japanese judoka Toshihiko Koga, who won Olympic gold at the 1992 Barc…
今回の実例は、Twitterから。 今日3月8日は、国際女性デー (International Women's Day) である。日本語圏では「#国際女性デー」のハッシュタグがTwitterで上位に来ているそうだが、Twitterを英語で使っている私の見ている画面内では、時差の関係から(英国…
今回の実例は、国連のアントニオ・グテーレス(グテレス)事務総長の文章から。 本題に入る前に、そのグテーレス事務総長へのインタビューを行うに際し、毎日新聞が読者から事務総長への質問を受け付けている。受け付けは今日、2月24日いっぱいまでとなって…
今回の実例は、前回の続きで、国連のInternational Day of Women and Girls in Science (2月11日)に際してのプレスリリースの最後の方、STEM分野(いわゆる理系)と女性・女子の関係について説明している部分を読んでみよう。 記事はこちら: International…
今回の実例は、報道機関による大きな報道の際のTwitter連続投稿(スレッド)から。 10月に入って以降、Twitterでの私の視野も、体感で半分以上が米大統領選に関する発言で埋め尽くされているのだが、その中に先日少し取り上げたジョー・バイデンの息子、ハン…
今回は前回の続きで、新たに発見されたナスカの地上絵についての英語の報道記事を読んでみよう。 前回は、「ナスカの地上絵」についての英語のニュース記事を探すための下準備として「ナスカの地上絵」を英語でどう書くか(言うか)をウィキペディアを使って…
今回も、前回の関連で、テニスのノヴァク・ジョコヴィッチのCOVID-19感染について。 前回は感染判明を受けてのニック・キリオスの発言を見たが、今回はジョコヴィッチ本人の発言を見てみよう。 Twitterに長文をアップしたいときに、自分のブログとかサイトと…
このエントリは、2019年7月にアップしたものの再掲である。ボリス・ジョンソンという人については、ここで取り上げられているような疑惑や不祥事の類が数限りなく、実に叩けば出てくる埃の粒の数くらいあるといってもよい状態なのだが、それが本人にとって何…
今回も前回の続きで、先週末、ニューヨーク・タイムズ(NYT)がCOVID-19での死者が10万人に迫らんとする中で示した「数字」ではない、人間たちとしてのひとりひとりの死者についての印象的な取り組みから。 本題に入る前に最新のニュース。2020年5月27日、米…
今回も、前回の続きで、COVID-19による死者数が100,000人に迫る米国で、死者を単なる数字に終わらせまいとするニューヨーク・タイムズ (NYT) の取り組みを見ていこう。 記事はこちら: www.nytimes.com 前回はNYTのこの企画がどういうものかを説明しながら、…
今回の実例は、学術論文から。 元々はいつも通り報道記事についての原稿を予定していたんだけど(急に学校が休みになってしまった高校生が余裕で読めそうな一般向け記事があった)、いろいろあるのを見てしまったので予定を変更しました。今日予定していたの…
今回の実例は、米国の政府系機関の文書より。 豪華客船「プリンセス・ダイヤモンド」のことは先日書いた通りである。今回の実例は、この船で行われていた「検疫」についての米CDCの文書(の一部)だ。 CDCはCenters for Disease Control and Preventionの略…
表題の件、ボリス・ジョンソンに黒くない歴史があるのかどうかというのは措いておいて……。 今回の実例は、報道記事の文頭で情報がぎゅっと凝縮されててちょっと読みづらいかもしれない文。 英語の文章は、最初に「結論」に相当するものを短くまとめて書くの…