Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【再掲】比較級+than+any other ~, 機械翻訳が誤訳する英文, 譲歩の構文, など(カーナビー・ストリートのシリア難民シェフ-4)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、前々々回と前々回、および前回の続きで、6月20日の「世界難民の日 World Refugee Day」に英国の新聞に出たレストランのレビュー記事から。文脈などの前置きについて…

【再掲】接続詞のas, those who ~, as if ~, など(カーナビー・ストリートのシリア難民シェフ-3)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、前々回と前回の続きで、6月20日の「世界難民の日 World Refugee Day」に英国の新聞に出たレストランのレビュー記事から。文脈などの前置きについては、前々回のエ…

【再掲】長い文, if節のない仮定法, 辞書に載っていない慣用表現, など(カーナビー・ストリートのシリア難民シェフ-2)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、前回の続きで、6月20日の「世界難民の日 World Refugee Day」に英国の新聞に出たレストランのレビュー記事から。文脈などの前置きについては、前回のエントリをご…

時制の一致, 未来完了, 仮定法過去, 分詞構文, to不定詞の形容詞的用法 (ペルー大統領の弾劾と失職・逮捕)

今回の実例は、報道記事から。 今朝方、Mastodonを見ていたら、英語圏のニュース系のフィードで立て続けに「ペルー大統領逮捕」というヘッドラインが流れてきた。ちょうどアルゼンチンのクリスティーナ・キルチネル副大統領(元大統領でもある)が、大統領だ…

not only A but (also) B の構文における倒置, die -ing, sayの目的語のthat節が2つある場合(「アイルランド自由国」の成立から100年)

今回の実例は、報道記事から。 と、本題に入る前に、今回のトピックとは全然関係ないが、前回のエントリについたはてなブックマークのコメントでデタラメ(ひょっとしたらデマ)が吹聴されている気配なので、その点について注意喚起をしておきたい。 前回の…

約10年前にアカウントを停止された極右の大物が、マスクのもとで、Twitterに帰ってきた(朝日新聞は、イーロン・マスクの「ツイッター文書」などを取り上げるより、マスクがツイッターに何をしているかを報じるべきである)

今回も、英文法の実例からは少し離れて、前回の続きで、イーロン・マスク&マット・タイービの「ツイッター文書 Twitter Files」が、本人たちが思っているようなスクープではない、ということについて。また、マスクがそうやって空騒ぎを演じている裏でTwitt…

イーロン・マスクとマット・タイービの「ツイッター文書」は、何ももったいぶって今リリースするようなものではない。あと、タイ―ビはまともに受け取られていない。そんなことよりマスクが持っている私たちのデータの心配をした方がよい。

今回はいつもの「英文法の実例」とは違う感じで。 英語圏の報道機関やジャーナリストのTwitterアカウントをまとめたこちらのリストや、米国のメディア研究者のMastodonアカウントなど、私の見ている範囲内で、ほとんどだれも話題にしていなかったので気にも…

【再掲】whether節, 副詞のany, 口語表現の「すごい」, など(カーナビー・ストリートのシリア難民シェフ)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、レストランのレビュー記事から。といってもただのレストラン・レビューではない。 昨日6月20日は、「世界難民の日 World Refugee Day」だった。これは、難民の地…

【再掲】自動詞と他動詞と受動態、そして《行為主》の明示・非明示(燃えた/燃やされたミャンマーの村)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、報道記事から。 「自動詞」と「他動詞」を区別すると、もろもろ効率よくなる、ということを、私はずいぶん遅くなってから初めて知った。中学や高校の英語の授業で…

単語は中学レベルの基本語で簡単で文意も取りやすそうなのに、実は意外と難しい文の例(サッカーW杯、グループEで日本が首位)

今回の実例は、Twitterから。 今日は元々は、あるレセプションの場で明らかになった英王室の中に根強くあるレイシズム(人種主義、人種差別)についてのことばを見ていこうと下準備はしていたのだが、いかにも気が重くてうーむと思っていたところ、今朝方、…

複合関係代名詞whatever, something + 形容詞, 助動詞 + have + 過去分詞, to不定詞の意味上の主語, 動名詞の意味上の主語,動名詞の否定形, など(ベン・ホワイトがイングランド代表を離脱)

今回の実例は、Twitterから、人の心から出ている血の通った言葉を。ESAT-Jや中学教科書の不自然で拙い変な英語もどきみたいなのをたっぷり見たあとなので、私もリハビリが必要です。普通の英語、よい英文を読む必要がある。 っていうか、それこそ90年代の話…

no longer, 分詞構文, 関係代名詞の制限用法が非制限用法的な意味で用いられている例(Twitterが新型コロナウイルスに関する誤情報の投稿制限を撤廃)

今回の実例は、報道記事から。 日本語でも広く報じられていると思うが、Twitterが新型コロナウイルスやそれが引き起こす感染症COVID-19についての誤情報 (misinfo, misinformation) に対してかけていた投稿制限を、撤廃する。というわけで明日からはTwitter…

ESAT-Jの出題ミスに関して(中学校でやる範囲しか出題されないはずの試験に、高校範囲の構文が出ている) #ESATJ

今回も英語の実例はお休みして、11月27日に東京都で実施されたESAT-Jという名称の英語の試験について少し書いておきます。マスコミが基本的に東京都の言い分を復唱しているばかりなので、個人が書かないとならない状態です。 以下のことは、東京都教育委員会…

本日休載しますが、ちょっとおしゃべりだけします。英米差について。

昨日、東京都で中学3年生を対象とするESAT-Jという英語の試験(テスト)が行われ、今日その問題と解答例が開示されたので、現在はそれの検討をしているのでブログを書く時間が取れません。すみません。 今日は中国・上海で抗議行動の取材に当たっていたBBC記…

【再掲】国旗が振られ、極右人種主義・排外主義的なスローガンが叫ばれた行進と、風船爆弾と、大手国際報道について(エルサレムでの「旗行進」)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、少々変則的に。 パレスチナ情勢については「ガザ衝突[sic]」の事態にならないと記事にしないという暗黙のルールがあるとしか思えない大手国際報道で、またしても、…

【再掲】前置詞+動名詞の使いどころ(「古代マヤ人がレーザーを使い」と読めてしまう文を修正する)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、Twitterで回っていたついついくすりと笑ってしまうような例。 日本語で、修飾関係が少し複雑になると、文意が1つに確定できなくなることがある。先日Twitterで見…

英語の文章の書かれ方(トピック文とサポート文の構造の応用), not ~ because ..., など(ドイツ代表の「口ふさぎ」へのガーディアン紙の評価)

今回は、前回文字数を使い切ってしまったため積み残しにしていた論説記事を見てみよう。前置きは前回のエントリをご参照のほど。 記事はこちら: www.theguardian.com 記事を書いたSean Ingle記者は、ガーディアンのスポーツ部門のチーフで、大会の現地カター…

ドイツ代表の「口ふさぎ」集合写真を、英国のメディアはどういう扱いで伝えていたか。

今回の実例は、新聞の論説記事から……のつもりだったが、そこにたどり着く前に字数が尽きたので、Twitterからのクリップのみ。 日本時間で昨日23日の夜か、今日24日の早朝に行われた*1サッカーのワールドカップでのドイツ対日本の試合で、日本が逆転して勝利…

【再掲】cannot + 比較級, 助動詞could, to不定詞の否定形, など(EURO 2020, 試合中にピッチで突然倒れたフットボーラーと、チームメイトたち)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、報道記事から。 日本でも大きく伝えられているが、サッカーの試合中に、プレイに関係しない原因によって、プレイヤーがピッチでいきなり倒れるというショッキング…

【再掲】東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 2 (進行形の受動態, やや長い文, so that S can do ~, など)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続きで、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で行われていることについてのIMEU (the Institute for Middle East Understanding) による解説を読んでみよう。IM…

【再掲】東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 1 (動名詞と現在分詞, if節のない仮定法, 構造が取りづらい長い文, など)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で何が行われているのかについての解説を、Twitterの連続投稿(スレッド)で読んでみよう。 シェイク・ジャラー地区については、…

【再掲】関係副詞の非制限用法, 倒置, 分詞構文 (ビンヤミン・ネタニヤフとはどのような人物・政治家か)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。(なぜか今、ブログの編集画面が「はてな記法」で固定されているので、表示させてみると細部がおかしなことになっている可能性もあるが、その点はご容赦いただきたい。) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 今回…

【再掲】sacrificeの語義は「犠牲を払う」か? (バッハIOC会長発言をめぐって)

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、予定を変更して、今ホットな話題について(もう過去の話かもしれないが)。例のIOC会長による「犠牲」発言である。ちなみに原文では "We have to make some sacrifices …

倒置の構造の実例を2つ

今回の実例はTwitterから。 ちょっと両手でお手玉状態なので、実例を貼り付けるだけにします。《倒置》構文を2件。 まずひとつめ: 'Never in my wildest dreams would I have thought this would be possible'. https://t.co/HAfeS1tI0X — BBC London (@BBCL…

ネイティヴ英語話者がやりがちな文法ミスの例

今回の実例は、報道記事から。 少し前になるのだが、次のような用例を見かけてメモっていた。出典はBBC Newsのこの記事である。 同じ記事から、文法警察がとんでくるやつ。#英語 #実例このThere'sは、ここ10年ほどで、ほんとに見ることが増えた。 pic.twitte…

仮定法におけるifの省略と倒置, 現在進行形の受動態, 同格, など(本日の「ロシアのミサイルがポーランドに着弾」騒動について)

今回の実例は、分析(解説)の文章から。 日本時間で今朝早く、びっくりするようなニュースが飛び込んできた。米国政府当局者が「ロシアのミサイルがウクライナの国境を超えてポーランドに落ちて2人を死亡させた」と述べた、というのだ。ポーランドといえばN…

自動詞のmake(「猫のラリー」さんの投稿)

今回の実例は、Twitterから。 次のツイート本文を読んで意味が取れるだろうか。 I make a good ornament(Photo @PoliticalPics) pic.twitter.com/JDKmzP26ed — Larry the Cat (@Number10cat) 2022年11月14日 「猫のラリー」さんが、何か細工物をして、オーナ…

本日休載します

帰宅が間に合いません。すみませんが休載します。

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (3)

今回は、さらに前回の続き。日本語でしかTwitterを見ていないところからは見えないことを少しでも日本語圏に入れたくて続けて書いているが、同トピックでの記事が多くなりすぎてきているので、専用のカテゴリ(タグ)を作成した。あまりそういう特別扱いみた…

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (2)

今回は、前回の続きで、イーロン・マスクがTwitterを買収して以降引き起こしている大混乱(の一部)について。 日本語圏では昨日・今日あたり、前回取り上げたような「青い認証マーク(チェックマーク)」をつけているユーザーさんたちから、現在の名前から…