Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【再掲】国旗が振られ、極右人種主義・排外主義的なスローガンが叫ばれた行進と、風船爆弾と、大手国際報道について(エルサレムでの「旗行進」)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、少々変則的に。 パレスチナ情勢については「ガザ衝突[sic]」の事態にならないと記事にしないという暗黙のルールがあるとしか思えない大手国際報道で、またしても、…

【再掲】前置詞+動名詞の使いどころ(「古代マヤ人がレーザーを使い」と読めてしまう文を修正する)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、Twitterで回っていたついついくすりと笑ってしまうような例。 日本語で、修飾関係が少し複雑になると、文意が1つに確定できなくなることがある。先日Twitterで見…

英語の文章の書かれ方(トピック文とサポート文の構造の応用), not ~ because ..., など(ドイツ代表の「口ふさぎ」へのガーディアン紙の評価)

今回は、前回文字数を使い切ってしまったため積み残しにしていた論説記事を見てみよう。前置きは前回のエントリをご参照のほど。 記事はこちら: www.theguardian.com 記事を書いたSean Ingle記者は、ガーディアンのスポーツ部門のチーフで、大会の現地カター…

ドイツ代表の「口ふさぎ」集合写真を、英国のメディアはどういう扱いで伝えていたか。

今回の実例は、新聞の論説記事から……のつもりだったが、そこにたどり着く前に字数が尽きたので、Twitterからのクリップのみ。 日本時間で昨日23日の夜か、今日24日の早朝に行われた*1サッカーのワールドカップでのドイツ対日本の試合で、日本が逆転して勝利…

【再掲】cannot + 比較級, 助動詞could, to不定詞の否定形, など(EURO 2020, 試合中にピッチで突然倒れたフットボーラーと、チームメイトたち)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、報道記事から。 日本でも大きく伝えられているが、サッカーの試合中に、プレイに関係しない原因によって、プレイヤーがピッチでいきなり倒れるというショッキング…

【再掲】東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 2 (進行形の受動態, やや長い文, so that S can do ~, など)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続きで、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で行われていることについてのIMEU (the Institute for Middle East Understanding) による解説を読んでみよう。IM…

【再掲】東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 1 (動名詞と現在分詞, if節のない仮定法, 構造が取りづらい長い文, など)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で何が行われているのかについての解説を、Twitterの連続投稿(スレッド)で読んでみよう。 シェイク・ジャラー地区については、…

【再掲】関係副詞の非制限用法, 倒置, 分詞構文 (ビンヤミン・ネタニヤフとはどのような人物・政治家か)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。(なぜか今、ブログの編集画面が「はてな記法」で固定されているので、表示させてみると細部がおかしなことになっている可能性もあるが、その点はご容赦いただきたい。) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 今回…

【再掲】sacrificeの語義は「犠牲を払う」か? (バッハIOC会長発言をめぐって)

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、予定を変更して、今ホットな話題について(もう過去の話かもしれないが)。例のIOC会長による「犠牲」発言である。ちなみに原文では "We have to make some sacrifices …

倒置の構造の実例を2つ

今回の実例はTwitterから。 ちょっと両手でお手玉状態なので、実例を貼り付けるだけにします。《倒置》構文を2件。 まずひとつめ: 'Never in my wildest dreams would I have thought this would be possible'. https://t.co/HAfeS1tI0X — BBC London (@BBCL…

ネイティヴ英語話者がやりがちな文法ミスの例

今回の実例は、報道記事から。 少し前になるのだが、次のような用例を見かけてメモっていた。出典はBBC Newsのこの記事である。 同じ記事から、文法警察がとんでくるやつ。#英語 #実例このThere'sは、ここ10年ほどで、ほんとに見ることが増えた。 pic.twitte…

仮定法におけるifの省略と倒置, 現在進行形の受動態, 同格, など(本日の「ロシアのミサイルがポーランドに着弾」騒動について)

今回の実例は、分析(解説)の文章から。 日本時間で今朝早く、びっくりするようなニュースが飛び込んできた。米国政府当局者が「ロシアのミサイルがウクライナの国境を超えてポーランドに落ちて2人を死亡させた」と述べた、というのだ。ポーランドといえばN…

自動詞のmake(「猫のラリー」さんの投稿)

今回の実例は、Twitterから。 次のツイート本文を読んで意味が取れるだろうか。 I make a good ornament(Photo @PoliticalPics) pic.twitter.com/JDKmzP26ed — Larry the Cat (@Number10cat) 2022年11月14日 「猫のラリー」さんが、何か細工物をして、オーナ…

本日休載します

帰宅が間に合いません。すみませんが休載します。

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (3)

今回は、さらに前回の続き。日本語でしかTwitterを見ていないところからは見えないことを少しでも日本語圏に入れたくて続けて書いているが、同トピックでの記事が多くなりすぎてきているので、専用のカテゴリ(タグ)を作成した。あまりそういう特別扱いみた…

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (2)

今回は、前回の続きで、イーロン・マスクがTwitterを買収して以降引き起こしている大混乱(の一部)について。 日本語圏では昨日・今日あたり、前回取り上げたような「青い認証マーク(チェックマーク)」をつけているユーザーさんたちから、現在の名前から…

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (1)

さて、今回は、英文法の実例というよりは、何があったかの記録。もう古い話になっているが記録はしておく。 イーロン・マスクがTwitterを買収して以降、とりわけ大きな関心を集めることとなったニュースは、私が把握している範囲では、日本語圏では第一に大…

引き続き、本日休載

シックハウス症候群みたいな状態が続いています。まさか新刊の辞書を予約して買ってこんなことになるとは思っていませんでした。呼吸器に問題を抱えている方は、辞書に限らず、強力な接着剤を使っていそうな書籍を購入する際は、揮発すべき有害物質が揮発で…

本日休載

辞書が届いて、開封したら、作りたて、印刷製本したてのほやほやで、私の呼吸器には厳しすぎました。寝込んでいます。マジで。 たぶん接着剤の成分が原因です(辞書の製本には普通の本とはちょっと違う強力な接着剤が使われるはず)。昼間、しばらく外の風に…

本日休載します

すみません。疲れました。 Tesla stock is going down down, down... Poor Elon. pic.twitter.com/VHqdPAllHQ — 🏳️‍⚧️Girl named Jeremy🏳️‍⚧️U.S. Navy (Ret.) (@NikolaiLantsov3) 2022年11月7日 ↑貼っておきます。イーロン・マスクのファン・ボーイズたちがい…

so that ~の構文, as +過去分詞, and so ~, 大文字の使い方, など(Twitter上のパロディ・アカウントと、イーロン・マスクの激怒)

今回の実例は、Twitterから。 この発言(ツイート)が出るに至った経緯を今日は書こうと思っていたのだが、ちょっと扱いきれない感じなので、このツイート単体で文法解説だけ。経緯説明は次回(明日)。 こちら: As requested by the owner of this website,…

【再掲】「ユダヤ人なのにイスラエル政府を批判している」という物言いは、なぜ反ユダヤ主義の危険性につながりうるのか。

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今日もまた、引き続きイレギュラーな感じで。 イスラエルによるガザ地区攻撃が行われると、私が見る画面はガザ地区内からの #GazaUnderAttack のハッシュタグ*1での逐次報告――「…

【再掲】ガザ地区の停戦は続いているが、これで「終わり」ではない。

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今日も引き続きイレギュラーな感じで。 ガザ地区に攻撃を加えているイスラエル軍と、ガザ地区からイスラエルに攻撃を加えているガザの武装組織(ハマスの武装部門と、イスラム聖…

助動詞+受動態, 関係代名詞, 形式主語itの構文, など(イスラエル総選挙結果をめぐる、英国のユダヤ人のことば)

今回の実例は、Twitterから。 たまたまのタイミングで、2021年にパレスチナ(ヨルダン川西岸地区: ガザ地区ではない方)でイスラエルの違法入植地絡みで起きた人権侵害・人権蹂躙、さらに殺人についての過去記事を、いつもの「【再掲】」枠でアップロードし…

【再掲】「イスラエルによる占領」とはどういうものか、ひとりの八百屋さんが撃ち殺された事件を通じて (関係副詞の非制限用法, など)

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。ここで扱っている記事で報告されているような事態は、2022年10月になっても、全然収束していない。それどころか、ますますエスカレートしている。2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵略の…

前置詞+関係代名詞, 関係副詞, 代名詞のthose, too ~ to do ...構文, など(コウビルド英英辞典のコリンズ社が選んだ「今年のことば」より、warm bankについて)

今回は前回の続きで、『コウビルド英英辞典』のコリンズが選んだ「今年のことば」についてのコリンズのブログから。 前置きなどは前回のエントリを参照されたい。 前回は、2022年を表すいくつかのことばの中からトップに選ばれた permacrisis (permanent の…

感嘆文, 省略の構文, it is ~ that ...の形式主語の構文, 同格, など(辞書のコリンズの選んだ「今年のことば」)

今回の実例は、言語系の解説ブログから。「ゆる何とか」系じゃなくてガチなところのブログだが、今回みる記事は軽妙で読みやすいので安心してほしい。 2か月で1枚のカレンダーが最後の1枚になる時期になると、「今年もこの季節かぁ……」という小さなニュース…

前置詞+関係代名詞, 現在完了の受動態,など(「イーロン・マスクとジャック・ドーシーは競合関係にあるのではない。協力関係にあるのだ」という解説)

今回の実例は、専門的な知見を持つ人のブログにアップされた解説記事から。 先週末、英語圏の、特に「リベラル」な人々の間でよく見かける「Twitterはマスクに買収されたのでもうおしまいだ。これからはジャック・ドーシーの次の幕に期待しよう。ベータテス…

【再掲】続き 4/了: 「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火 (関係代名詞, トピック文とサポート文の構造)

このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前回までの続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいく。今回で最後まで読み切りたいが、毎回冒頭で「前回」「前々回」式に前の記事をリンクする…

Twitterがイーロン・マスクのものになったのが嫌だからって、ジャック・ドーシーに今、何を期待できるというのだろう?

今日は土曜日なので、過去記事の再掲をするのが常だが、週明けまで寝かしておいたらもう古すぎて目も当てられなくなっているであろう話題について書いておかねばと思うきっかけがあったので、新規で記事を立てることにした。 広く報道されている通り、テスラ…

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