Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

分詞構文(特盛り)

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今日もまた同じ出典から。(この記事は文法事項が実際の報道記事の中でどう出てくるかという点で非常に見所が多かった。)

www.theguardian.com

終盤、情報を詰め込んでだーっと書く箇所で、記事を書いた記者は《分詞構文》をこれでもかこれでもかと言わんばかりに使いまくっている。

下図で確認していただきたいのだが、キャプチャーが途中から始まっているもの、途中で終わっているものを含め3パラグラフがキャプチャされていて、その3つのパラグラフすべてで分詞構文が使われている。「分詞構文の特盛り」としか言いようのない状態だ。おなかいっぱい。

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2019年1月15日、the Guardian

ひとつひとつを見ていこう。文字をグレーにしてあるのは上記キャプチャ画面には入っていない箇所。

“That was a very good meeting,” Trump said about Hamburg, claiming the discussion was about Israel and an oil pipeline. “It was actually a very successful meeting … We have those meetings all the time. No big deal.”

A serial liar, Trump has in the past mischaracterized his dealings with Russia in particular, denying he had business interests in the country when he was in negotiations to build a tower there and claiming a campaign meeting to get dirt on Hillary Clinton from a Russian source was in fact about adoptions.

Clinton, the former Democratic presidential nominee, jumped on the latest revelations, tweeting debate footage from 2016 in which she blasted Trump for bending to Putin’s will and writing: “Like I said: A puppet.” 

最初のclaimingの分詞構文は特にひっかかるところはないだろう。"and he claimed" か何か、とてもシンプルな形の文を分詞構文にしている。これを含む文は「トランプはハンブルクでのことについて『とてもよい会談だった』と述べ、議題になったのはイスラエルと石油パイプラインのことだと主張した」という意味。

 

次は、下線をほどこしたandによって、太字にした現在分詞2つが接続されているということに気付けるかどうかがポイントとなる文。このように、等位接続詞によって長くなっている文は、国公立の二次試験や私立の筆記試験で下線部和訳や内容要約の素材となることがよくあるので、十分に練習しておくこと。

ちなみにこのパラグラフの文頭、"A serial liar" も最初にbeingが省略されているので、ここも分詞構文とみなすこともできる。

文意は、denyingの前までが「嘘に嘘を重ねてきた人物であるが、トランプは過去において特にロシアとの取り引きに関して誤った性質付けをしてきた」。その後が「ロシアにタワーを建設するための交渉にあたっていたときに、ロシアにビジネス上の利害があるということを否定したり、ヒラリー・クリントンにロシア筋から不利な情報を投げつけるために行なった選挙戦での会合は、実は養子縁組についてのものだったなどと主張したり」。

 

そして最後のパラグラフは、2番目のパラグラフで言及されたヒラリー・クリントンの反応だが、「前民主党大統領候補のクリントン氏は、今回明らかになったことに飛びついて、2016年の討論会の映像をツイートした」という文で、"and she tweeted" と文をつなげる代わりに、"tweeting" と分詞構文にしている。

 

分詞構文は、このように、実際の報道記事などで毎日目にするもの。大学に進み、社会に出たあとで接する実用英語では外せないポイントのひとつなので、最初に習うときに十分に押さえておきたい。

 

 

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英文法解説

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