Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

等位接続詞によるthat節の繰り返し、時制の一致、過去分詞の分詞構文(ハリー王子とメーガン妃に赤ちゃんが生まれた)

↑↑↑ここ↑↑↑に表示されているハッシュタグ状の項目(カテゴリー名)をクリック/タップすると、その文法項目についての過去記事が一覧できます。

今回の実例は、英国のサセックス公ご夫妻の第一子誕生のニュース記事から。

サセックス公(公爵)」はハリー王子のことで、「サセックス公(公爵)婦人」はメーガン妃のこと。ちなみに日本語の報道では「メーガン妃」と表すことになっているらしいが、英語の報道では*1名前を使うときはMeghan, Meghan Markle(結婚前の名前そのまま)で、肩書を使うときはDuchess of Sussexと表す。これはハリー王子の兄であるウィリアム王子夫妻でも同じで、英語圏の報道での用語を一覧表にすると下記のようになる。 

ウィリアム王子 Prince William ケンブリッジ公爵 Duke of Cambridge
キャサリン妃 Kate*2 Middleton, Kate ケンブリッジ公爵夫人 Duchess of Cambridge
ハリー王子 Prince Harry*3 サセックス公爵 Duke of Sussex
メーガン妃 Meghan Markle, Meghan サセックス公爵夫人 Duchess of Sussex

 

というわけで、今回のロイヤルベイビー誕生のニュース、BBCのヘッドラインはこんなふう。

www.bbc.com

 

ハリー王子が直接、TVカメラの前で、「男の子です」「名前はまだ考え中です」「出産に立ち会っていたんですが、女の人ってほんとすごいですよね、ああいうこと(出産の痛みに耐えること)ができてしまうんだから」といったことを、喜びを率直に表しながら語っている映像クリップを、BBC NewsのTwitterアカウント(のひとつ)がフィードしている。後ろにいるお馬さんたちも何かはしゃいでいる。 

 というわけで、記事で見るのは下記の部分: 

f:id:nofrills:20190507034800j:plain

2019年5月6日、BBC News

まずキャプチャ画像一番上のパラグラフ: 

Speaking after the birth, Harry added (that) the child had been "a little overdue" and that he planned to make another announcement in two days' time "so everyone can see the baby".

"Harry added" のaddの目的語となるthat節が2つあり、1つ目のthat節のthatは省略されているが、2つ目のは省略されていない(省略することができない)。この「2つ目のthatは省略されない」というルールについては、以前書いたものがあるので、そちらを参照されたい。

また、最初のthat節の中がhad beenになっているのも、2つ目のthat節の中がplannedと過去形になっているのも、《時制の一致》である。一方で、2つ目のthat節内にある引用符でくくくられたハリー王子の発言においては時制の一致は見られない。これは、引用符内では、誰かの発言そのものを書くというルールがあるためである。

 

続いて2番目のパラグラフ: 

Asked what it was like to be present for the birth, he laughed and said: "I haven't been at many births. This is definitely my first birth. It was amazing, absolutely incredible, and, as I said, I'm so incredibly proud of my wife.

 最初の "Asked" からコンマまでの部分は《過去分詞による分詞構文》。過去分詞なので《受け身》の意味を表す。「(彼は)……を尋ねられ、笑って次のように述べた」。

そのあとのハリー王子の発言は、文法とは別に、ちょっと意味が取りづらいかもしれない。と、日本語でも「意味が取りづらい」と断言しちゃってかまわないようなところで「ちょっと」をつけてみたりするが、英語でも「一度もない」と断言してよいところで「その経験はあまりない」と言う、というクセみたいなものがある。「出産に立ち会ったことは今までまああんまりないんですが、というか今回が初めての立ち会いですけどね」という感じ。

 

 

AAHS彫刻Prince Harry andメーガン・マークルLifeサイズCarboard Stand Up
 
英国ロイヤルスタイル

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徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版

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英文法解説

英文法解説

 

 

 

 

 

*1:より正式な文書ではこの限りではないかもしれない。

*2:KateはCatherineの愛称だから、日本語では「キャサリン」と表されるようだが、英語では彼女のことをCatherineと呼んでいる報道記事を見たことはない。

*3:この方はほんとはHenryという名前だが、愛称のHarryが使われている。