Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

SVOCの文型 (call, label) , labelの過去形・過去分詞形の英米差(サンフランシスコ市、NRAを「国内テロ組織」と位置づけ)

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今回の実例は、米国から、ちょっとびっくりするようなニュースより。

報道自体は、BBC Newsの日本語版が日本語記事を出しているので、それを参照していただくのがよいだろう。

www.bbc.com

というわけで、今回は前置きなしでいきなり文法解説に入る。記事はこちら: 

www.bbc.com

 

f:id:nofrills:20190906032640j:plain

2019年9月5日、BBC News

見出しと、記事の最初の文に同じ文法項目が含まれている。

見出し: 

San Francisco council calls NRA 'domestic terrorist organisation'

記事の最初の文: 

The San Francisco city government has formally labelled the pro-gun lobbyist National Rifle Association (NRA) a "domestic terrorist organisation".

太字にした動詞 (call, label) はいずれも《SVOC》の第5文型を取る動詞である。

最近は学習参考書でも英語の文型は5つではなく8つと数えることもあるが、いずれにせよ《SVOC》は英語の基本文型のひとつだ。

日本では、「《SVOC》だの何だのという分類なんか役に立たない。そんなのやってるから、学校文法はダメだ」というわけのわからない声がやたらと大きいのだが、「外国語としての英語」を学ぶときにこれを学習するのは別に日本だけじゃない。例えばサクっとウェブ検索するだけで、下記のような英語学習のページが見つかる。

www.grammarinenglish.com

 

5文型であれ7文型であれ8文型であれ、こういった「文型」の知識は、単語の羅列ではなくまともな英語を書いたりしゃべったりしたいのなら必須の知識である。「こんなことをやっているから英語ができない」のではなく、あえて言うなら「こんなこともわからないから英語ができない」のだ。私自身も大学入試まで「例文さえ頭に入ってたら、5文型なんて別にやんなくてもいい」と思っていたし、実際それで大学に入ったのだが、家庭教師・塾講師のバイトをするようになってそれでは済まなくなり、改めて勉強して「こんなに便利な考え方があったのなら先に言っといてよ(←オイ)」と思ったし、実際大学で英語で文を書くときに、それまでの自分が無意識にやってたことが「文型」で整理されたら、よい文が効率よく書けるようになった。

 

ともあれ、《SVOC》では《O = C》という関係が成り立つ。

  They named the cat(O)  Larry(C)

  (彼らはその猫をラリーと名付けた)

この場合、the cat = Larryという関係になっている。

この形を作れる動詞はある程度決まっている(どんな動詞でもこの形の文で使えるわけではない)。

今回実例として見ている2つの文の動詞、callとlabelもこのパターンの文を作る動詞で、特にcallはその代表例として教科書でまっさきに出てくる動詞だ。

  My name is Mohammed, but my friends call me Mo. 

  (僕の名前はモハメドですが、友人たちは僕をモーと呼びます)

 

labelは「ラベル」ではなく「レイベル」と読み、「ラベル、札、レッテル」という意味の名詞として、また、「ラベルを貼る」という意味の動詞として用いられるが、《SVOC》の文型の場合は「OにCというラベルを貼る、OをCと位置付ける」の意味になる。

  The President labeled the soldier a traitor. 

  (大統領はその軍人を裏切者であるとした)

ちなみにlabelという単語は、過去形・過去分詞形や-ing形にするとき、英国式では最後のl(エル)を重ねる。米国式では重ねない。私たちが書く場合には、特に指定がなければ、1つの文章の中で不統一になっていなければどちらでもよい(が、例えば米国の大学に出す書類では米国式を使うのが無難だろう)。

  【英国式】label - labelled - labelling 

  【米国式】label - labeled - labeling 

同じようなことが起きる動詞に、travelなどがある(英国式ではtravelled, 米国式ではtraveled)。

 

 さて、教材。 

 この本↑は「5日間」でやるのはかなり無理があるが、非常によく練られていて、一度やり通せば雑然としていた知識がかなりスッキリ整理されるのではないかと思う。易しい本ではない(少なくともセンター試験で5割以上の点数が取れる人じゃないと厳しいと思う)。電子書籍もあるが、電子版は紙版を単に画像にしただけで、電子書籍の利点(全文検索、ハイライトなど)がまったくなく、単に読みづらいので、紙版での購入をお勧めする。

 

ほか、安藤貞雄先生の本格的な本(英語が好きじゃないと読み通せないと思う)もあれば、気軽に手を出せる「やり直し英語」的な本もあるので、機会があれば一度、大型書店の英語学習本の棚を見てみてほしいと思う。

五文型の底力―ここから始まる英語理解への5つ道具 (「底力」シリーズ 4))

五文型の底力―ここから始まる英語理解への5つ道具 (「底力」シリーズ 4))

 
英語の文型―文型がわかれば、英語がわかる (開拓社言語・文化選書)

英語の文型―文型がわかれば、英語がわかる (開拓社言語・文化選書)