Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

《時》を表す副詞節内で「未来」を言うのに使われる現在形、SVCの文型におけるturn【再掲】

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このエントリは、3月にアップしたものの再掲である。アメリカの子供(小学生)の作文程度の英語を書くのは案外難しい(かもしれない)ということがよくわかる実例だと思う。

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今回の実例は、Twitterから。3月14日に英語圏でバズっていたもので、アメリカの小学校で出された作文の宿題と、エマという子の答えである。

 

プリントの一番上には、

To celebrate the 100th days of school 

とあり、「小学校に入って100日を迎えた記念に」ということで出された宿題だとわかる。

で、その宿題の内容は、

When I am 100 years old...

ということで、「100」つながりで、「私が100歳になったときには」というお題で何か書いてみましょう、というものだ。

 

ここで《時を表す副詞節内での、現在形による未来代用》が出てきている。つまり、《時》を表すwhenの節の中だから、まだ100歳になっていない人が「100歳になる」とう《未来》の出来事も、will beではなくamで表されている。

 

エマさんの解答の書き出しも同じで、"when I turn 100 years old" と、現在形が用いられている。そのあとの主節では "I will be" と、普通に未来の形が用いられていることにも注意しておこう。

 

この "when I turn 100 years old" のturnは、《SVC》の文型で用いられ、「~になる」という意味を表す。よくあるのが、下記のように性質や様態が変わる場合に使われるという用法だが、エマさんの作文のように年齢について用いることも多い。

  The maple leaves have turned red. 

  (カエデの葉は、もう赤くなった)

  Kei Nishikori turned professional in 2007. *1

  (錦織圭は2007年にプロになった)

  After a few days, the milk turned sour. 

  (数日後、牛乳はすっぱくなってしまった)

 

さて、エマさんのこの作文は、小学校に上がって3か月余りの子供が書いたとは思えないくらいの人生への達観にあふれており、ストーリー性も抜群で(「カナダに行くはずが、アクシデントでバハマに」など)、多くの人の心をひきつけた。最後の一文など、「こういう言葉遣いをするおばあちゃん、いるよねー」感にあふれていて、私は涙が出るくらい笑った。

どうやらこの「『私が100歳になったら』作文」というのはアメリカの小学校ではよくある宿題のようで、ジョーンズさんのこの投稿に寄せられたリプライには、別の解答例も紹介されている。こちらは「現在の自分と100歳の自分を、絵と文章で表してみましょう」という課題のようだ。書いたのは6歳の子供。100歳で墓の下に埋まっている自分について、またその墓石について述べている文で、しっかりと would が使えていることに注目したい。これが「英語の中で育つ」ということだ。

 

なお、ジョーンズさんは「こんなすばらしい作文を書くエマを守ってほしい」とツイートしているが、それに対し、「エマが行くと言っているバハマは、エマが100歳になるころまで残っているかどうか」というマジレスもついている。

 

 

おりしも、このツイートが話題になった翌日の3月15日、全世界各地で子供たちが環境保護を訴えるデモを行っている。

 

 

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2019年3月14日、Twitter @FeministaJones

 

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