今回はいつもの「英文法の実例」とは違う感じで。
英語圏の報道機関やジャーナリストのTwitterアカウントをまとめたこちらのリストや、米国のメディア研究者のMastodonアカウントなど、私の見ている範囲内で、ほとんどだれも話題にしていなかったので気にも留めていなかったようなものを、日本語圏の大手新聞が仰々しく記事にしているとTwitterで知らされた。
どのくらい話題になっていなかったかというと、毎日チェックしているニュースのほぼ8割か9割(体感)が英語という環境にある私が、その新聞記事が「ツイッター文書」と書いているものの原語を思いつけなかったくらいだ。「『ツイッター文書』? そんなもんあったっけ?」という感じである。
記事をちょっと読んでみてようやく「あー、あれか」とわかったのだが。
ツイッターを買収した企業家イーロン・マスク氏が公表を予告していた、同社の内部文書とされる「ツイッター文書」の一部が公表された。2020年の米大統領選でバイデン大統領の次男の疑惑を巡る報道が出た際、ツイッターが民主党寄りの対応をしたと訴える内容で、共和党の保守派らが批判を強めている。
今回の文書は、ジャーナリストのマット・タイービ氏が連続ツイートの形で投稿した。……
マスク氏予告の「ツイッター文書」公表 バイデン氏の疑惑の対応巡り [マスク氏とツイッターの動向] [アメリカ中間選挙2022]:朝日新聞デジタル
記事にある「ジャーナリストのマット・タイービ」は、イラク戦争のころに米メディアを追っていた人には「ローリング・ストーンに書いてるマット・タイッビ」として認識されているかもしれない*1。英語で書けばMatt Taibbi, 苗字の読み方は、ウィキペディアに記載されている発音記号によると「タイ―ビ」が原音に近いようだ。
2020年にローリング・ストーン誌をやめて、Substackという、日本の「note」のような、個人でも有料購読者を募って文章などを発表できるサイトで書くようになっているという彼は、1990年代はソ連崩壊後間もないロシアや旧ソ連諸国でフリーランスの記者として、またプロのスポーツ選手として活動していた。その後、2000年代に米国に戻り、さまざまな媒体で記事を書いていた。ぐいぐいと引っ張るような、「読ませる文章」を書く人だったと記憶している。
そのタイ―ビ、私は特に熱心な読者であったことはなく、2010年代以降はTwitterで誰かが言及しているときくらいしか名前を見なくなっていたのだが、いつの間にか「あちら側に行ってしまわれた」としか言いようのないことになっていたようだった。ウィキペディアで見てみると、2010年代半ばのことだったようだ。
Since the mid-2010s, Taibbi's reporting has increasingly focused on culture war topics and cancel culture. He has also criticized mainstream media and their coverage of Donald Trump and Russian collusion in the 2016 United States elections. His writing has since polarized readers and fellow journalists. ...
In 2019, Taibbi self-published the book Hate Inc., a critique of the mainstream media landscape. Taibbi argues that both sides of the political media spectrum are implicit in dividing the country and fueling hate. The book includes a chapter entitled "Why Russiagate Is This Generation's WMD", comparing Russiagate to 2002–2003 allegations that Iraq had access to weapons of mass destruction, which were used by George W. Bush's administration as the rationale for the Iraq War.
つまり、米大統領選挙に関してドナルド・トランプとロシアの間に関係があったということについての疑惑(ロシアゲート)は、ジョージ・W・ブッシュ政権が対イラク開戦を正当化するために利用した虚偽の「サダム・フセインの大量破壊兵器」と同じだ、メディアが作り上げた虚像だ、と主張している、ということである。
これをやるジャーナリストなりコラムニストなりをまともに受け取るのは、同じ信念を持つ人たちくらいである。
実際、私の見ている画面には、誰かのリツイートで「マット・タイービをまともに受け取る者などいるのだろうか」という反語の修辞疑問文が流れてくるなどしていた。下記はキャスターのキース・オルバーマンのタイ―ビに関する言葉で、4文字語も使って「ばかばかしい」という非常に強い感情をストレートに表している。
Also, @mtaibbi, seriously? The guy who went off the deep end ten years ago? Fuck that.
— Keith Olbermann (@KeithOlbermann) 2022年12月3日
個人的に、楽しく文章を読んでいたこともある書き手が、そのように言われる存在になっているのは残念なことだが*2、よくあることである。残念ではあるがショックではない。
さて、タイ―ビ個人についての評価はともあれ、今回彼とイーロン・マスクが組んで出してきた「文書」とやらはどんな内容なのか。
これもTwitterやMastodonで見る限りでは、underwhelming(印象に残らない)とかsomething that has long been in the public's knowledge (もうずっと知ってた) とかいった反応を引き起こしており、つまりわざわざチェックしてみる価値もなさそうだった。私が何度も目にしたのは下記のThe Verge記事のフィードだ。
見出し:
Elon Musk’s promised Twitter exposé on the Hunter Biden story is a flop that doxxed multiple people
isの前までが主語(少々長いが、文法的に難しいところはないので普通に読めるだろう)、"a flop" が補語で、that節は《関係代名詞》の節である。
"a flop" は「ひどい失敗」という意味。特に映画がコケたとか、ギャグが滑ったとかいったような、事前の期待を大きく裏切るものだったときに用いる表現である。
そしてこの場合、これは単なる「大失敗」ではない、ということが、関係代名詞節で示されている。「複数の人をdoxする」。doxは口語で、「本人の意思に反して個人情報を明らかにする」という意味。
つまり、イーロン・マスクが「重大発表~!」と予告してタメにタメていたものは、本題部分はマスク以外の誰もがとっくの昔っから知っていたことで、それ以外の部分で、おそらく本筋とは直接関係のない人の連絡先などを暴露してしまうようなものだった、ということだ。
The Vergeのこの記事は、見出しを見ただけで、中身は読まなくていいと判断できた記事のひとつである。一応、目を走らせるだけ走らせて持ち帰ってきたのが下記パラグラフ:
Musk seems to read the events as proof of government meddling. “If this isn’t a violation of the Constitution’s First Amendment, what is?” he wrote in response to one leaked email. But the email appears to show the Biden campaign, which is not a government entity, flagging tweets to Twitter for “review” under their moderation policies before the election took place. Taibbi says, “there’s no evidence — that I’ve seen — of any government involvement in the laptop story.”
ははは、マスクが鬼の首を取ったように「政府が言論の自由に介入した証拠!!」と叫んでみたところで、それをやったのは「政府」ではなく、やったことは単なる「通報」で、そして肝心のタイ―ビが「政府による介入の証拠は一切見当たらない」と述べているわけだ。
シケた花火というか、花火ですらないものに点火して予告してたんですな、マスクは。
なお、タイ―ビの古巣であるローリング・ストーン誌は:
タイッビはローリング・ストーン誌に書いてた人ですが、同誌はこうです→ Elon Musk’s Big ‘Twitter Files’ Reveal Turns Into Snoozefest https://t.co/BO9xtJPrwt 'On Monday, he teased the release... What followed after was a series of tweeted snippets detailing what the public has known'
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年12月5日
見出しにある "snoozefest" は snooze と fest を合わせた造語で直訳すれば「居眠り祭り」、つまり「退屈で眠くて眠くてたまらなくなるもの」という意味だ。
"turn into ~" は「~になる」。見出しの意味は「イーロン・マスクがすごいのをぶっこみますよとばかりに威張っていた『ツイッター文書』の暴露は、蓋を開けてみれば退屈でどうしようもないものだった」。
と見てみると、ローリング・ストーンのこの見出しは、先日見たFIFAのフィードと同様に、構造を取るのがちょっと難しいかなと思った。
Elon Musk’s Big ‘Twitter Files’ Reveal Turns Into Snoozefest
カギになるのは "reveal" で、ここでは動詞ではなく名詞である。前から順に単語を追っていくと、途中まではこのrevealは動詞でもありうる(files revealというつながりは何もおかしくない)が、その次に "turns" と動詞以外ではありえないもの(3単現のsがついている)があるから「このrevealは名詞だ」と判断できる。
と、ここまで見てきても、turnも動詞でも名詞でも用いられる語だから、「turnsが名詞の複数形ではないのか」と考えも浮かびうるわけで、これはなかなか難しいかもしれない。いにしえの機械翻訳が、 "Time flies like an arrow" ⇔「時バエは矢を好む」*3と出力したという例を思い起こさずにはいられない。
閑話休題。ローリング・ストーンはこのような見出しで、マスクがもったいぶって出してきた「真実を示すファイルの大暴露」にいかに中身がないかを延々と書いているのだろうということで、読まなくてもいいかなと判断した。記事を開いちゃったから一応眼だけ走らせると、最後の方にこんな記述があって、笑った。
Responses online amounted to a collective yawn.
こんなふうにしか評価されないものを、いかに引用符(カギカッコ)つきとはいえ、「○○文書」みたいに荘厳なトーンで扱っちゃって大丈夫なんすか、朝日新聞さん。
これまで朝日新聞がやってきた「○○文書」の報道(「パナマ文書」など)の格が下がってしまわないか、心配である。
さて、このあとは私は見てもいない記事だが、@ura5ch3woさんが調べてくださったことを貼り付けていこう。
まず、この夏、右派の大物が買ってから編集方針が激変していると指摘されている*4CNNは:
ではここで、米国の報道を見てみましょう。
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
CNNは、イーロンマスクが前もってハンターバイデン(バイデン大統領の息子)のラップトップの文書を公開すると宣伝したにも関わらず、Taibbi氏のツイート内容は違っており、それはTwitter社内の当時の動向の物語だったことを指摘https://t.co/1g71D4zQd8
このTaibbi氏のツイートについて、イーロンマスクは“Twitter は「政府からの命令に基づいて」行動したとツイート”したが、当のTaibbi氏は一連のツイートの中で「ラップトップの話に政府が関与しているという証拠は、私が見た限りではありません」と書いている矛盾も指摘した。https://t.co/1g71D4zQd8
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
Taibbi氏のツイートは、ロシアのハッキングによる米大統領選挙への干渉の可能性について、当時(2020年10月)のTwitter社やジャック・ドーシー(当時のCEO)がどう対応したかという記録としてCNNは評価しているようだ。https://t.co/1g71D4zQd8
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
続いて、ワシントン・ポスト。The Vergeが扱ってたdoxxの件に注目していたみたいですね:
次に、CNNより早く報道したワシントンポスト紙を見てみよう。
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
同紙は、このTwitter社内情報のリークに、“Musk は社内通信の Taibbi への漏洩を促進するという異例の措置を取り、数人の一般労働者の名前と Khanna の個人的な電子メール アドレスを公開”という情報漏洩に注目。https://t.co/zqvtd5mxbQ
Taibbi氏のツイートで個人的なEメールを晒されたシリコン バレーの Ro Khanna 議員 (民主党)は、ワシントンポスト紙の質問にこれが同議員のEメールであることを確認し、修正第1条への支持を示した上で、必要なセキュリティ措置を取ったと回答した。
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
問題は一般社員だ。https://t.co/zqvtd5mxbQ
イーロンマスク体制になった後に離職した元Twitter 社の「信頼と安全」の責任者である Yoel Roth 氏はこうツイート
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
「コンテンツのモデレーションに関与する最前線の従業員の名前と身元を公に投稿することは、彼らに危害を加えることであり、基本的に容認できない行為です」https://t.co/zqvtd5DAdQ
さらにTaibbi氏のツイートの後に行われたイーロンマスクのスペースでは、このTwitter社内文書をTaibbi氏の他にBari Weiss と共有したことを話している。
— みつを_Mitsuwo🌻 (@ura5ch3wo) 2022年12月4日
なお、マスクは一部のメールアドレスは除外すべきだったとスペースで過ちを認めている。https://t.co/zqvtd5mxbQ
で、この「大山鳴動、鼠一匹……も出てこなくて、関係ない人のところに石を飛ばして屋根に穴をあけちゃった」みたいな案件を受け、私の見ている画面では、米国のネット空間と情報という問題について扱っている研究者などが、「イーロン・マスクが今手にしている情報」について心配する声が上がった。
「イーロン・マスクが今手にしている情報」は、最大限に見れば、Twitterが始まって以来の全データ(ユーザーのDMも含む)である。
ずっと前に話題になったことだが、Twitterは基本的に一度投稿したものは削除されない。確かに、ユーザーがツイートを削除するという作業はできるが、それは投稿を表示させないようにするだけで、Twitterのサーバには残っている。投稿した後に誤りに気付いて削除した私の誤訳や誤情報もあなたの誤変換も、全部残っていると考えたほうがよい。
DMも同じで、送信者と受信者それぞれが「削除」したとしても、サーバには残っている。
アカウントを削除した場合はどうなるのだろう……私はそこまで突っ込んで調べたことはないから把握していないが、過去のデータはサーバには残っているかもしれない。
だから、次のような懸念が出てくるのも、当然なのだ。
Musk is making great mileage with Twitter's Slack & email logs.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
But he also has access to *all of our account logs.* And our DMs.
Do we trust him not to stick his hand in the cookie jar?
Especially as allies are surely whispering into his ear about what may be within...
Musk is treating Twitter's email & slack logs like a private political piggybank.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
And he's releasing selected nuggets at his whim to achieve partisan aims.
Musk sits on a trove of correspondence that touches all sorts of officials, governments etc.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
Who exactly is it who has helped him go through and select bits to release & how to frame them?
What is their agenda?
Musk signaling that he's prepared to use his new leverage around recent elections & politics.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
So, what exactly are his dealings with foreign political operatives?
These are questions Congress needs to start asking. pic.twitter.com/GSHyUldigj
If you think you're seeing the apex of Musk's ambition & desire to wield political influence you are very mistaken.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
Similarly, don't underestimate the pressure he is now under from friends & allies to *find dirt* on certain politicians & candidates at home & abroad.
Musk is making great mileage with Twitter's Slack & email logs.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
But he also has access to *all of our account logs.* And our DMs.
Do we trust him not to stick his hand in the cookie jar?
Especially as allies are surely whispering into his ear about what may be within...
Yes, Musk is causing chaos within Twitter.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
But he's probably just beginning to recognize just how much chaos he can make *with Twitter*
Seems Musk has people casting around Twitter's systems for find dirt that fits his needs.
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
Where do they go next?
It may be illegal to leak DMs.👇
But what about just a little peek & tip to a journalist or political operative?
Would we even know?https://t.co/Hb6YZzWumD
Exhibit A. One of the people Musk brought into Twitter. pic.twitter.com/qJeBm6fC00
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月3日
Predictable update👇https://t.co/FsmKya1AQv
— John Scott-Railton (@jsrailton) 2022年12月4日
※今回は文字数はカウントする意味がないのだけど、ここまでで全部で1万字を少し上回っている。
マット・タイービってこんな本書いてたんだ(しかも和訳まで出てる)。でも、何がどうなったのかわからないけど、「メインストリームメディアが悪い」って叫ぶ側の人ですよ、今は。それさえ悪者にしておけば何とかなるというマーケットの人。
この20年を振り返ると、イラク戦争という欺瞞と、そこで行われたアメリカによる戦争犯罪は、多くのアメリカ人の自国への信頼と心を壊しました。陰謀論が流行ってるのも、多くの場合は結局は「だって2001年から2003年にかけて、私たちは騙されたじゃないか」という不信が根にあることが背景にある。
タイ―ビもその不信を利用する側に回ってしまったのかな……。
【追記】忘れてたけど、私、マット・タイービのTwitterはフォローしてて(めったに表示されないから存在感ゼロ)、Paper.liっていう、自分がフォローしている人たちの間で話題にされた報道記事やブログ記事などをまとめてくれるサービスも利用してて、12が4日(日)のそのPaper.liのまとめで、タイ―ビ自身が「タイ―ビのTwitter filesに対する反応」をまとめたMediaiteというサイトの記事を拡散していることを知った。
そのフィードの文面が:
The Twenty-Seven Most Embarrassing Reactions to Taibbi Thread About Twitter Censoring Hunter Biden Tweets
mediaite.com
27 Lamest Tweet Reactions to Taibbi Thread On Twitter Censoring Hunter Tweets. 27 Lamest Tweet Reactions to Taibbi Thread On Twitter Censoring Hunter Tweets.
Shared by Matt Taibbi
この文面で、他人の発言のことを "lame" と言ってるのがおもしろすぎる。
ともあれ、ここでまとめられているのは普通に理性的で普通に良識的なメディア業界人の声なので、朝日新聞の例の記事を書いた記者の人や、掲載を決定したデスクの人は、ざっと見ておいてもよいのではないかと。
ざっと見て、共感したのはこれ。
Matt Taibbi...what sad, disgraceful downfall. I swear, kids, he did good work back in the day. Should be a cautionary tale for everyone. Selling your soul for the richest white nationalist on Earth. Well, he'll eat well for the rest of his life I guess. But is it worth it?
— Wajahat Ali (@WajahatAli) 2022年12月2日
タイ―ビが何をしているか、端的にまとめていると思われるのはこれ。
He didn't *get* the story. It was handed to him so he could do PR for the world's richest man
— Ross McCafferty (@RossMcCaff) 2022年12月3日
Going from Rolling Stone magazine writing about corporate corruption and power to tweeting a political hit job assigned by the richest man in the world is a wild fucking ride that all the drugs in Hunter Thompson trunk could cause. This is all Taibbi. pic.twitter.com/TlS5BM6wDV
— Zach D Roberts - Photojournalist for hire (@zdroberts) 2022年12月3日
*1:id:gomadintime氏によるこちらの翻訳は、15年を経過してなおよく読まれているようだ。これに出てくるラムズフェルド、ほんとすごいよね。
*2:とりわけ、かつてタイ―ビは「陰謀論」の構造をよく見ていて、「右翼左翼の問題ではない」と認識していたことは明らかであるゆえ……さきほど言及したid:gomadintime氏の訳稿において、ラムズフェルドは「よし、もう十分だ。統合参謀本部、連邦航空局、ニューヨークにワシントンD.C.、消防局、ルディ・ジュリアーニ、三大テレビ局全部、架空の定期航空便犠牲者千人の家族、MI5、FBI、FEMA、NYPD、ラリー・イーグルバーガー、オサマ・ビンラディン、ノーム・チョムスキー、その他計画実行に必要な5万人に電話だ。一刻も無駄にはできんぞ!」と発言しているのだ。ここにチョムスキーを入れるセンスよ……。
*3:正しい意味は「時間は矢のように飛ぶ」、つまり「光陰矢の如し」である。
*4:実際、かなり変わっているので、以前のCNNのつもりで参照してはだめです。