Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

やっぱりDeepL翻訳は実用には無理。今ならGoogle翻訳の方がいいんじゃないか(カマル・アドワン病院の院長の身柄解放要請署名)

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ガザ地区では、北部で唯一まだ一部でも機能していた病院が、何か月も攻撃を受け続けた挙句、クリスマスの後にイスラエル軍の総攻撃を受けて完全に破壊され、燃やされるということが起きている。ウクライナでロシアがやったことを何倍にもしたようなひどさである。これはイスラエルによる明白な戦争犯罪のなかでも最もひどいものだ。だが、世の中は静かだ。

病院内には、元からの入院患者のほか、イスラエルの攻撃で負傷して運び込まれてきた人や、避難してきていた近隣住民もいた。もちろん、医師や看護師、機械の技術者などの医療スタッフもいる。総攻撃前に、病院の建物の脇が爆破されたり、病院内に向けて砲撃や銃撃が行われたりしていて(この段階ですでにひどすぎるのだが、そういうことはもう完全に常態化されてしまった)、医療スタッフも死傷していた。病院長のフッサム・アブー・サフィヤ医師(小児科)もそのひとりだ。院長は、自身が負傷しながら、また息子を殺戮されながらも、毎日、病院内からこの事態の停止を求める呼びかけを行っていた。毎日、である。

私の見ている画面にも院長の映像は毎日流れてきたし、私はそれをリツイート/リポストしていた。だが、リアル世界で私が接する人のなかで関心らしい関心を示した人はあまりいなかった――パレスチナ連帯スタンディングの現場でも、である。

ともあれ、病院は総攻撃を受け、中にいた人々は脱衣を強要される、女性は髪を覆うヒジャブを奪い取られるといったひどい屈辱をうけさせられた上に強制連行された。病院は、火を放たれた。動けない状態の人は焼き殺されたことだろう。医療スタッフも何人か焼き殺されたと伝えられている。

院長は白衣姿で、単身、瓦礫のなかを歩いて、イスラエル軍の戦車に向かって歩き、「投降」した。その後、「イスラエルの拷問施設」として知られるスデ・テイマン強制収容所に送られた。この収容所では、先に総攻撃を受けたガザ地区最大の病院、アル=シファ病院のアル=ブルシュ院長が、強姦されて(つまり異物を挿入され)放置され、殺されている。

 

今回、この年末になって、クリスマスのころに、つまりユダヤ教ハヌカのころに総攻撃を受けて完全に破壊されたカマル・アドワン病院のフッサム・アブー・サフィヤ院長も、あの拷問施設でどんな目にあわされるかわかったものではない、ということで、拘束の報が確定した直後から、世界中の医師や医療関係者が院長の解放を求めて声を上げている。

オンライン署名もおこなわれている。

www.change.org

また、ガザというひとつの自治体の行政機構からも署名要請が出ている。

https://forms.office.com/r/KZZd1JPFtz

このページ↑にアクセスすると、まずはアラビア語の文があり、その下に英語の文面が表示される。

この英語の文面を日本語化した。PDFにしてGoogle Driveにアップしてあるので、ご自由にお使いいただきたい。→UPDATE: 最初にアップしたものは本当にベタ打ちだけで均等割り付けになっていなかったり、機械翻訳の出力そのままで訳語に難があったりしたので、その点を修正して「v2」としてサシカエました。下記の画像もサシカエ後のものです。今後はこちらをお使いいただければ。

https://drive.google.com/file/d/1fWbiVRWQ_WWcYEkP59k4l88L9VzSdfs-/view?usp=drive_link

署名のやり方は下図の通り。請願文の後にある [Next] というボタンをクリック/タップすると入力フォームが現れるので、そこに名前や職業・所属、国を英語・ローマ字で書くだけである。

 

さて、この請願文の文面だが、自分でゼロから日本語にするのはちょっと面倒というか、あまりに味気ない作業になることは明白ながっちがちの形式的な文面だったので、「自分でやるのは無駄に時間かかるだけだから機械にやらせよう」と思った。今や、こういう文面は機械の方が早いのだ。何しろ、こんな構造だからね(下図、主語が冒頭の "We" で、述語は9行目の "appeal and urge" である。その間、ずっとだらだら続くのは《挿入》で、こういう場合の形式的な記述で、依拠する国際法や国連決議などを列挙している)。

……と、「機械は形式ものをさくっとやってくれる」と思った私がばかでした。結果、自分でやるより時間かかったよ!! 「精度が高い、精度が高い」と騒いだところで、この程度だよ!! 

なぜ時間がかかったかというと、出力結果を読んでも意味が取れないところがあって、それの特定に手間取ったのだ。

下記をご覧いただきたい。青く塗ってある「について」が、まったく意味不明だ。では、これはどっから出てきたのか。原文にはそれに対応する語句は見当たらない。

というわけでこの長ったらしくてややこしいところをガン見して検証した結果、わかったのが、 "in alignment with" を「について」とやっているということだ。想定外すぎる。見つけらんないよ、こんな「誤訳」は。

"in alignment with" という連語を知らない受験生があてずっぽうで考えて書いた英文和訳答案のほうがよほどましである。連語を知らないだけで意味は取ってるから、意味が伝わるように日本語を考えるからね。

というわけで、やっぱりDeepL翻訳は実用にはならない、というお話でした。DeepL翻訳は雰囲気でやってるよね。今ならたぶんGoogle翻訳のほうがまだいいんではないかと。

と、そこまで言うのならGoogle翻訳との比較もすべきなのだろうが、あいにく時間がない。というか、みなさん同じだと思うが、今日は大みそかなのである。年末のあいさつなどは、失礼ながら、省略させていただく。私の頭のなかが、それどころではないためである。→とはいえ、Google翻訳に投げて、その出力結果を貼り付けておくくらいのことならできるので、そうすることにした。分析検討はしない。

以下、参考として、DeepLの出力結果と、私が手を入れた結果の文面をただ貼り付けておくことにする。

【DeepL】

Dr. HOSSAM IDRIS AMER ABU Safiehの解放を求める人道的・人権的アピール ホサム・イドリス・アメール・アブ・サフィエの釈放を求める人道的権利アピール
私たちは、人道、自由、医療従事者を保護する必要性という価値観に突き動かされ、民間人と人道要員の保護を目的とする国際決議と条約、特に人道援助提供者の保護に関する安全保障理事会決議と武力紛争における民間人保護に関する決議、特に安全保障理事会決議 No. 2288、1949年のジュネーブ条約と1977年および2005年の追加議定書、ならびに傷病者の保護に関する国際慣習法、医療従事者と人道支援者を尊重し保護する国際人道法の義務について、国連、国際機関、人権団体、人権理事会に対し、フッサム・アブ・サフィエ医師に人道的保護と法的支援を提供するための即時行動をとり、傷病者の治療に復帰できるよう、同医師の即時釈放に向けて取り組むよう、ここに訴え、強く要請する。彼は2024年12月28日、パレスチナガザ地区ベイトラヒヤにあるカマル・アドワン病院の職場から逮捕された。

従って、私たちは人道的・法的原則に基づき、ホッサム・アブ・サフィエ医師に対する緊急の法的支援を提供し、同医師の迅速な釈放に向けて取り組む必要性を強調します。
この請願書は、人道援助提供のために保健セクターで働く人々に対する人道的・法的義務を果たすために、適切と思われる行動をとることを命じるものである。

DeepL.com(無料版)で翻訳しました。

【人間が手を入れた結果】

ホッサム・イドリス・アメール・アブ・サフィエ医師(DR. HOSSAM IDRIS AMER ABU Safieh)の身柄の解放を求める人道的・人権的請願
ここに署名する私たちは、人道、自由、医療従事者を保護する必要性という価値観に突き動かされ、かつ、民間人と人道要員の保護を目的とする国際決議と条約、特に人道援助提供者の保護に関する安全保障理事会決議と武力紛争における民間人保護に関する決議、特に国連安全保障理事会決議2288号、1949年ジュネーブ条約と1977年および2005年追加議定書、ならびに傷病者の保護に関する国際慣習法、医療従事者と人道支援者を尊重し保護する国際人道法の義務にのっとって、国連、国際機関、人権団体、国連人権理事会に対し、ホッサム・アブ・サフィエ医師に人道的保護と法的支援を提供するための行動を即座にとり、また同医師が傷病者の治療に復帰できるよう、同医師の即時釈放に向けて取り組んでいただきたく、ここに訴え、強く要請する。同医師が、2024年12月28日、パレスチナガザ地区ベイトラヒヤにあるカマル・アドワン病院の職場から拘束されていったということは、特記に値する。

これにともない、また人道的・法的原則に基づき、ホッサム・アブ・サフィエ医師に対する緊急の法的支援を提供し、同医師の迅速な釈放に向けて取り組む必要性を私たちは強調する。
この請願書は、人道援助提供のために保健セクターで働く人々に対する私たちの人道的・法的義務を果たすため、適切と思われる行動をとることを命じるものとして機能する。

DeepLは勝手にはしょるという特徴がよく表れてるね。

【おまけ: Google翻訳

ドクターの釈放を求める人道的かつ人権的なアピール。ホッサム・イドリス・アメール・アブ・サフィエ
私たち署名者は、人道、自由、医療従事者を保護する義務という価値観に動かされ、民間人と人道支援要員の保護を目的とする国際決議や条約、特に人道支援提供者の保護に関する安全保障理事会決議、武力紛争における民間人の保護に関する決議、特に安全保障理事会決議第2288号、1949年のジュネーブ諸条約、1977年と2005年の追加議定書、傷病者の保護に関する国際慣習法、医療従事者と人道支援従事者を尊重し保護する国際人道法の義務に従い、国連、国際機関、人権団体、人権理事会に対し、フッサム・アブ・サフィエ医師に人道的保護と法的支援を提供するための即時の措置を講じ、傷病者の治療に復帰できるよう同医師の即時釈放に向けて取り組むよう訴え、強く要請する。注目すべきは、彼が2024年12月28日にパレスチナガザ地区ベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院の職場で逮捕されたことです。

したがって、人道的および法的原則に基づき、私たちはホッサム・アブ・サフィエ医師に即時の法的支援を提供し、彼の迅速な釈放に向けて取り組む緊急の必要性を強調します。

この請願は、人道支援の提供において医療分野で働く人々に対する私たちの人道的および法的義務を果たすために適切と思われるあらゆる行動をとるための命令として機能します。

 

今回はこれでおしまい。有料部分はありません(書いてる時間がない)。いつも投げ銭くださっている方に感謝します。

 

 

 

 

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