Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

《there's + 複数形》の実例をメモる。

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ウェブ検索では見つけられない実例をちょいメモ。

 

ガザ・ジェノサイドやパレスチナとは関係のない話題の英文をときどき読まないと、言語野が涸れはててしまうので、ランダムにウィキペディアを読んだりしているのだが、今日はたまたま、BBC Newsのアプリを立ち上げているときに誤タップしたために目の前に出てきた記事がするすると読める感じだったので読んでいたら、メモすべき実例にも遭遇した。一石二鳥とはこのことか。

 

記事はこれ: 

www.bbc.com

オーストラリアで警官2人を撃ち殺し、逃走中の容疑者についての記事である。通常、そういう事件の容疑者のプロフィール記事みたいなのが出ることはあまりないのだが、この人物の場合は記事化も納得、という印象の内容だった。

 

この人物、元から国家・政府の権威には従わないという主義主張(リバタリアニズム)の人だったのかもしれないが、新型コロナウイルスによる行動制限やマスク義務化がきっかけとなったのか、近年、そういう「反国家・反権威」の考えがますます強固になっていて、 BBC記事で引用符を使って "a "sovereign citizen"' と示されている類の人になっていたという。あえて日本語にすれば「主権市民」か(「市民主権」ではない)。つまり、「国家の権威が及ばない市民」ということで、一般的なリバタリアンより過激だ。むしろ、武装勢力じみている。

 

実際、米国の自警団運動などはそういう思想なのだが、それをこの人はオーストラリアでやってて、司法や警察相手に、いろいろ奇矯な行動をとっていたという。ただしネオナチとかではなく、ナチズムの権威主義全体主義を警戒するあまり、普通の警察を見てもナチスに見えるようになっている系だ。当局の側は何かあったときもいわば「はいはい」と流していたみたいだが、今回、警官が2人も射殺されるという深刻極まりない事件になってしまった。日本でちょうど今、神戸で面識のない女性を付け回してオートロックのマンションのエレベーターに入り込んでエレベーター内でその女性を殺した容疑者が、しばらく前に殺人未遂で逮捕されて傷害罪で起訴されて執行猶予になっていたということがニュースになっているのと頭の中で重なり合って、「どっちもこっちも、『あのときもっと厳正に対処していれば』ということになっとるな」などと思いつつ記事を読んでいったところに、あるじゃん、実例が。

 

Police say they understand he is an experienced bushman - or a person familiar with the wilderness - which presents a challenge for the search party hunting for him.

"He's well-versed in the bush and there's caves up there, so it'll be a while before they find him, I think," a neighbour told the ABC.

https://www.bbc.com/news/articles/cr4e9ddwd5ro

《there's + 複数形》である。こういうの見ると、目が輝いちゃう。メモっておかないと、って。

 

標準文法では、《there is + 単数形》、《there are + 複数形》である。何かが1つあるときはthere isで、何かが複数あるときはthere areだ。これが「正しい英語」である。 なので、「正しい」表現では、 "there's caves up there" ではなく "there are[there're] caves up there" となるはずである。

 

だが、口頭での発話においては、常に「正しい英語」が出てくるとは限らない。特にthere isはthere'sという短縮形で発話されることが多く、話者が細かいことにあんまりこだわらない性格だったり、「正しい英語」を使う必要性があまりなかったりすると、《there's + 複数形》の形で発話されることがある。

 

こんなの、ウェブ検索してもそうそう簡単には見つけられないので、自分のためにメモっておく。

 

 ちなみに、上記発言のコンテクストは、「テレビニュースでインタビューを受けた容疑者の近隣の人の発言」である。意味は「ブッシュ(野山)には慣れてる人だし、あの辺は洞穴もあるから、警察が容疑者を見つけるにはしばらくかかるんじゃないですかねえ」ということ。

 

容疑者は銃持ったままだろうし、早く身柄拘束されますように。

 

しかし名前がすごい。元々Desmond Christopher Filbyだったのを、Dezi Bird Freemanと改名しているそうで。

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