Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

分詞構文、挿入、付帯状況のwithと過去分詞

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今回の実例は、ソマリアの首都モガディシュモガディシオ)で発生した、武装勢力アルシャバブ(アッシャバブ)による自爆攻撃についての報道記事から。

 

ソマリアは、アフリカ大陸の東の端でアラビア半島と向かい合う、「アフリカの角(つの)」と呼ばれる地域の中でも一番東にあり、紅海の手前のインド洋に向かってぴょこんと飛び出した部分にある国。西欧列強によるアフリカ分割の時代にイギリスとイタリアの支配下に置かれたが、1960年にいずれも独立して「ソマリア共和国」となった。その後はクーデターや隣国エチオピアとの戦争を経て1988年に内戦が勃発。1990年代には国連PKO多国籍軍が派遣されたが情勢は悪化。2000年代に混乱の中で活動を活発化させてきたのがイスラム主義の勢力、「アルシャバブ」である――というのが非常に簡略化した説明になるが、詳細は既にリンクしてあるウィキペディアなどをご参照いただきたい(日本語でもかなり詳しく書かれている)。アルシャバブアルカイダとつながりを持つ組織で、2013年9月のケニアの首都ナイロビにおけるショッピングモール襲撃、2015年4月のケニア北東部の大学襲撃、2019年1月のナイロビでの商業施設襲撃など、国境を越えてのテロ活動も活発に行っている。

 

この組織は、イスラム教の法の厳格な解釈に基づいた支配をソマリアに打ち立てようとしているのだが*1ソマリア国内では支配域を広げたり縮小させたりし、近年では大都市の拠点からは放逐されているはずなのだが、「常にそこにいる」という状態をずっと維持している。そして2019年3月23日にソマリアの首都で政府機関の建物を襲撃したというのが、今回見るニュースである。

uk.reuters.com

 

f:id:nofrills:20190324052200j:plain

2019年3月23日、Reuters
Somalia’s al Shabaab stormed a government building on Saturday, detonating a suicide car bomb in the heart of the capital Mogadishu with at least 15 people, including an assistant minister, killed during the ensuing gun battle.

上記引用部分で最初に太字にした "detonating" はシンプルな《分詞構文》で、ここでは "and detonated" と考えてよい。文の骨格は「アルシャバブが政府の建物を襲撃し、自爆の自動車爆弾を炸裂させた」。

 

2番目の太字と下線の部分は、", including an assistant minister," (コンマで挟まれた部分)が《挿入》されているので長くなっている。

これを外して考えると:

with at least 15 people killed during the ensuing gun battle.

となる。この "with" は《付帯状況のwith》で、後続の "killed" は過去形ではなく過去分詞(これが過去分詞であるということは、この文を読んだ瞬間に判断できなければならない)。つまりこの部分は《with + 目的語 + 過去分詞》の構文で、「《目的語》が~された状態で」という意味になる。実例のこの部分は、直訳すれば「続いて起きた銃撃戦の間に、少なくとも15人が殺された状態で」である。

 

(ただ、それではいかにも直訳すぎてこなれないので、「アルシャバブが政府の建物を自動車爆弾で自爆攻撃し、その後の銃撃戦で15人が死亡した」というように訳してしまってもよいだろう。重要なのは、文中の "15 people" が "killされた" ということを正確に読み取ることだ。)

 

 

徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版

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英文法解説

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*1:その点は、いわゆる「イスラム国」などと同様である。