Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

《it was ~ that ...》の形の文の構造を見極める, 関係代名詞(インドの感染爆発)

今回の実例は、ある状況をかなり長期にわたって分析し、解説する記事から。 インドでの新型コロナウイルス感染の拡大とその深刻な状況については、日本でもいくらかは伝えられている。日本、特に大阪も実にひどい状況になっているが、インドの場合、病院に搬…

やや長い文, 関係代名詞, 付帯状況のwith, 【ボキャビル】動詞のmark, so-called, satisfaction with ~(民主主義の後退についての学術的な文)【再掲】

このエントリは、2020年2月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、前回(先週末)見たのと同じ学術的な報告書から。 出典は同じで下記のPDF: https://www.bennettinstitute.cam.ac.uk/media/uploads/files/DemocracyReport2020.pdf…

英文読解、難しい単語の語義の推測、自由英作文で使える基本的な表現(民主主義の後退についての学術的な文)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、学術的な報告書から。 国公立大・私立大の二次試験などで、「与えられたグラフを見てわかることを英語で説明せよ」という主旨の自由英作文が課される場合、視覚的…

目的格の関係代名詞 whom(北アイルランド紛争当時、暴力を否定していた人)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、少々変則的に、書籍から。 1月24日、北アイルランドの紛争後の政治で極めて重要な役割を果たしたシェイマス・マロンが、83歳で亡くなった。 nofrills.seesaa.net …

完了不定詞が主語になっている文, 助動詞+受動態 (BBCの調査報道番組Panoramaが、過去のPanoramaについて調査報道)

今回の実例は、報道記事から。 今日は時間がないので前置きはごく短く済ませたい。BBCのPanoramaという番組は、日本でも少しは知られているかもしれない。時事問題についての調査報道番組だ。ときどきひどいものがあるが*1、たいていは立派な内容である。 そ…

同等比較 (as ~ as ...), 省略, help+動詞の原形, 【ボキャビル】one's love for[of] ~, as long as ~ can rememberなど(フランクフルトの名物サポーターはホロコーストの生き残り)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。ただしやや変則的に、ツイート本文と、映像についている英語字幕を見る。 ドイツに、「ドイチェ・ヴェレ (Deutche Welle)」という国際放送局がある。…

論理展開を押さえて読む, SVOCの構文, 時制の一致, whether節(名詞節), if節のない仮定法, 形式主語など(75年目のホロコースト記念日)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)である。例年、現地で…

if節のない仮定法過去完了, 仮定法過去, など(「スーパーリーグ」騒動)

今回の実例は、報道記事から。 報道機関には、新聞・雑誌やテレビのように、自分たちの社で取材したものを自分たちの媒体で記事や映像で読者・視聴者に届けるもののほかに、取材したものを新聞・雑誌など他の媒体に提供するものがある。後者は「通信社」と呼…

倒置, of + 抽象名詞, 接触節, 過去分詞の後置修飾 (スーパーリーグに対する日本のファンの反応を伝える英語ツイート)

今回の実例は、Twitterから。 いきなり「12クラブが署名しましたよ。ファンのみなさん、楽しみが増えてよかったですね」って話になってて、実際の現場の責任者であるチームの監督たちが「いや、そんな話、全然聞いてなかったっすね」「報道で知りました」と…

同格のthat, 未来完了 (米軍が撤退したら、アフガニスタンは)

今回の実例も、前回見たのと同じ解説記事から。 2001年9月11日の「同時多発テロ」を受けて、「ネオ・コンサーヴァティヴ(ネオコン neo-con)」と位置付けられる政治家たちが中心的存在だった米国のブッシュ政権が開始した「テロとの戦い war on terror」を…

《年号+see》の構文, 感覚動詞+O+過去分詞, 比較級 + than + any other ~ (米軍とアフガニスタンでの20年間)

今回の実例は、時事的な解説記事から。 先週、米国のバイデン大統領が、今年の9月11日までにアフガニスタンから米軍を撤退させる方針を示した。米国が前政権でタリバンとの「和平」とやらを結んだときには、2021年の5月が撤退期限とされていたのだが、それが…

定冠詞と不定冠詞, 付帯状況のwithと過去分詞(「欧州スーパーリーグ」)

今回の実例は、報道記事から。 英国時間での日曜日、サッカーの「欧州スーパーリーグ」に12のクラブが参加を確定したというニュースが降ってわいて出て、私の見る画面上の英語圏はその話でもちきりという状態である(日本語圏はガースー訪米でもちきり)。そ…

the moment + S + V, O+S+Vの形の文, 条件を表すif節, 省略(テリー・ジョーンズを偲ぶ盟友たちの言葉)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例もTwitterから。 テリー・ジョーンズの死去を受けて、前回はジョン・クリーズ(居丈高キャラ、上官キャラ)のツイートを見たが、今回は同じく「モンティ・パイソン」…

形式主語itの構文, feelを使ったSVCの文, 【ボキャブラリー】a man of ~ (ジョン・クリーズによるテリー・ジョーンズ追悼の言葉)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。 ジョン・クリーズは、亡くなったテリー・ジョーンズと同じく、英国のコメディ集団「モンティ・パイソン」の一員だった。モンティ・パイソンは6人の集…

《トピック文》と《サポート文》の構造, 倒置 (映画『ノマドランド』と西部劇)

今回の実例は、映画評の文章から。 現在、日本でも劇場公開(ロードショー)中の映画『ノマドランド』。「ノマド」は定住しない遊牧民を指す言葉で、この映画は家に暮らすということをせず、車に寝泊まりして、収入源を求めてあちらからこちらへと移動して暮…

《have + O + 過去分詞》の構造を、書いてある通りに読む、ということについて。

今回は、前回の続き。前回は前置詞のintoを勝手にtoに読み替えてしまい、原文にない情報を勝手に付け足してしまった(つまり、英語で書かれていることを書かれている通りに読めていない)誤訳を取り上げたが、今回はより「受験英語」寄りの、ど真ん中の文法…

"on her way into the abbey" を「アベイへ赴く途中の路上で」と解釈してしまう程度の英語力で、翻訳などしないでほしい。たとえウィキペディアであろうとも。

今回は、少し変則的に、英語で書かれていることを書いてある通りに読み取ること、余計なものを付け足して解釈しないことについて。「たかが前置詞、されど前置詞」という話でもある。 前々回の当ブログ記事で、英国のエリザベス女王の配偶者(王配)であるエ…

仮定法過去完了 (ドイツ、極右テロ集団の裁判/欧州の諸言語について)

今回の実例は、報道記事から。 ドイツで、極右テロ集団の裁判が始まったとBBC Newsが伝えている。2019年秋にテロ計画が発覚し、2020年2月に集団のメンバーが逮捕され、今回その裁判が開始された、という報道である。ドイツで起きていることを英語で伝える記…

名詞節のwhether節, 倒置 (エディンバラ公死去で追悼番組一色になったBBC)

今回の実例は、報道記事から。 英国のエリザベス女王の夫であるエディンバラ公(フィリップ殿下)が亡くなったことが公表されてすぐの4月9日から10日にかけて*1、英国では物理的に「どこを見てもエディンバラ公」という状態になり、王室廃止論者までもが人が…

感情の原因・理由を表すto不定詞(副詞的用法), 同格のthat, 主語とbe動詞の省略, 使役動詞(テリー・ジョーンズ死去)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今日の実例はTwitterから。 歴史家で映画監督でコメディアン(「モンティ・パイソン」の一員)のテリー・ジョーンズが亡くなった。2016年秋に希少疾患である「前頭側頭型認知症 …

関係代名詞とbe動詞の省略、進行形の受動態、現在完了進行形, やや長い文(ハリー王子夫妻とタブロイド、本当は何が起きているのか)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、ガーディアン/オブザーヴァー掲載の論説記事から。 今回の記事を書いたのはアラン・ラスブリジャー。現在は、オックスフォード大学でマララ・ユスフザイさんが在…

one of the + 複数形, 最上級を用いた表現 (北アイルランドがひどいことになっている)

今回の実例は、何にするか、今これを書き始めているときにはまだ見えていない。本エントリは、「たまたま文法事項が入っているのを見かけた記事を実例として取り上げる」のではなく、本来は本家ブログで書くべきところを、本家に合うトーンで仕上げようとす…

前置詞のbut, 接続詞のbut, 形式目的語, 引用符の使い方(ハリー王子のスピーチ)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は報道記事の見出しから。 これまた前回の《前置詞+whom》と同じく、少し前の日本で流行っていてまだまだ支配的といえる力があるらしい「英文法不要論」の立場からは…

of whom(前置詞+関係代名詞の目的格)(今回のセンター試験)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は変則的に、センター試験で取り上げられていた文法項目から。 センター試験の英語は、第2問が文法・語法問題である。第2問Aが単純な空所補充で、第2問Bが整序英作文(並べ…

前置詞+関係代名詞, 分詞構文か、分詞の後置修飾か (スエズ運河、あのショベルカーで土砂の除去作業をした1人の運転手)

今回の実例は、報道記事から。いやあ、あの作業を最初ずっと1人でやっていたとは、この報道を見るまで、知らなかった。というか、複数台の作業車があるのが、たまたま写真では1台しか写っていないのだと思っていた……。 というわけでいきなり本題。「あの作業…

時制(過去と過去完了), 関係代名詞 (スエズ運河コンテナ船座礁と、ある女性に対するフェイクニュース)

今回の実例は、報道記事から。 3月23日、エジプトのスエズ運河を航行中の巨大な(東京ドーム2個分の長さがある)コンテナ船が運河を斜めにふさぐようにして座礁し、スエズ運河の機能が停止してしまうということが起きた。座礁した船は、ネット上でミーム化し…

【ボキャビル】「ぬいぐるみ」を英語で何という? (英下院でのPMQs)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- センター試験の前日なので、今日は文法用語とかの出てこない、読んでも読まなくてもいいような軽い読み物という感じで。 今からほぼ1か月前、2019年12月12日に英国では総選挙(…

コロン (:) の使い方, 現在分詞の後置修飾, more and more, 進行形の受動態, 《程度》を表すby,【ボキャビル】wait to do ~, pick up ~, be fed up with ~など(格安航空便とイングランドの開発格差)【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はビジネスニュースに関連した記事から。 1990年代半ば、Windows 95が登場して人々がインターネットというものに接するようになったころに社会に浸透したのが、支店を…

仮定法過去完了(ジョージ・フロイドさん殺害事件の裁判より)

今回の実例は、Twitterから。 昨年、2020年5月、米ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドさんという男性が警察によって取り押さえられている間に死亡した。いや、「警察によって取り押さえられている間に死亡した」のではなく、「フロイドさんを強引…

省略, 使役動詞makeの構文, 現在進行形, ぱっと見はtoo ~ to ...構文に見える形式主語の構文, など(ティエリ・アンリがSNSを離れた)

今回の実例は、前回の続きで、SNSと距離を取ることにしたティエリ・アンリのインタビューでの発言より。アンリがどういう人かなどの説明は、前回のエントリをご参照のほど。今回はさっそく本題に入ろう。記事はこちら: www.bbc.com なお、今回はぜひ、この記…

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