Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

祈願文, can not do ~ enough, thank〈人〉for 〈物事〉(「中村さん、ごめんなさい」――アフガニスタンに命の水をもたらした人)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は……といつもの書き出しで書き始めるのもつらい。中村哲さんが殺されてしまった。 中村哲さんについては私がここで説明するまでもないだろう。今20代以下の人の多く…

過去分詞単独での後置修飾(精神疾患と凶悪犯罪)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、いつもの「大学受験生向け」という枠を取っ払って、ちょっと例外的な実例のメモとして。 数日前まで日本語版電子書籍がセールで安くなっていたサイモン・ウィン…

patient/patienceは「辛抱」か? ということについて。

今回は、英文法の実例とは違う話。といってもこの件、すでに多くの指摘がなされているし、ジャーナリストの森田浩之さんによるがっつりした検証と論考も出ているので、それらをリンクして終わりにしてしまってもよいくらいだ。 news.yahoo.co.jp 何の話かと…

接触節(関係代名詞の目的格の省略)(ホロコーストと英国の元有名政治家)

今回の実例は、Twitterから。 昨年書いたことの繰り返しになるが、日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)で、世界的に「ホロコースト記念日…

「英紙タイムズ」の報道について確認する方法(2)

今回は、前回の続きで、有料購読していないと全文の閲覧ができない英国の新聞The Timesで報道された内容を、The Timesを購読せずに、少しでも把握することについて。 有料購読していないと記事全文が読めない媒体の報道内容を知りたい場合、最速で最適な解は…

「英紙タイムズ」の報道について確認する方法(1)

今回は、日本語圏で話題になっている英語報道をどう見つけ、どう追うかということについて。 先週金曜日(1月22日)、日本語圏で大きな話題となっていた「英紙タイムズ」の報道がある。 「英紙タイムズ」は、見ての通り英国の「タイムズ (the Times)」という…

「史上最多〇度目」の表し方, 報道記事の見出し(2019年のバロンドール)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、サッカーのバロンドールのニュースから。 「バロンドール」はサッカーの最優秀選手に与えられる賞で、サッカーを専門とするジャーナリストたちの投票で決定され…

《否定》の意味合いの同等比較 (as ~ as ...) (英国の国民健康保険は危険にさらされている)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。教える事項が多い学校では素通りしてしまうかもしれないが、こういう英語表現が正確に読めるようになるかどうかは極めて重要なので、重点的に見ておく必要がある。 ----------------- 今回の実例は…

call for ~ to do ..., it's time to do ~, 分割不定詞, call + O + C(「表現の自由」をデマ拡散の言い訳にさせないために)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、前回のと同じ、ADLのイベントで英コメディ俳優のサシャ・バロン・コーエンが行ったスピーチについての記事から。背景情報などは前回書いたので、そちらをご参照…

「英紙タイムズ」の報道について確認する方法(※執筆中)

※本記事は2021年1月22日に書きかけのまま仮アップロードしてありましたが、26日に改めて仕切り直してアップロードしたので、こちらのエントリは削除します。下記、26日のエントリをご確認ください。 hoarding-examples.hatenablog.jp

付帯状況のwith (ジョー・バイデン就任式典、ネットで話題となったのは……)

米国のジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領の就任式典は、日本時間で今日21日の午前1時台から2時台にかけて、リアルタイムで見ていて、見ている最中はもろもろ「おお、これは」と思うような英文法の実例に気づいたのだが、自分の許容量を超えた…

不定冠詞の少し変わった用法, 繰り返しを避ける代名詞のthat (ドナルド・トランプ大統領最後の日に)

今回は英文法の実例の話に戻る。ジョー・バイデン新大統領就任の日だから。 フロリダ州パークランドの高校で、2018年のバレンタインデーに起きた銃撃事件をご記憶だろうか。富裕層の多いエリアにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校というその高校…

英語圏で起きていることが英語圏から日本語圏に入ってくるまでの時間差について、および入ってくる情報の質について、6日のワシントンDC暴動を例に

今回も、引き続き英文法の解説はお休みして、ネット上の英語での情報について。 18日付でナショナルジオグラフィック日本版の下記のフィードを見た。17日付で日本版に掲載されている英語からの翻訳記事の紹介である。 米議会乱入、暴徒のタトゥーや旗は何を…

「英語力があればでたらめを信じることはない」などということはありえない。だが「英語で情報を入れることができるのは必要最低限」である。

今回も、英文法の実例解説はお休み。 前回のエントリに「 『ANTIFAの成りすまし』と主張した人信じた人は英語圏で生まれ育った米国人。ギャップを生んでいるのは英語力では無い。それは英語力が無くても分かること。そして英語力があっても分からないこと」…

仮定法過去・過去完了、報道記事の見出し、letとallow、「~年代」の表し方、even ifなど(もしもあの時代にFacebookがあったなら――コメディ俳優が真面目になるとき)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、基本的に「キャラ」としてしか発言しないあるコメディー俳優が、素でおこなったスピーチについての報道記事から。 サシャ(サーシャ)・バロン・コーエンという…

同格, the + 比較級, 【ボキャビル】credit A with B, 多義語の意味の確定の仕方, 分数の表し方, など(国際男性デーに)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、前回のとゆるく関連したトピックから。 毎年3月8日は「国際女性デー」である。この日*1は英語圏のTwitterでは、「女は感情的で理性的な思考はできない」という19…

(特に英語圏で起きていることについて)英語で情報が入ってくるかどうかがもたらす、泣きたくなるようなギャップについて

今回も英文法はお休みで、前々回と前回の関連で書く。(「英文法お休み」と言いつつ、書いてる間に何か出てきたら突然文法解説始めるかもしれないけど、そうなってたら「あらあらうふふ」とほほ笑んで見守ってください。) 前々回のは300件以上のブクマを集…

極右勢力が使っているシンボルについて、さらにわかりやすい資料集&ユダヤ人とトランプ ※今日も英文法はお休み

今回も、いつもの英文法解説は基本的にお休みして、英語で情報を得ているとどんなことが見えるかということの具体例を示しておきたい。 前回のエントリは、当ブログにしては多数のブックマークをいただいている。日本語圏の情報がほんとにめちゃくちゃな中で…

極右勢力が使っている北欧神話のシンボルについて(議事堂乱入男のタトゥーを読み解く)※今日は英文法はお休み

【追記】本稿には続きがあります。そちらも併せてお読みください。 hoarding-examples.hatenablog.jp 本稿を書いたことで、改めて、英語で情報を入れている人とそうでない人の基本的な了解事項の格差(ギャップ)を知らされました。少しでも埋めたいので、当…

to不定詞の意味上の主語, if節のない仮定法, 分詞の後置修飾, など(ドナルド・トランプは混乱収束のために何もしていない)

今回の実例はTwitterから。 現地先週水曜日(1月6日)のワシントンDCでの騒乱(議事堂乱入)を受けた事態は、まだ全然終わっていない。トランプ政権から、残る任期はほんのごくわずかという段階になってから、次々と閣僚が離脱している現状は、政権の「終わ…

《結果》を表すto不定詞, 接続詞のyet, despite -ing, in one's own right (芸術家ドラ・マール。「ピカソの愛人」扱いはもう終わり)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、ロンドンのテイト・モダーンで開催される美術展に関連して、ある芸術家の生涯と業績をざっと振り返っている記事から。 ピカソという画家は、美術に興味のない人…

やや長い文, provide A with B, a chance to do ~, have one's sayなど(内戦を超え、独立を問うレファレンダムを実施する島)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、南太平洋の小さな島のニュースから。 地図帳が手元にある人はそれを開いてみていただきたい(地図は、世界史年表についているのでも何でもいい)。日本の本州か…

thoughやhoweverを使った論理展開、助動詞+完了形、など(気候変動とヴェネツィアの冠水)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例も、前回と同じ記事から。前回は記事の冒頭部分を見たが、今回は記事の中ほどで、世界的に関心を集めているイタリアのヴェネツィアについての部分から。 日本語では…

同格のthatなど(ティモシー・スナイダー教授の連ツイ論考、「大きな嘘について」)

今回は、体力がないので淡々と。投稿が30分遅れてすみません。 『暴政』や『ブラックアース』、『ブラッドランド』のティモシー・スナイダー教授が、米ワシントンDCの国会議事堂での暴力事態とそれをめぐるいろんなことについて、Twitterのスレッドを何本か…

仮定法過去(議事堂に押しよせているのがBLMのデモ隊だったら)

今回の実例は、予定を変更して、昨日の続きではなく新規に。 起きた出来事にショックを受けすぎていて、前置きなどを書いていると書き終わらないから手短に。 日本時間で今朝(1月7日)早朝、午前4時台に、米国の首都ワシントンDCから異変が伝えられてきてい…

日付の書き方(英国式と米国式)、be + to不定詞, 近未来を表す現在進行形, recommendに続くthat節内の動詞の原形(「緊急」のスピード)

※昨日はPC不調のため休載となりすみませんでした。今日もまた大幅に投稿時刻が遅れましてごめんなさい※ 今回の実例はニュース速報のフィードの文面から。 昨日1月5日、日本で「緊急事態宣言」が出されることになったというニュースがあったが、実際の中身は…

本日、アップ時刻が遅れます。→ごめんなさい。休載します。

表題通りです。USB接続がバグってマウスが認識されないというトラブルに対処中です。1時間か2時間後にチェックしてみてください。→ごめんなさい。休載します。トラブル対処で疲れちゃった。

強調のために副詞句を文頭に持ってきたあとで、SとVを倒置する例、しない例(ドナルド・トランプの乱心)

今回の実例は、Twitterから。 と、本題に入る前に、今日1月4日まで、Amazonの初売りで開拓社の電子書籍の一部が半額になっているので、そのご紹介。 開拓社は、ちょっとでもまじめに英語やってる人は知らない人はいない出版社だから、そう聞いて「これは耳よ…

付帯状況のwith, if節(名詞節), 疑問詞節, など(気候変動と、全世界的に発生している洪水や森林火災)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。そういえば1年前の今頃(2020年1月)は、オーストラリアの山火事でコアラなどの動物たちが大変だというニュースが世界で一番大きく注目されているニュースだった。 ----------------- 今回の実例は…

the fact is (that) ~, 英文読解(書いてあることを書いてあるままに読むということ)、英作文のコツなど(昆虫の減少という問題)【再掲】

このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例も、前回と同じ記事から。 前回は長くなってしまうので言及しなかったが、「昆虫の減少」というトピックでこの10年ほど世界的に注目を集めているのが「ミツバチの減…

当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。