Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

付帯状況のwithと現在分詞、過去分詞(ウクライナ大統領選)【再掲】

このエントリは今年4月にアップしたものの再掲である。「意味が取りづらい」とか「訳しづらい」と言われる付帯状況のwithと現在分詞・過去分詞の構文がまとめて検討できる、「1粒で2度美味しい」系の実例だ。付帯状況のwithが得意な人はざっくりとおさらいを…

等位接続詞and, 現在完了, 《期間》を表す前置詞over, 現在分詞と動名詞, 助動詞+進行形, 関係代名詞what, 劣勢比較, 前置詞+動名詞 (ポップスターの胸の内)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップしたものの再掲である。個人の日記のようにつらつらと書き連ねられた息の長い文を読んで意味を取るのは、受験英語とはあまり関係ないかもしれないが、実用英語としてはけっこう大事なことだ。大学に入ってからの教科書が英語…

feel like ~, 現在完了進行形, 数字の書き方, 辞書に語義が載っていない表現, can't help but do ~, 強調構文, instead of -ing など(ポップスターのパーソナルな胸の内の吐露)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップしたものの再掲である。自然な英語という点ではこの上ない実例だが、こういう文が実は案外難しかったりもする。何かわかりづらいなと思っても、先を急がず、落ち着いて丁寧に読むことが重要である。 -----------------------…

接続副詞however, neither A nor B, admit -ing, 関係代名詞, 分詞構文(スリランカの武装集団)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップしたものの再掲である。意外と見落としがちな基本事項がたくさん入っているので、受験生のみなさんには本番前の仕上げの一環として読んでいただければと思う。 --------------------------------- 今回の実例は、2019年4月21…

howの節, it is ~ to do ..., 分詞の後置修飾, 《同格》のof, 知らない単語があったときの文意の推測, やや長い文(英文読解), 過去完了など(この10年の科学を振り返る)

今回の実例は、年末になると各紙に出る「この1年を振り返る」系の記事から。 普段なら振り返るのは「この1年」なのだが、2019年は10年の区切りの最後の年でもあるので、「この10年を振り返る」という記事も多く出ている。今回見るのはそのような記事のひとつ…

【ボキャビル】festive, gesture, hirsute (クリスマスに、どう見ても〇〇〇な銀行強盗)

今回の実例は、クリスマス・シーズンの珍ニュースから。 クリスマスが商業イベントのひとつに過ぎないような扱いの日本では、12月24日のクリスマス・イヴがメインの日で、クリスマス・デーの25日まではスーパーマーケットなどで売られているような大量生産の…

to不定詞の形容詞的用法, 言い換え, 言い足し, make + O + 動詞の原形(使役動詞), begin -ing, 挿入など(バンクシーが表現するキリスト降誕とイスラエルの違法な壁)

今回の実例は、正体を明かさず活動しているアーティストが、国際法に違反したコンクリート壁に分断されたキリスト生誕の町に捧げた作品についての記事から。 意外と知られていないかもしれないが、イエス・キリストが生まれたという町、ベツレヘムは、パレス…

紛らわしいthatの用法, 感覚動詞+O+動詞の原形, 前置詞+動名詞, want to do ..., want ~ -ing, want ~ to do ... (アーセナル新任監督、ミケル・アルテタの抱負)

今回の実例は、スポーツのチームで、新任の監督が抱負を語ったという記事から。 アーセナルFCは、20年以上チームを率いたアーセン・ヴェンゲル監督が退任したあとを受けたウナイ・エメリ監督のもとでぐだぐだになってしまい、サポーターからの「エメリ辞めろ…

【ボキャビル】apologise for ~, 過去分詞単独での後置修飾, 動名詞の意味上の主語, 未来完了など(落選議員の泣きっ面に蜂)

今回の実例は、12月13日の総選挙で残念ながら議席を失った議員が見舞われた悲劇についての報道記事より。 イギリスの国会議事堂は、観光ガイドブックの表紙にもなっている例の時計塔(ビッグ・ベンの塔)の横に広がっている豪奢な建物で、あの中には上院と下…

やや長い文、to不定詞の形容詞的用法、関係代名詞と前置詞、let + O + 動詞の原形(アースデイ)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップしたものの再掲である。今年大学受験する人はそろそろ仕上げの時期だが、一定のレベルを目指す人は、この実例は一度読んだだけで構造を取ったうえで意味が把握できるようにしておきたい。今の自分の実力を確認するつもりで読…

「used to do ~」の熟語か、「used + to不定詞の副詞的用法」か(ベトナム戦争の負の遺産の後始末)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップしたものの再掲である。こういう構造を素早く正確に把握できるかどうかは得点力に直結するので、大学受験前に十分に練習しておきたい。 ---------------------------------------------- 今回の実例は、米軍がベトナム戦争の…

やや長い文、助動詞+have+過去分詞、関係代名詞、など(チャールズ・ディケンズ、生涯最後のクリスマスに届かなかった七面鳥)

今回の実例は、クリスマス前の「小ネタ」系記事から。 チャールズ・ディケンズという名前は日本でもよく知られている。19世紀ヴィクトリア朝の英国を代表する小説家のひとりだ。当時の超売れっ子の流行作家で、ものすごい多作なのだが、中でも『クリスマス・…

報道記事の見出し、見出しにおけるto不定詞、分詞構文、to不定詞の形容詞的用法、など(ドナルド・トランプ弾劾)

今回の実例は、つい先ほどのニュースから。 今日2019年12月18日から19日(時差により日付が変わる)に世界的に最も大きな関心を集めているのは、米国議会下院でのトランプ大統領弾劾決議だ。決議は「権力の乱用」と「議会の妨害」の2点について行われ、最終…

分詞構文、省略語で使うピリオドの有無(英米差)、定冠詞のtheの省略、be known for ~など(パキスタンの元大統領に反逆罪で死刑判決)

今回の実例は国際報道の記事から。 2001年から08年の間に意識があった大人なら「むしゃらふだいとうりょう」というフレーズは「ムシャラフ大統領」と即座に認識されるだろう。米同時多発テロからイラク戦争へと突き進んだ時代、国際ニュースで何度も出てきた…

as ~ as ..., 《条件》を表す直説法のif節, those who ~, spend ~ -ing, the + 比較級 ~, the + 比較級 ...

今回の実例も、前回のと同じ、労働党の大惨敗に終わった総選挙の結果を受けて労働党の国会議員であるジェス・フィリップスが書いた論説記事*1から。 記事はこちら: www.theguardian.com 今回見るのは、前回見た部分のすぐ次のところから。 *1:ガーディアンは…

《感情》の原因を表すthat節, thousands of + 複数形, 動名詞, 《同格》のthat節, get used to -ingなど(労働党の大敗を直視する労働党議員)

今回の実例はガーディアンに掲載された論説記事より。 12月12日(木)に行われた英国の総選挙の結果は、広く日本でも報道されている通りで、獲得票数を分析すればまた違った像が現れるのかもしれないが、獲得議席数(選挙の結果を語るのは議席数だけである)…

It was not until ~ that S+V, 知覚動詞+O+過去分詞(「フランスはベーコンなり」という謎の名言)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップロードしたものの再掲である。じわじわと笑えるよい話である。 -------------------------------------------- 今回の実例は笑い話。 笑い話だから、何が笑えるのか、前提を共有するところから始めなければならない。 「フラ…

関係代名詞whatを使ったこなれた表現(タイガー・ウッズの見事な復活劇)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップロードしたものの再掲である。英語の関係代名詞whatは、日本語母語話者にとってけっこうわかりづらいのだが、実際には非常に頻繁に用いられている。こういった実例にたくさん接して慣れていくことが必要だ。 ---------------…

付帯状況のwith, 同格, get + O + 現在分詞, パンクチュエーション(コロン), get + O + 過去分詞, 関係代名詞の非制限用法(ロンドン市長の日曜日の朝)

今回の実例は日曜日の新聞に掲載されたインタビュー記事から。日曜日の新聞だから、のんびりしたムードの記事だ。 このエントリは12月13日の昼にアップロードされるよう設定してあって、そのころにはもう英国の選挙の結果がだいたい出そろっているだろうが、…

used to do ~, 関係副詞の非制限用法, 最上級を用いた表現, way to do ~, stop + O + -ingなど(スティーヴ・クーガン、戦術的投票を呼び掛ける)

今回の実例は、英国の総選挙直前に出た論説記事から(英国の総選挙は今日、12月12日が投票日である)。 筆者はスティーヴ・クーガン。英国では超有名なコメディアン(お笑い芸人)で俳優だ。先日取り上げたサシャ・バロン・コーエンと同じく、基本的にだいた…

仮定法過去, 仮定法過去完了, if節のない仮定法(政治家たちに民主主義を守る気があるのならば……)

今回の実例は、英国の総選挙前の論説記事から。 英国の総選挙については、前回少し書いたので、文脈的なことはそちらをご参照のほど(情報量として全然足りていないが)。 記事はこちら: www.theguardian.com この論説記事を書いたニック・コーエンについて…

仮定法過去(もしも保守党が本気でNHSに金をかけたいと思っているのなら……)

今回の実例はTwitterから。 英国では今週の木曜日、12月12日が総選挙の投開票日である。12日の朝から夜まで投票が行われ、即日開票となり、だいたいの議席が確定するのは翌13日(金)の見込みである。 今回、なぜこんな変な時期*1に総選挙になっているのかと…

仮定法過去完了(ifの省略と倒置)(引退を賭けた試合に勝利したボクサー)

今回の実例はTwitterから。 現地時間で2019年12月7日(土)の夜、サウジアラビアでボクシングのWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、アントニー(アンソニー)・ジョシュアが勝利した。 www.afpbb.com 私は詳しくないのだが、この試合…

call + O + C, each + 単数形(世界で最も危険な鳥)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップロードしたものの再掲である。ここで確認しているのは非常に基本的な文法項目だが、自由英作文となるとこれが使えないケースが案外多い。改めて確認し、使いたいときに使えるよう練習しておきたい項目である。 -------------…

過去完了の受動態、so ~ that ... 構文(パリ、ノートルダム大聖堂の火災で崩落した尖塔と屋根について)【再掲】

このエントリは、今年4月にアップロードしたものの再掲である(昨日に続き)。2019年の10大ニュースに入るような火災の報道記事が素材だが、この火災自体についてその後わかったことについてアップデートはしていないので、その点、お含みおきいただきたいと…

分詞構文, やや長い文, 倒置, those + 形容詞, among(中村哲さんと5人のアフガニスタン人の殺害)

今回の実例も前回と同じトピックで、ただし個人のツイートではなく報道記事から。 アフガニスタンで中村哲さんの車が何者かに銃撃されて、車の中の人たちが殺されてしまったことは、世界中で報じられた。そのことはすでに日本語でも「世界が悼む」調で報じら…

祈願文, can not do ~ enough, thank〈人〉for 〈物事〉(「中村さん、ごめんなさい」――アフガニスタンに命の水をもたらした人)

今回の実例は……といつもの書き出しで書き始めるのもつらい。中村哲さんが殺されてしまった。 中村哲さんについては私がここで説明するまでもないだろう。今20代以下の人の多くは「英語の教科書で、アフガニスタンでの井戸掘りや用水路づくりの仕事が紹介され…

過去分詞単独での後置修飾(精神疾患と凶悪犯罪)

今回の実例は、いつもの「大学受験生向け」という枠を取っ払って、ちょっと例外的な実例のメモとして。 数日前まで日本語版電子書籍がセールで安くなっていたサイモン・ウィンチェスターの『博士と狂人』は、19世紀末から20世紀はじめの英国での一大事業であ…

「史上最多〇度目」の表し方, 報道記事の見出し(2019年のバロンドール)

今回の実例は、サッカーのバロンドールのニュースから。 「バロンドール」はサッカーの最優秀選手に与えられる賞で、サッカーを専門とするジャーナリストたちの投票で決定される。フランスのサッカー専門誌が創設した賞で、名称はフランス語のBallon d'Or(…

《否定》の意味合いの同等比較 (as ~ as ...) (英国の国民健康保険は危険にさらされている)

今回の実例は、TV番組での元政治家の発言から。 中曽根康弘元首相が101歳で他界した。この人といえば国鉄民営化とか労組つぶしとかいろいろあるのだが、私にとって最も鮮明に記憶に残っているのは「ロン・ヤス外交」とプラザ合意だ。それぞれの説明はここで…

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