Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【アフリカ大陸】

長い文を文構造を正確にとったうえで読むということ, 副詞節, 挿入, not only A but B, など(かつてケニアで英国がなしたことを、「自虐的に」ではなく、批判的に検証する英国のドキュメンタリー番組)

今回の実例は、TVでのドキュメンタリー番組の取材でわかったことについて報じる新聞記事から。 欧州各国では、ここ何年かの間に、かつての植民地主義時代に植民地から奪って自国の博物館などに収蔵してきた現地の技術と美意識で作られた工芸品や歴史的な遺物…

付帯状況のwith+過去分詞, 語義のわからない単語が出てきたときの読み方, など(アフリカ諸国と、ロシアによるウクライナ侵攻)

今回の実例は、少し前にBBC Newsのサイトに掲載された専門家による解説記事から。 BBC Newsには時おり、特に国際情勢に関して、王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)の専門家が解説記事を書く。この2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻に関して…

トピック文とサポート文という構造, 論の展開, など(ベルギー国王がコンゴに対して示した「遺憾の意」と、おそらくこの先にある「謝罪」)

今回の実例も、前回のと同じ報道記事から。 前回ざっと説明したように、19世紀から20世紀にかけての「欧米列強によるアフリカ分割」の時期に、コンゴ一帯を私領として苛烈な統治をおこない、現地の人々におびただしい犠牲を強いたベルギー国王レオポルド2世…

過去分詞の後置修飾, 引用符の使い方, 代名詞のoneと《one of the ~》のoneの見分け方, など(ベルギー国王、コンゴにおけるかつての植民地支配について遺憾の意を表明)

今回の実例は、報道記事から。 19世紀後半、帝国主義の時代の「欧州列強によるアフリカ分割」は、世界史の授業で重点的に教えられる項目のひとつである。その時代、アフリカの中心部にある「コンゴ」と呼ばれた一帯を、私有地として支配したのが、当時のベル…

過去完了と過去という時制の使い方, help+動詞の原形, see+O+動詞の原形, 「目で見る」以外の意味のsee, 英米差 (南ア、デクラーク元大統領死去)

今回の実例は、報道記事から。 日本語のメディアでも報道されている通り、南アフリカのデクラーク元大統領が亡くなった。85歳だった。日本語圏でも「アパルトヘイト*1廃止」「ノーベル平和賞」の文字列が並ぶ。英語圏でも大筋では同じように見えはするが、よ…

関係代名詞の非制限用法でthatが用いられているイレギュラーな事案(超大規模リーク、 #PandoraPapers )

今回の実例は、報道記事から。 今日(2021年10月4日)未明、だらだらとTwitterの画面を見ていたときに、怒涛のように流れ始めたのが #PandoraPapers のハッシュタグ、およびPandora Papersという文字列を含む報道フィードである。(同じタイミングで、Twitte…

倒置, 独立分詞構文, など(『ホテル・ルワンダ』のポール・ルセサバギナに、ルワンダの法廷で有罪判決が下された)

今回の実例は、ちょっとびっくりする人が多いのではないかという報道記事から。 たまたまだが、つい数日前に過去記事の再掲で1994年のルワンダの虐殺について触れた記事をアップした。 hoarding-examples.hatenablog.jp この虐殺については、日本語ウィキペ…

時差の計算は具体的にどうすればよいのか、 help + 動詞の原形(ダジャレがライオンを救う #savelions )

今回の実例は、Twitterでのハッシュタグ募金の呼びかけの文面から。あるいは「言語の壁を越えたダジャレを言うのはだれじゃ、と思ったら、オックスフォード大学だった件」。 日本に住んでる人ならだれでも知ってると思うが、日本のプロ野球球団に「西武(せ…

however, 挿入, to不定詞の受動態, 助動詞+受動態, など(ベルギーの「黒歴史」と今)

今回も前回の続き。前回は、亡くなったときはベルギー国民からの人気もまるでなかったレオポルド2世(在位1865年~1909年)の像が、いつ、なぜベルギーのあちこちにたてられるようになったのかという部分を見た。ベルギーのコンゴ支配のことを含め、大まかな…

関係副詞, threaten to do ~, 無生物主語, など(レオポルド2世の像と歴史修正)

今回も、前々回、前回に続いて、アフリカ大陸のコンゴを支配し、現地の人々に残虐行為を働いたベルギーのレオポルド2世(在位1865年~1909年)についての解説記事から。大まかな背景などは前々回に書いてあるので、そちらをご参照のほど。 これまでに見たよ…

so ~ that ... 構文, 関係代名詞のwhat, 分詞構文, など(ベルギーのレオポルド2世とコンゴ)

今回も前回の続きで、19世紀後半から20世紀初頭にかけてベルギー国王として君臨したレオポルド2世の像についての解説記事から。 レオポルド2世について背景解説的なことは前回書いたので、そちらをご参照のほど。 記事はこちら: www.bbc.com 今回実例として…

倒置, 所有格の関係代名詞, 分詞構文, not ... until ~, など(ベルギーにおける像の撤去)

今回の実例は、#BlackLivesMatterのうねりがとてもはやく波及していち早く銅像の撤去が始まった、ベルギーのレオポルド2世についての解説記事から。 レオポルド2世の在位は1865年から1909年。世界史で「西欧列強のアフリカ分割」の項で名前が出てくるかもし…

one of the + 複数形, 分詞の後置修飾, 関係副詞の非制限用法, 完了不定詞など(ルワンダ虐殺の主要容疑者逮捕)

今回の実例は報道記事から。 今から26年前の1994年4月から7月にかけての100日間で、アフリカの内陸にある小さな国で、何十万人という単位で人々が殺されるということがあった。殺害された人の数は今も確定されていないが、その国の人口の1割から2割に相当す…

やや長い文,「~もまた」の意味のeither, to one's 感情の名詞(のバリエーション), andによる接続(カメルーンでの武力紛争とウイルス禍)

今回の実例は、英国も米国も大変なことになっているこのコロナ禍の中で、英語圏主要メディアであまり大きく伝えられることがないアフリカ大陸からのニュース。というより、私が見ている範囲が狭いだけかもしれないが、コロナ禍以前からもあまり目立った扱い…

関係代名詞の非制限用法, if節のない仮定法, it is ~ for ... to do --, など(南アフリカ反アパルトヘイト闘争の闘士、デニス・ゴールドバーグ死去)

今回の実例はTwitterから。 かつて、南アフリカでとられていた人種差別政策(アパルトヘイト政策)に反対し、武装抵抗運動の活動家としてネルソン・マンデラらとともに逮捕され、裁判の後に有罪となった唯一の「白人」であるデニス・ゴールドバーグ氏が、87…

if節のない仮定法, 英文の構成(パラグラフ・ライティング), force ~ to do ... (南アフリカを変えた少年)

今回の実例は、長文多読素材を探している人にはうってつけの記事から。 以前ざっと説明したことがあるのだが、BBCにNewsbeatという青少年向けのコーナーがある。BBC Newsのウェブサイトでは一般のニュースとシームレスになっているが、文章は一般向けのもの…

more than ~, A is to B what C is to D(コバルトという金属)

今回も前回と同じ、金属のコバルトについての「報道特集」的な記事から。 コバルトがどういう物質であるか(どういうふうに貴重な物質であるか)について、概略は前回書いているので、そちらをご参照のほど。 記事はこちら: www.bbc.com

《結果》を表すto不定詞、to不定詞の否定、報道記事の見出し(DRCからの子供の連れ去り)

今回の実例はBBC記事の見出しから。 《to + 動詞の原形》のto不定詞は中学校で習うが、「なんとか用法」という用語も含め、なんかいろいろと情報量が多いので、消化しきれず何となく苦手という意識を持ってしまう人が少なくない。 特に消化しきれなくなるの…

unlike, 条件を表すif節, 代動詞, 感覚動詞+目的語+動詞の原形, the +形容詞(スーダン、ジャンジャウィードの復活)

今回の実例は、先週から極度に暴力的な様相を呈してきたスーダン情勢を伝える記事から。 スーダンではこの4月、それまでありえないと思われていたことが実現した。政治腐敗の一掃と大統領退陣を要求する民衆のデモ・座り込みの末、何十年という単位で専横的…

倒置、関係副詞(スーダン情勢とサウジアラビア)

今回の実例は、時事的なトピックに関する論説記事から。 アフリカ東部に位置するスーダンで、30年にわたって強権政治を行ない、ダルフール紛争や南スーダン(現在は独立国)での苛烈な武力弾圧を行なってきたオマル・アル=バシル大統領に反対する民衆のデモ…

やや長い文, 接続詞のas, 挿入, stop ~ from -ing (リビア情勢)

今回の実例は、Twitterから。元から情勢が安定していたとは言えないリビアで、4月上旬に武装組織を率いる将軍が首都に向かって進軍し、急激に緊迫度が増したときのニュース系のフィード。 日本語でもしっかり報道されているので、何が起きているか把握するに…

be followed by ~, 接続詞のas, begin -ing, try to do ~(ルワンダのジェノサイド発生から25年)

今回の実例は、ルワンダのジェノサイドの始まりから25年(四半世紀)の節目に行われた式典についての報道記事から、25年前に何が起きたのかを解説する部分から。 「ジェノサイド」は、ギリシャ語で「民族、種族」を表すγενοσと、ラテン語で「~を殺す」を意…

分詞構文、挿入、付帯状況のwithと過去分詞

今回の実例は、ソマリアの首都モガディシュ(モガディシオ)で発生した、武装勢力アルシャバブ(アッシャバブ)による自爆攻撃についての報道記事から。 ソマリアは、アフリカ大陸の東の端でアラビア半島と向かい合う、「アフリカの角(つの)」と呼ばれる地…

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