【英国の社会】
7月末にマージーサードのサウスポートで子供たちが何人も連続して切り付けられ3人が亡くなるという痛ましい事件があってからしばらく続いていた英国(主にイングランドと、北アイルランド)の極右のネットワークによる暴動は、日本でも関心を集めたようだ。…
イングランドで、悲惨な事件が起きて、それを利用して極右が暴れている。 そのニュースを追って(ものすごく久しぶりに)ガーディアンの報道記事*1を読んでいたら、この内容はどうしても書き留めておかなくちゃと思うと同時に、収集している英文法・語法の実…
今回の実例は、報道機関の特集記事より。 日本のメディアでもそうだが、報道機関が流す日々のニュースでは、毎日の大きな出来事の事実関係を伝えるもののほか、その時々の社会的な関心事や、「関心事」とまではなっていなくても多くの人々に共有されておいて…
今回の実例は、Twitterから。 Twitterを英語で使っていれば、流れてくるものを漫然と眺めているだけで「おお」と思う例に遭遇することがけっこうある。そう思ったものには、「#英語 #実例 」というハッシュタグをつけている。 その「#英語 #実例 」のハッシ…
今回は前回の続きで、『コウビルド英英辞典』のコリンズが選んだ「今年のことば」についてのコリンズのブログから。 前置きなどは前回のエントリを参照されたい。 前回は、2022年を表すいくつかのことばの中からトップに選ばれた permacrisis (permanent の…
今日は土曜日なので、普段なら過去記事の再掲をするのだが、今週は、うっかり帰宅が遅くなったという高校生みたいな理由で1日休載してしまったので、その分を掲載することにしたい。 今週、私の目にするモニタ上の世界での最大の話題は、前回述べた通り、英…
今回の実例は、Twitterから。 エリザベス2世の棺は、スコットランドからイングランドに送られ、バッキンガム宮殿で遺族(王族)が私的な別れを告げたのち、バッキンガム宮殿から徒歩で15分程度のところにあるウエストミンスター宮殿 (Westminster Palace: 通…
今回の実例は、論説記事から。 英語圏の一般紙には「論説記事」(Opinion) のためのスペースがある。ここには、新聞のメインである「報道」とは目的を異にする「論説」のための文章が掲載される。今回、エリザベス2世が亡くなったあと、新国王の動向だけでな…
今回は、パレスチナについて前々回および前回の続きを準備していたのだけど、英国の新内閣について言うまでもない当たり前のことをTwitterでちょろっと書いたら数千の単位でRetweet/Likeされるということになってしまったので、それについて少し詳しく扱って…
今回は、前回の続きで、イングランドのサッカー女子代表が保守党党首最終候補に宛てて送ったオープンレターについて。なお、昨年来、「オープンレター」というと感情的に反応する人々が日本語圏で目立つようになっているが、日本語にすればただの「公開書簡…
今回の実例は、「これって英語で何て言うの?」というトピック。 日本でもある程度は報じられていると思うが、欧州を大変な熱波が襲っている。 かつて、欧州では気温が30度にもなれば「大変な熱波」と言われていたものだが、近年では30度に達することは珍しく…
今回の実例は、BBC NewsによるTwitterのフィードから。 ニュースのフィードとはいえ、前提知識的なものはほとんど必要なく、英文さえ見ればよいという性質のものなので、いつものような前置きなしでいきなり本題に入る。 というか、予備知識なしで読んでも中…
今回の実例は、前回文字数があふれたため書けなかったことをTwitterから。 前回見た、ボリス・ジョンソン首相の「鼻声」記者会見に関する英メディアMetroのTwitterフィードには、いくつものツイートの連投(スレッド)になっているうえに、それぞれにたくさ…
今回は、前回の続きで、英国での新型コロナウイルスの状況を分析・考察した記事を読んでいこう。 英国では、新型コロナウイルス感染に収束の兆しが見えず、新規感染者ばかりか死者も増加のペースが落ちていないにもかかわらず、それをどうにかすべきというム…
今回の実例は、インタビュー記事から。 先日、定冠詞について書いたものが当ブログには珍しいほどの閲覧数となったが、今回はそのフォローアップみたいな内容になる。 記事および実例として見る個所はこちら。ノーベル文学賞を受賞したアブドゥルラザク・グ…
今回の実例はTwitterから。 前回取り上げたアレックス・スコットのツイートには、彼女と同じく労働者階級のバックグラウンドを有する人々から共感や感謝を示すリプライが多くついている。今回、実例として見るのはそのひとつ。 Solidarity Alex you are amaz…
今回の実例は、国代表チームの監督が、国際大会を前にしたためた一文から。 前置きは書いてる暇がないからいきなり本題に入るが、これを書いたのはサッカーのイングランド代表の監督、ガレス・サウスゲイトである。もちろんプロの文章書きや編集者が手を入れ…
今回の実例は、前回の続きで、イングランドのフットボール(サッカー)協会 (the Football Association: the FA) のステートメントから。このステートメントが出された経緯や文脈などは前回のエントリをご参照いただきたい。 この文面は、FAのような組織から…
今回の実例は、スポーツの競技団体のステートメントから。 日本語圏でもとっくに大きく報じられているが、欧州でのサッカーの国際大会「欧州選手権 (EURO)」*1の決勝でイングランドとイタリアが対戦し、PK戦でイタリアが3-2で勝利した。PK戦で蹴る5人のうち…
今回の実例は、報道記事から。 英国のエリザベス女王の夫であるエディンバラ公(フィリップ殿下)が亡くなったことが公表されてすぐの4月9日から10日にかけて*1、英国では物理的に「どこを見てもエディンバラ公」という状態になり、王室廃止論者までもが人が…
今回の実例はTwitterから。 「ユニセフ」という機関名は誰でも知っているだろう。「国連児童基金」という名称も、誰もが聞いたことがある程度には知られているだろうし、この機関が、いわゆる「世界の恵まれない子供たち」のために物資や教育の支援をしてい…