【言語・ことば】
【「日本国際ボランティアセンター (JVC)」さんの緊急支援要請】 ガザ地区での活動実績がしっかりしている日本のNGOです https://www.ngo-jvc.net/news/news/202310_gaza.html 起きたことに、衝撃を受けすぎて、言葉にならない、ということは、日常にあふれ…
4今回は、「翻訳とはどういう作業であるか(さほど単純な作業ではない)」を説明する一助となれば、という主旨。 どの言語圏でもおそらくそうだと思うのだが、世間一般では「英語ができれば母語から英語に翻訳でき、英語から母語に翻訳できる」と思っている…
英単語の語源を確認したい? 語源で単語を解説する英語学習本がいっぱいあって、どれがいいのかわからない? ネット検索をしても情報量が多すぎる? 今回は、そんなときに参照すべき情報源について。PCでもスマホでもタブレットでも、ブラウザが使えてネット接…
今回の実例は、前回の続き。というか、前回見た「lessとfewerの混同」という、英語母語話者や英語を日常の生活言語として使っている人々の間で見られる文法的なよくある間違い (common errors) のひとつについての問いかけの投稿に対するリプライに寄せられ…
今回は、文法をネタにした英語圏Twitterのやり取りを見てニヤニヤする会。またの名を、文法警察の慰労会です。文法警察が嫌いな方はここでお帰りください。 The Girl From The Grammar Police 627308 Records DK Amazon CafePress – Grammar Policeマグカッ…
今回は前回の続きで、『コウビルド英英辞典』のコリンズが選んだ「今年のことば」についてのコリンズのブログから。 前置きなどは前回のエントリを参照されたい。 前回は、2022年を表すいくつかのことばの中からトップに選ばれた permacrisis (permanent の…
今回の実例は、Twitterから。 英語では普通に動詞なのに、日本語で外来語として定着したときには「~イングする」と謎に動名詞形になっているものに「する」をつけることになっていた、という表現はありふれている。例えば歯を白くすると言うときに使う英語…
今回は、イランの抗議行動のことや北アイルランドのセンサスのことや、イーロン・マスクという個人がTwitterを所有することに関する懸念を表明する人権団体の記事についてなど、頭の中と手元で準備していたものを後回しにして、ばかみたいだけど、中学レベル…
今回も手抜きでTwitterに投稿したものから。 英語の単語だけを日本語圏に取り入れてカタカナ化し、日本語圏で英語の意味とは違う意味で使ったり、英語にはない組み合わせで2つか3つの単語を連語のように使ったりするものを、「和製英語」と呼ぶ。 例えば、「…
今回の実例は、Twitterから、ものすごい口語表現を。 数日前、Twitterでアメリカ在住の日本人の方から "Get out of here!" が「お礼されるほどのことじゃないよ」という場面で使われてて面食らった、という報告があったのが話題になっているのだが、そういう…
今回の実例は、ニュースについての解説記事から。 BBC Newsのウェブサイトを見ていると、ときどき、見出しの下*1に "Newsbeat" と書かれた記事に行き当たる(BBC News日本語版はこういう区分を消してしまっているので、日本語版をいくら眺めてもわからないと…
今回の実例は、英文法の実例というより、非常に興味深い語法の例。 月曜日の未明、Twitterを見ていたら次のようなツイートが流れてきた。まさに「その発想はなかった」と反応せざるを得ない内容だ。 Two questions for English speakers in Japan:1. Do you …
今回の実例はTwitterから。 前回取り上げたアレックス・スコットのツイートには、彼女と同じく労働者階級のバックグラウンドを有する人々から共感や感謝を示すリプライが多くついている。今回、実例として見るのはそのひとつ。 Solidarity Alex you are amaz…
今回の実例は、報道記事から。 英語では、人によって [ŋ] の音が [n] の音に置き換わってしまうこと(綴りで示せば "-ng" が "n" になること。例: doing → doin')がある。「人によって」というより、「集団によって」と言った方がよいかもしれない。 [ŋ] の…
今回の実例は、Twitterで回っていたついついくすりと笑ってしまうような例。 日本語で、修飾関係が少し複雑になると、文意が1つに確定できなくなることがある。先日Twitterで見て「すばらしい」と思ったのが、「頭が赤い魚を食べる猫」がどのように解釈され…
今回の実例は、報道記事から。 ドイツで、極右テロ集団の裁判が始まったとBBC Newsが伝えている。2019年秋にテロ計画が発覚し、2020年2月に集団のメンバーが逮捕され、今回その裁判が開始された、という報道である。ドイツで起きていることを英語で伝える記…
今回の実例は、急逝が伝えられたデイヴィッド・グレーバーの文章から。 グレーバーは人類学の分野の学者だが、それ以上に、人類学をベースにした現代の私たちが生きる社会の分析や、私たちの意思次第で取り得る方向性についての論述で知られる、英語でいう p…
今回もまた、前々回と前回の続きで、人が亡くなったときの追悼のことば、 "Rest in peace" の代わりに使われる "Rest in power" というフレーズについての解説記事から。(この記事、かなり読むのが難しいという反応をいただいています。解説記事は報道記事…
今回の実例は、前回の続きで、 "Rest in peace" の代わりに使われる "Rest in power" というフレーズについての解説記事から。 今から20年ほど前にカリフォルニア州オークランドのストリート・アートの界隈で用いられていたのが確認できているというこのフレ…
今回の実例は、前回述べた通り、"Rest in power" というフレーズについて。 誰かが亡くなったときに弔意を示す英語の一般的なフレーズは "Rest in peace" である。意味は「安らかにお眠りください」だが、日本語の「ご冥福をお祈りいたします」と同じような…
今回の実例は、報道記事から。 新型コロナウイルスやそれが引き起こす感染症のことを簡略化して呼ぶ場合、日本語圏では「コロナ」と言うことが定着してきたが、英語圏では "Covid" と言う/書くことが一般化している*1。例えば、日本語で「コロナの患者」と…
今回の実例は、華やかなファッション業界とBrexitの関係をわかりやすく伝える記事から。 というか今回見る「実例」は見出しだけ。 毎年9月半ばになると、「ロンドン・ファッション・ウィーク」が始まり、有名ブランドの多くがファッションショーで新作や新た…