Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

ダッシュ

感嘆文, 省略の構文, it is ~ that ...の形式主語の構文, 同格, など(辞書のコリンズの選んだ「今年のことば」)

今回の実例は、言語系の解説ブログから。「ゆる何とか」系じゃなくてガチなところのブログだが、今回みる記事は軽妙で読みやすいので安心してほしい。 2か月で1枚のカレンダーが最後の1枚になる時期になると、「今年もこの季節かぁ……」という小さなニュース…

同格のthat, it's ~ for ... to do --, 挿入, など(異様なことが起こり続けている英政界)

今回の実例は、Twitterと報道記事から。 現在、テレビ局のITVで自身の名前を冠した番組を持っているロバート・ペストンは、Twitterを積極的に使っている英国のジャーナリストのひとりで、よく、長いスレッドの形式で投稿している。彼は今回も、リズ・トラス…

長い文, 論理構造, moreover, 接続詞while, may + have + 過去分詞, など(ブラジル大統領選、世論調査の読みが外れてルラとボルソラノの決選投票に)

今回の実例は、新聞の解説・分析記事から。 日本でも報じられているが、日曜日(10月2日)にブラジルの大統領選挙と議会選挙の投票が行われた。大統領については、何人もいる立候補者の中で、事実上、現職で極右のボルソナロ候補と、元職で汚職事件で有罪判…

日本語のつなぎ言葉の「が」と英語のand, 副詞節のif節と名詞節のif節, 仮定法過去, 現在完了, など(ロシア、プーチン大統領のスピーチ)

今回の実例は、Twitterから。 今日は「世界翻訳の日 the International Translation Day」ということで、翻訳という作業をするときに翻訳者が何をするかについて、以前書きかけたものを完成させようと思っていたのだが: おはようございます9月30日は『世界翻…

接続詞のas, whenever, so ~ that ...構文, など(英国は本当にメディアが提示しているほど一様に「全国民が喪に服している」のか)

今回の実例は、論説記事から。 英語圏の一般紙には「論説記事」(Opinion) のためのスペースがある。ここには、新聞のメインである「報道」とは目的を異にする「論説」のための文章が掲載される。今回、エリザベス2世が亡くなったあと、新国王の動向だけでな…

英語の文章の構造: Butによる対比, トピック文とサポート文(最後のソ連指導者、ミハイル・ゴルバチョフ死去)

今回の実例は、報道記事から。 日本のメディアでも、今日、大きく報じられた通り、かつて存在した超大国、ソ連(ソヴィエト連邦)の最後のトップを務めた歴史の当事者が亡くなった。 説明のための前置きは不要だろう。記事はこちら: www.bbc.com もはや日本…

長い文を文構造を正確にとったうえで読むということ, 副詞節, 挿入, not only A but B, など(かつてケニアで英国がなしたことを、「自虐的に」ではなく、批判的に検証する英国のドキュメンタリー番組)

今回の実例は、TVでのドキュメンタリー番組の取材でわかったことについて報じる新聞記事から。 欧州各国では、ここ何年かの間に、かつての植民地主義時代に植民地から奪って自国の博物館などに収蔵してきた現地の技術と美意識で作られた工芸品や歴史的な遺物…

ニューヨーク・タイムズの特徴, 付帯状況のwith, 分詞構文, 挿入, など(ロシアとの関係について、シュレーダー元ドイツ首相の語ること)

今回の実例は、インタビューを中心に構成された解説・分析系の記事から。 ドイツの首相*1といえばアンゲラ・メルケル氏、という時代が長く続いた。実に、2005年11月から2021年12月までだから、16年以上だった。だから、「メルケルさんの前のドイツの首相は?…

口語的な省略, 肯定文でのat all, 同格, 挿入, など(この50年、世界各地での虐殺現場を見てきたジャーナリストのことば)

今回の実例は、Twitterから。 ウクライナでとてもひどいことが行われている(「起きている」のではない。「行われている」のである)ことは大きく報道されている通りで、その悲惨と非道を伝えるニュースで世の中があふれかえっているときに、基本的に、大学…

【再掲】時制の一致, 近未来の予定を表す現在進行形, 前置詞+関係代名詞, 連鎖関係代名詞, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その2)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデ…

【再掲】挿入, 連鎖関係代名詞, 分詞の後置修飾, 英語の文章は最初のパラグラフが読みづらい(ナスカの地上絵)

このエントリは、2020年10月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は前回の続きで、新たに発見されたナスカの地上絵についての英語の報道記事を読んでみよう。 前回は、「ナスカの地上絵」についての英語のニュース記事を探すための下準備…

ロシアで報道の自由がつぶされたことについて、当事者であるロシアのジャーナリストが語っている(too ~ to ... 構文, など)

今回の実例は、国際的に大きな注目を集め、大きな非難の声を引き起こした出来事の当事者の一人が、英語メディアに寄稿した文から。 今月ロシアで、「報道の自由」が叩き潰された。声を封じられた報道機関のひとつがDozhd (TV Rain) で、そのテレビ局でニュー…

動名詞の意味上の主語, if節のない仮定法, 引用符の使われ方, など(コロナの影響で、アデルのレジデンシー興行がドタキャン)

今回の実例は、報道記事から。 アメリカなどの音楽産業では、ひとり・一組の演者の興行をひとつの会場で、何週間かの長期間にわたっておこなうことがある。「レジデンシー residency」と呼ばれるスタイルで、街中のライヴハウス規模の会場で行われることもな…

thatの判別, become used to -ing, make + O + Cの構文でOが長くてCを見落としがちなパターン, など(パンデミック下の旅行はどうすべきか)

今回の実例は、Twitterから。 今日の午後、山でしば刈りを済ませて川で洗濯をしながら画面を眺めていたら、北村一真・杏林大准教授のツイートがどんぶらこどんぶらこと流れてきた。 入試に出そう https://t.co/wNuwOx7dHD — MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) 2021…

ダッシュによる補足説明, 引用符の用法, 同格のthat, 分詞の後置修飾 , など(新型コロナウイルス感染状況がひどくても、人々からは許容されている英国)

今回は、前回の続きで、英国での新型コロナウイルスの状況を分析・考察した記事を読んでいこう。 英国では、新型コロナウイルス感染に収束の兆しが見えず、新規感染者ばかりか死者も増加のペースが落ちていないにもかかわらず、それをどうにかすべきというム…

【再掲】やや長い文, unlike ~, 関係代名詞の非制限用法, パンクチュエーション(日本の「医療崩壊」の危機)

このエントリは、2020年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前々回および前回と同じ記事から。 今回は記事の一番最後の方、同じ危機の中にあって、英国という遠く離れた場所から東アジア(極東アジア)を概観してまとめている部分…

否定の命令文, 動名詞の意味上の主語, 同格のthat, など(労働者階級の女性政治家から、労働者階級の女性サッカー解説者への連帯のメッセージ)

今回の実例はTwitterから。 前回取り上げたアレックス・スコットのツイートには、彼女と同じく労働者階級のバックグラウンドを有する人々から共感や感謝を示すリプライが多くついている。今回、実例として見るのはそのひとつ。 Solidarity Alex you are amaz…

【再掲】「転売ヤー」に関する英語表現、報道記事の見出し、引用符の使い方、挿入、省略(手指消毒剤などを買い占めた男)

このエントリは、2020年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- ※本稿も、前回と同様、かなり前に準備してあったもので、内容的には懐かしい感じもするかもしれない。しばしお付き合いいただきたい。 今回の実例は、前回の続き。あの「転売ヤ…

【再掲】英文を頭から読んで書いてあることを書いてある通りに読む練習, 同格, 挿入, be expected to do ~, 付帯状況のwithなど(英国のロックダウンの見通し)

このエントリは、2020年3月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、英国政府の医療顧問団上層部の発言から。 英国政府は3月23日(月)にレストラン、パブなどの閉鎖(日本語ではおそらく「営業自粛」と位置付けられるもの)を経て…

【再掲】セミコロンの使い方, because of ~, 疑問詞節, 前置詞のas, 関係副詞, 強調構文(国際女性デーとアンディ・マリー)

このエントリは、2020年3月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、テニス・プレイヤーのアンディ・マリー(マレー)の文章から。3月8日(日)の国際女性デーを前に、7日(土)のガーディアンに掲載された寄稿の文章だ。 マリーは2…

【再々掲】to不定詞の形容詞的用法, 言い換え, 言い足し, make + O + 動詞の原形(使役動詞), begin -ing, 挿入など(バンクシーが表現するキリスト降誕とイスラエルの違法な壁)

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再々掲である。今日はブログの管理画面を見たまま1文字も書けずにいるので、過去の関連記事の再々掲でご容赦願いたい。 流れてくる非道と悲惨の数が多すぎて、どれを取り上げても「これを取り上げてあれを取り…

howの節, it is ~ to do ..., 分詞の後置修飾, 《同格》のof, 知らない単語があったときの文意の推測, やや長い文(英文読解), 過去完了など(この10年の科学を振り返る)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、年末になると各紙に出る「この1年を振り返る」系の記事から。 普段なら振り返るのは「この1年」なのだが、2019年は10年の区切りの最後の年でもあるので、「この1…

to不定詞の形容詞的用法, 言い換え, 言い足し, make + O + 動詞の原形(使役動詞), begin -ing, 挿入など(バンクシーが表現するキリスト降誕とイスラエルの違法な壁)【再掲】

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、正体を明かさず活動しているアーティストが、国際法に違反したコンクリート壁に分断されたキリスト生誕の町に捧げた作品についての記事から。 意外と知られてい…

時制の一致, 近未来の予定を表す現在進行形, 前置詞+関係代名詞, 連鎖関係代名詞, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その2)

今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデルフィアのフォー・シーズンズで11時」とツイートしたのをすぐに消して、「でっ…

挿入, 連鎖関係代名詞, 分詞の後置修飾, 英語の文章は最初のパラグラフが読みづらい(ナスカの地上絵)

今回は前回の続きで、新たに発見されたナスカの地上絵についての英語の報道記事を読んでみよう。 前回は、「ナスカの地上絵」についての英語のニュース記事を探すための下準備として「ナスカの地上絵」を英語でどう書くか(言うか)をウィキペディアを使って…

やや長い文, unlike ~, 関係代名詞の非制限用法, パンクチュエーション(日本の「医療崩壊」の危機)

今回も、前々回および前回と同じ記事から。 今回は記事の一番最後の方、同じ危機の中にあって、英国という遠く離れた場所から東アジア(極東アジア)を概観してまとめている部分から。 記事はこちら: www.bbc.com

「転売ヤー」に関する英語表現、報道記事の見出し、引用符の使い方、挿入、省略(手指消毒剤などを買い占めた男)

※本稿も、前回と同様、かなり前に準備してあったもので、内容的には懐かしい感じもするかもしれない。しばしお付き合いいただきたい。 今回の実例は、前回の続き。あの「転売ヤー」がどうなったかという報道から。 前回見た記事(NYT)では、普段からAmazon.…

英文を頭から読んで書いてあることを書いてある通りに読む練習, 同格, 挿入, be expected to do ~, 付帯状況のwithなど(英国のロックダウンの見通し)

今回の実例は、英国政府の医療顧問団上層部の発言から。 英国政府は3月23日(月)にレストラン、パブなどの閉鎖(日本語ではおそらく「営業自粛」と位置付けられるもの)を経て「不要不急」の外出の禁止に踏み切り、以降、いわゆる「ロックダウン lockdown」…

セミコロンの使い方, because of ~, 疑問詞節, 前置詞のas, 関係副詞, 強調構文(国際女性デーとアンディ・マリー)

今回の実例は、テニス・プレイヤーのアンディ・マリー(マレー)の文章から。3月8日(日)の国際女性デーを前に、7日(土)のガーディアンに掲載された寄稿の文章だ。 マリーは2013年に、英国人プレイヤーとしては実に77年ぶりにウィンブルドン(全英オープ…

howの節, it is ~ to do ..., 分詞の後置修飾, 《同格》のof, 知らない単語があったときの文意の推測, やや長い文(英文読解), 過去完了など(この10年の科学を振り返る)

今回の実例は、年末になると各紙に出る「この1年を振り返る」系の記事から。 普段なら振り返るのは「この1年」なのだが、2019年は10年の区切りの最後の年でもあるので、「この10年を振り返る」という記事も多く出ている。今回見るのはそのような記事のひとつ…

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