Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【Brexit】

one of the + 複数形, 最上級を用いた表現 (北アイルランドがひどいことになっている)

今回の実例は、何にするか、今これを書き始めているときにはまだ見えていない。本エントリは、「たまたま文法事項が入っているのを見かけた記事を実例として取り上げる」のではなく、本来は本家ブログで書くべきところを、本家に合うトーンで仕上げようとす…

進行形の受動態, 関係副詞 (that's how ~) (ようやく英国とEUの間で合意が成立 #Brexit )

今回の実例は、Twitterから。 昨日、12月24日のクリスマスイヴ、東京ではまもなく日付も変わろうかという時間帯(欧州では午後3時とか4時といった時間帯)に、「英国とEUが合意した」との速報が入った。2016年6月23日のレファレンダム(国民投票)で、52対48…

仮定法の使いどころ(新型コロナウイルスの変異株とBrexitのダブルパンチ)

今回の実例はTwitterから。 先週(14日から始まる週)の前半、英国から、新型コロナウイルスの新たな系統 (strain)、つまり新たな変異株 (variant) が同定されたというニュースがあった。これは、このパンデミックの担当大臣である保健大臣(健康大臣: Secre…

the former ~, the latter ... の構造とその応用(アイルランドのラジオと英国のラジオ)

今回の実例はTwitterから。 高校生の人が、「学校などで習うけれど、自分ではうまく使えない」ということで何かちょっと距離を感じてしまう表現に、《the former ~, the latter ...》がある(常にtheをつけて使うことに注意)。これは第一には同じ語の繰り…

itsとit's, 《時》を表す副詞節での現在形の未来代用, importantなどに続くthat節内の動詞の原形(仮定法現在)(年末、つまり英国のEU離脱まであと100日)

今回の実例は、Twitterから。 今年1月末をもってEU(欧州連合)加盟国ではなくなった英国は、協定により、今年いっぱいは「移行期間」を持ち、EUと本当に縁を切る前にいろいろ準備をしたり話し合ったりすることになっていた。その移行期間は、6月末までに英…

イギリス英語のhave got, 【ボキャビル】have ~ on one's hands, those one's age (選挙を前に、「首相のおひざ元」の有権者は……)

今回の実例は、総選挙を前にしたとある選挙区情勢について、現地の有権者の声をまとめて綴った記事から。 今年7月下旬、保守党の党首選挙でボリス・ジョンソンが党首に選ばれ、自動的に英国の首相となったときには「10月31日には何が何でもEU離脱する。期限…

《結果》や《目的》を表すso that ~ (英議会とジョンソンのBrexitプラン)

今回の実例は、Brexit関連の報道記事から(またか!)。 先週土曜日の19日、「土曜日に英国下院で審議」という異例のことが行われた。ジョンソン首相としてはそこで "Get Brexit Done" (彼の保守党の標語)を決めたかったのだが、そうは問屋がおろさなかっ…

動名詞, 方法・材料などを表すin, so (that) ~, howの節, whilstなど (ひどいフォントをあえて使ってメッセージの拡散を狙う英保守党)

今日の実例はTwitterから。 10月22日、英国下院でまたもやBrexitに関する審議が行われ、もう話についていくのが大変で疲れたなあと思っていたころ、TwitterのUKのTrendsに "Comic Sans" という文字列があるのに気づいた。 "Comic Sans" は、Windows 95が出た…

不定冠詞のa(「第二のレファレンダム」を求める人々)

今回の実例はTwitterで配信された映像から。 10月19日の土曜日、英国会下院で起きたことは、たぶん日本語圏でも報道されていると思う。私は日本語記事までは見ていないが、英語記事はものすごく大量に出ていて、さくっとした報道記事を探し出すのが大変なほ…

等位接続詞but, 【ボキャビル】give ~ credit, think+O+C, manage to do ~, など(Brexit合意成立で真顔のジョーク)

今回の実例はTwitterから。 日本時間で17日夜、「延々と交渉が行われたあとで、英国のEU離脱に関する英国とEUの間の合意が成立した」というニュースが流れてきた。2016年のレファレンダム(国民投票)以降のニュースを追ってきた人は、そこで、「おお、やり…

仮定法過去(もしもBrexitが猫ならば)

今回の実例はTwitterから。 Larry the Cat(「猫のラリー」*1)をご存知だろうか。 ロンドンは大都市の例にもれずネズミの問題が深刻である。ロンドン中心部にある首相官邸(ダウニング・ストリート10番地)も例外ではない。首相官邸におけるその問題を解決…

仮定法、仮定法過去、if節のない仮定法(Brexit: バルニエEU首席交渉官の発言)

今回の実例は、いよいよ息もつかせぬ展開になってきた(はずの)Brexit関連のニュースから。 Brexitについては英国政府からはEU離脱担当大臣、EUからは首席交渉官が出て、頻繁に話し合いを行っている。英国側の大臣は、EU離脱を決めた2016年6月のレファレン…

省略(英最高裁の「議会閉鎖は違法」との判断に、「街行く市民の声」を集めるマスコミがマイクを向けたのは……)

※今日は文法解説というより、ゆるゆると読んでいただければいいという内容です。 今回の実例は、英国の最高裁によるまさに歴史的な裁定を受けて個人の身の上に起きた小さな出来事について書かれたTwitterから。 「英国の最高裁による歴史的な裁定」というの…

「Brexitによる不安」を一言で言うと……(ファッション業界とBrexit)

今回の実例は、華やかなファッション業界とBrexitの関係をわかりやすく伝える記事から。 というか今回見る「実例」は見出しだけ。 毎年9月半ばになると、「ロンドン・ファッション・ウィーク」が始まり、有名ブランドの多くがファッションショーで新作や新た…

Why don't we do ~?, tooを強める副詞のfar, 等位接続詞andの接続(ジェレミー・クラークソンの箴言?)

今回の実例は、普段は私の見てる画面には流れてこない人のツイートから。 私のTwitterは、英語圏(主に英国とアイルランド)の報道機関やジャーナリスト・コラムニスト、研究者、NGOや国連専門機関などのフィードが大半を占めている。フォローしている報道機…

劣勢比較(劣等比較)、報道記事の見出しのルール(ハード・ブレグジットという難題)

今回の実例は、Brexitに関する政府の文書のリーク報道から。 「リーク報道」は、"leaked document" などリークであることを明示した文言が入っている場合もあるが、そうでないこともある。今回の記事は後者で、リード文(見出しの下、記事本文の前にある、記…

if節のない仮定法, it is ~ for ... to do --,(極右に殺された議員の志を受け継ぐ遺族たちの活動)

今回の実例は、3年前のレファレンダム(住民投票)の直前に、反移民の思想にかぶれた極右主義者(ネオナチ)に殺害された国会議員を記念するイベントに際しての、故人の家族の発言から。 2016年6月、英国のEU残留の可否を問うレファレンダムの投票日まであと…

《否定》の意味合いの同等比較 (as ~ as ...)(ボリス・ジョンソンとBrexit)

今回の実例は、ガーディアンの論説記事の見出しから。 見出しなので、文法解説としては本文は読まなくてもOKなのだが、記事はこちら。今の英国政治に興味がある人は、読んで損はしないと思う: www.theguardian.com 今日のトピック、「《否定》の意味合いの同…

【ボキャビル・英英辞典】in full swing, 分詞の後置修飾, whatsoever(Brexitにおける英国の「俺様」っぷり)

今回の実例も、前回のと同じ、欧州議会でBrexit担当代表を務めるヒー・フェルホフスタット氏(元ベルギー首相)が、英紙ガーディアンに寄せたオピニオン記事から。 記事の背景などは前回のエントリを参照されたい。 www.theguardian.com

挿入, 比較級 + than ever, whyの節, 前置詞+動名詞, 関係代名詞の非制限用法(テリーザ・メイと保守党)

今回も実例は、Brexitをめぐるロイターの報道記事から、少々長たらしい文だが、まずは構造を正確につかむことが必要だ。 uk.reuters.com

the + 比較級 ~, the + 比較級 …と劣勢比較の合わせ技、「時間がかかる」の表現、to不定詞の形容詞的用法(いつまで続く、Brexit騒動)

今回の実例は、そろそろ「300年が経過してもまだやってるんじゃないか」と思われるようになってきたBrexitについてのニュースから、文法項目はつい2日前に見たのと同じ比較級の構文と、さらにその数日前に見た劣勢比較の合わせ技。 この合わせ技を使いこなせ…

the + 比較級 ~, the + 比較級 …(あまりにデタラメなBrexit)

今回の実例はTwitterから。ツイート主は、ラジオで市井の人々の声を聞き、意見を交わす番組をやっているジャーナリストである。 日本でどのくらい伝えられているのかを私は知らないが、英国のEU離脱(Brexit)は本当にめちゃくちゃである。「議会で議員たち…

would rather do ~ than do ..., have + O + 過去分詞(Brexit混乱を助長してきた北アイルランドの政党DUPのびっくり発言)

今回の実例は、2019年3月末に混迷を極めていたBrexit情勢の一コマを伝える(というか、報道直後、全英を唖然とさせた)報道記事から。 記事に出てくるDUPとは、北アイルランドの政党 the Democratic Unionist Partyのことである。この政党名は日本語では「民…

付帯状況のwith, 構造の取りづらい文, 関係代名詞(アイルランドのボーダー)

今回の実例は、アイルランドのボーダー(アイルランド共和国と北アイルランドの境界)*1沿いの各地で一斉に行われた抗議行動についての報道記事より。 この抗議行動は、本来なら英国がEUから離脱することになっていた3月29日(金)の翌日、30日(土)に行わ…

ツッコミどころ満載のニュースにツッコミを入れる表現: stop -ing (動名詞), 否定疑問文, 省略, 同等比較

今回の実例は、やや変則的に、ツッコミどころ満載のニュースにツッコミを入れるときの表現を、Twitterから集めてみよう。 「ツッコミどころ満載のニュース」というのはこれだ。話題としてはせいぜい「スポーツ新聞の記事」で、「超能力者(自称)が念力でのB…

A rather than B が A not B という意味になることがある

今回の実例は、3月12日、英国下院で、Brexit(英国のEU離脱)に関するテリーザ・メイ首相の合意案について、いわゆる「意味ある採決 meaningful vote」の第2弾が行なわれる日の国会審議を伝えるライヴ・ブログから。 www.theguardian.com

one of the + 複数形、倒置

今回の実例は、2月12日のアイリッシュ・タイムズの論説記事から。書いたのは同紙で長く執筆しているベテラン・ジャーナリストのフィンタン・オトゥールで、トピックは英国のEU離脱関連。 アイルランド島北部の6州が「北アイルランド」として「英国の一部」と…

to不定詞の意味上の主語(ofが使われる場合)

今回の実例はTwitterから。ある人の発言に対する別の人の肯定的なリプライで、「あなたがそれを認めるのはよいことだ」という表現に、中学で《to不定詞の意味上の主語》の《例外》として教わるもの(でも覚えてしまえば何でもないもの)が出てきている。

no more A than B (クジラ構文)

今回の実例は、イギリスの国会でEU離脱(Brexit)をめぐってにっちもさっちも行かない状態が続き、英国内に多くの雇用をもたらしている大企業が英国外に拠点を移すとか、英国内での計画を見直すとかいったニュースが続き、本当に「ノー・ディール(合意なし…

挿入

今回の実例は、1月末のアイリッシュ・タイムズ (the Irish Times) の記事から。 アイリッシュ・タイムズはダブリンを拠点とする新聞で、ウェブ版・アプリ版はちゃんと読もうと思ったら基本的に有料購読制ということになっているが、毎週10本までは無料で閲覧…

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