【英国の政治】
このエントリは、2021年7月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前回に引き続き変則的に。前回は、英国のボリス・ジョンソン首相が公にする方針の中には、英国全体ではなくイングランドにしか関わらないものもあり、保健行政もそのひ…
今回の実例は報道記事から。 英国に、ジェイコブ・リーズ=モグ (Jacob Rees-Mogg: 略してJRM) という国会議員がいる。保守党所属で、ボリス・ジョンソン、リズ・トラスと近く、ジョンソン政権ではBrexitのメリットを最大化する担当みたいなポジションにいて…
今日は土曜日なので、いつものように過去記事をアップするようタイマー設定してあるのだが、それとは別に「号外」という感じでこのエントリも投稿しておくことにした。バズっている動画についてのものなので、月曜日まで待つのも間抜けになるから。 リズ・ト…
今回は、ツイートされたてのほやほや、お刺身でもいけるくらいの新鮮なネタ。 実は、前回の続きで亡命ロシア人の手記をもう少し読んでおこうと仕込んでいたのだが、今週の英政界の急転が決定的な局面を迎えたので、仕込んでいる記事は明日に回して、英政界に…
今回の実例は、Twitterにフィードされていた報道の見出しから。 昨日、下記のキャプチャ画像のような見出しが私の見ている画面に流れてきていて、かなりの違和感をおぼえた。 https://twitter.com/i/events/1581689223962402816 どこにも違和感をおぼえるよ…
今回の実例は、Twitterと報道記事から。 現在、テレビ局のITVで自身の名前を冠した番組を持っているロバート・ペストンは、Twitterを積極的に使っている英国のジャーナリストのひとりで、よく、長いスレッドの形式で投稿している。彼は今回も、リズ・トラス…
今回の実例は、報道から。「報道記事から」でさえなく「報道から」。 英国のエリザベス2世が9月8日に亡くなる前、最後に当たられた公務が、その2日前の6日に療養先のスコットランド、バルモラル城で行われたボリス・ジョンソン前首相の辞任とリズ・トラス新…
今日は火曜日で、前回記事を書いたのは先週木曜日、その間、ただもう怒涛のような情報の流れとそれに乗ってくる感情の渦に圧倒されていた感じで、今日はもう、これから書くこととは全然別の問題に関心が移っているのだが、書かないと始まらない。 先週金曜日…
今回は、パレスチナについて前々回および前回の続きを準備していたのだけど、英国の新内閣について言うまでもない当たり前のことをTwitterでちょろっと書いたら数千の単位でRetweet/Likeされるということになってしまったので、それについて少し詳しく扱って…
今回の実例は、報道記事の見出しから。 当ブログでも簡単に触れてはきたが、今から2か月前の7月上旬に、英国では財務大臣をはじめとする複数の閣僚や、その他政権の要職にある人々が50人あまりも、次々と辞任した。雪崩のような辞任を引き起こしたきっかけは…
今回は、小ネタ。受験にはまったく役に立たない事例を取り上げるので、そのつもりで読んでいただきたい。 8月最後の週末も過ぎ、英国はそろそろ夏休みムードも終わりつつある。夏休みに入る前に辞意を表明し、夏休み期間になったらそっこうで海外へとヴァカ…
今回の実例は、TVでのドキュメンタリー番組の取材でわかったことについて報じる新聞記事から。 欧州各国では、ここ何年かの間に、かつての植民地主義時代に植民地から奪って自国の博物館などに収蔵してきた現地の技術と美意識で作られた工芸品や歴史的な遺物…
今回の実例は、Twitterから。 数々の嘘を重ねてきたボリス・ジョンソンが、今回もまた逃げ切れると踏んだのだろうが、身内をかばう嘘*1をついて、その累が自分にも及ぶことを恐れた閣僚や政権や党の要職者50人余りの同時多発辞任という事態をまねいたことで…
財務大臣と保健大臣がほぼ同時に辞任してから、あれよあれよという間にボリス・ジョンソンに辞表をたたきつけて政権を去る人が50人を超え(っていうか何で今まで続けてたの?)、ついにボリス・ジョンソン自身が辞意を表明した(ただし、すぐに辞めるとは言っ…
今回の実例は、リアルタイムの出来事の分析から。 日本時間で今日7月6日の午前2時すぎ、英国から驚愕のニュースが速報としてやってきた。 ガーディアンの速報とBBC Newsの速報。 pic.twitter.com/hpqIRiPPCO — nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『ア…
今回は、いろいろ書きたいのだが、自分で自分の手に熱湯をぶちまけるというアクシデントがあったため、手が包帯でぐるぐる巻きになっているので(保冷剤を固定している)、タイピングがほとんどまともにできない*1。 23日、イングランドの2つの選挙区で下院…
今回の実例は、新聞への寄稿記事から。 先週木曜日、2022年6月2日から5日の日曜日にかけての4日間、英国ではエリザベス女王の在位70年を記念する「プラチナ・ジュビリー (Platinum Jubilee)」の祝賀行事が盛大に行われた。学校とかが休みになって(だから王…
今回の実例は、前回の続きで、さらにTwitterから。 前回述べたように、いわゆる「パーティーゲイト #Partygate」*1でボリス・ジョンソン首相とその妻キャリー・ジョンソン、財務大臣のリシ・スナクという政権トップとナンバー2がそろって罰金刑を食らった。 …
今回は、前回の続きの予定だったのだが、イスイス団の思想にかぶれたテロリストの話よりもより緊急性の高いことが起きたので、予定を変更する。ボリス・ジョンソンが国会で嘘をついていたことが事実として確定した。 英国の政治になど特に関心がなくて、何が…
今回は、同じ事柄を扱う報道記事を読み比べてみよう。 今から半年ほど前の2021年10月15日、自身の選挙区で有権者と1対1で直接対話する「サージェリー」の仕事をしていたデイヴィッド・エイメス英下院議員が、その「有権者」に刺し殺されるという事件が起きた…
今回、本当は昨日話題になった歴史的なスピーチを見ようと思っていたのですが、ちょっと忙しいのでそれは取りやめて、自分のツイートの貼り付けだけにします。すみません。トピックは当ブログで何度か取り上げている、《even if ~》のevenの《省略》。 ※ト…
今回の実例は、報道記事から。 クリスマスが近づいて、西洋諸国が「年末」モードに入り始めた今月上旬以降、英国(というより厳密にはイングランド)からは、政治の中枢、すなわちダウニング・ストリート10番地(首相官邸)が、いかにルールを無視してきたか…
今回の実例は、BBC NewsによるTwitterのフィードから。 ニュースのフィードとはいえ、前提知識的なものはほとんど必要なく、英文さえ見ればよいという性質のものなので、いつものような前置きなしでいきなり本題に入る。 というか、予備知識なしで読んでも中…
今回の実例は、前回文字数があふれたため書けなかったことをTwitterから。 前回見た、ボリス・ジョンソン首相の「鼻声」記者会見に関する英メディアMetroのTwitterフィードには、いくつものツイートの連投(スレッド)になっているうえに、それぞれにたくさ…
今回の実例は、報道記事(に引用されている国会議員のツイート)より。 日本でも報じられているが、先週金曜日(10月15日)、英国で国会議員が刺殺されるというショッキングな事件が起きた。経緯については、報道を見ながらTwitterでメモったものなどをご参…
今回の実例は、Twitterから。 日本時間で昨日9月15日の夜、英ジョンソン政権が内閣改造(英語ではcabinet reshuffleと表す。可算名詞)を行った。 ほげ。 https://t.co/NCjXiJ47fU "Prime Minister Boris Johnson is expected to announce a cabinet reshuff…
今回の実例は、Twitterから。 この半月というもの、アフガニスタンから聞こえてくるニュースは、どれもこれもつらく、深い怒りをかきたてるようなものばかりだ。こうなる前からずっとそうだったとおっしゃる方もいらっしゃるだろうが、この半月は、本当に、…
今回も、前回に引き続き変則的に。前回は、英国のボリス・ジョンソン首相が公にする方針の中には、英国全体ではなくイングランドにしか関わらないものもあり、保健行政もそのひとつであるということを説明したが、イングランドとウェールズとスコットランド…
今回は実例ではなく、「英語で報道記事を読む」以前の基本的な用語解説みたいなものを。「用語解説」っていうか「常識」かも。 日本時間で昨日5日、月曜日の晩に、英国から「ボリス・ジョンソン首相が『COVIDとの共生』に舵を切るべきときだと宣言へ」という…
今回の実例は、報道記事から。 日本でも報じられていると思うが、英国政府の*1保健大臣 (Secretary of State for Health and Social Care; the health secretary) のマット・ハンコックが、英国で一番売れている下世話なタブロイドの一面にでかでかと恥ずか…