Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

同格

犯罪者について、predator「捕食者」という語はどういう意味で用いられるのか

今回も語彙メモ。扱うのが性暴力に関するものなので、そういうのは見ないことにしている方は今回のエントリは読まずに飛ばしてください。 特に、ある程度以上の信頼関係があったはずの誰かから、自分でははっきりと「被害」と自覚していない(けど何となく心…

【再掲】形容詞+to不定詞, 前置詞+関係代名詞, let alone, など (ドナルド・ラムズフェルドが法の裁きを受けることなく安らかに死んだ)

このエントリは、2021年7月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、ある著名な人物の訃報を受けて書かれた激烈な文章から。通例、著名人の訃報を受けて書かれるのは「オビチュアリー (obituary)」で、当ブログでもいくつかオビチュ…

【再掲】国旗が振られ、極右人種主義・排外主義的なスローガンが叫ばれた行進と、風船爆弾と、大手国際報道について(エルサレムでの「旗行進」)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、少々変則的に。 パレスチナ情勢については「ガザ衝突[sic]」の事態にならないと記事にしないという暗黙のルールがあるとしか思えない大手国際報道で、またしても、…

【再掲】東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 1 (動名詞と現在分詞, if節のない仮定法, 構造が取りづらい長い文, など)

このエントリは、2021年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で何が行われているのかについての解説を、Twitterの連続投稿(スレッド)で読んでみよう。 シェイク・ジャラー地区については、…

仮定法におけるifの省略と倒置, 現在進行形の受動態, 同格, など(本日の「ロシアのミサイルがポーランドに着弾」騒動について)

今回の実例は、分析(解説)の文章から。 日本時間で今朝早く、びっくりするようなニュースが飛び込んできた。米国政府当局者が「ロシアのミサイルがウクライナの国境を超えてポーランドに落ちて2人を死亡させた」と述べた、というのだ。ポーランドといえばN…

イーロン・マスクと、Twitterの「青い認証マーク」について、経緯の記録 (2)

今回は、前回の続きで、イーロン・マスクがTwitterを買収して以降引き起こしている大混乱(の一部)について。 日本語圏では昨日・今日あたり、前回取り上げたような「青い認証マーク(チェックマーク)」をつけているユーザーさんたちから、現在の名前から…

感嘆文, 省略の構文, it is ~ that ...の形式主語の構文, 同格, など(辞書のコリンズの選んだ「今年のことば」)

今回の実例は、言語系の解説ブログから。「ゆる何とか」系じゃなくてガチなところのブログだが、今回みる記事は軽妙で読みやすいので安心してほしい。 2か月で1枚のカレンダーが最後の1枚になる時期になると、「今年もこの季節かぁ……」という小さなニュース…

同格のthat, it's ~ for ... to do --, 挿入, など(異様なことが起こり続けている英政界)

今回の実例は、Twitterと報道記事から。 現在、テレビ局のITVで自身の名前を冠した番組を持っているロバート・ペストンは、Twitterを積極的に使っている英国のジャーナリストのひとりで、よく、長いスレッドの形式で投稿している。彼は今回も、リズ・トラス…

【再掲】同格のthat, 未来完了 (米軍が撤退したら、アフガニスタンは)

このエントリは、2021年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例も、前回見たのと同じ解説記事から。 2001年9月11日の「同時多発テロ」を受けて、「ネオ・コンサーヴァティヴ(ネオコン neo-con)」と位置付けられる政治家たちが中…

英語の文章の構造: Butによる対比, トピック文とサポート文(最後のソ連指導者、ミハイル・ゴルバチョフ死去)

今回の実例は、報道記事から。 日本のメディアでも、今日、大きく報じられた通り、かつて存在した超大国、ソ連(ソヴィエト連邦)の最後のトップを務めた歴史の当事者が亡くなった。 説明のための前置きは不要だろう。記事はこちら: www.bbc.com もはや日本…

過去分詞の後置修飾, not only A but also Bのbut alsoが消失してnot onlyが接続詞句的に使われている例, など(パレスチナの7つの人権NGOの事務所をイスラエルが急襲し封鎖)

今回の実例は、Twitterから。 第一線で活躍するパレスチナのジャーナリスト、シリーン・アブ・アクレさんが、ジェニン難民キャンプを取材中に、イスラエル軍によって理不尽にも撃ち殺されてから、この18日で100日を迎えた。 It has been 100 days since Isra…

【再掲】英語の文章をざくざくと読むということ/やや長い文(文が長くなる仕組み), 挿入, 分詞構文など(ミャンマーのクーデター)

このエントリは、2021年2月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は報道記事から。 日本時間で今朝2月1日の朝8時ごろ、Twitterで英語圏のジャーナリストたちが次々と、ミャンマー(ビルマ)で軍がアウンサンスーチー国家顧問(事実上…

分詞の後置修飾, A rather than B, 関係代名詞のwhat, パンクチュエーション, such as ~, など(ブラジルで殺害されたジャーナリストと専門家)

今回の実例も、前々回および前回と同じ記事から。 前回見た部分で指摘されていたように、ブラジルの現在のボルソナロ大統領はアマゾンの環境保護や先住民の権利の保護に熱心ではなく、というよりこれまでの政権が行ってきた保護活動を削減し、あの豊かな自然…

【再掲】同格のthatなど(ティモシー・スナイダー教授の連ツイ論考、「大きな嘘について」)

このエントリは、2021年1月にアップしたものの再掲である。1月6日の翌日のエントリである。動揺したままである。 ----------------- 今回は、体力がないので淡々と。投稿が30分遅れてすみません。 『暴政』や『ブラックアース』、『ブラッドランド』のティモ…

not leastやdespiteを使った表現, 文構造を把握しての-ing形の判別, 挿入, 二重目的語をとるlose, 慣用表現の中の猫, など(ドイツのシュレーダー元首相とロシア)

今回の実例は、前々回および前回と同じ記事から。前置きなどは前々回のエントリをご参照のほど。 今回は、前回読んだところよりもさらに少し先の部分を読んでみよう。 記事はこちら: Gerhard Schröder has become the most prominent face of a long era of …

口語的な省略, 肯定文でのat all, 同格, 挿入, など(この50年、世界各地での虐殺現場を見てきたジャーナリストのことば)

今回の実例は、Twitterから。 ウクライナでとてもひどいことが行われている(「起きている」のではない。「行われている」のである)ことは大きく報道されている通りで、その悲惨と非道を伝えるニュースで世の中があふれかえっているときに、基本的に、大学…

【再掲】時制の一致, 近未来の予定を表す現在進行形, 前置詞+関係代名詞, 連鎖関係代名詞, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その2)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデ…

アフガニスタンの飢餓(so ~ that ... 構文, 同格の表現, など)

今回の実例は、報道の特集記事から。 この1か月、私の見ている英語圏報道機関のトップページはウクライナ情勢・ロシアによる対ウクライナ侵攻一色だが、そうなったのはロシアが軍を動かして威圧し、米国がそれを深刻に受け止めて、今までにないスタイルで情…

【再掲】機械翻訳において「流暢な誤訳」が生じるのはなぜか/同格, 比較級, 時制(バーミンガムの連続殺傷事件)

このエントリは、2020年9月にアップしたものの再掲である。こちらは、前回のエントリとはやや異なり、技術がどれほど進もうと、古びる内容ではないと思う。流暢な機械翻訳を使うということは、こういうふうな、流暢さゆえに誤訳だと認識することも難しいよう…

【再掲】not only A but also B, やや長い文, to不定詞の形容詞的用法, 同格, など("Rest in power" というフレーズの持つ意味)

このエントリは、2020年9月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、前々回と前回の続きで、人が亡くなったときの追悼のことば、 "Rest in peace" の代わりに使われる "Rest in power" というフレーズについての解説記事から。(この…

長い文の構造を正確に取って読む, despite ~, so that ~, 肯定文のany, など(全豪オープン、ジョコヴィッチのヴィザ騒動)

今回の実例は、前回のと同じ記事から。つまりジョコヴィッチの件。 入国許可(ヴィザ)取り消し→異議申し立て→取り消しは無効との裁判所の判断、という経緯をたどっている本件、オーストラリアの制度では、出入国管理(イミグレーション)大臣が最終的な判断…

【再掲】thatの判別, 同格, 挿入, call + O + C, to不定詞の受動態, 付帯状況のwith, prevent ~ from -ing(香港の「予備選挙」)

このエントリは、2020年7月にアップしたものの再掲である。補助的な情報についてリンク切れの箇所もあるが、そのままで再掲する。 ----------------- 今回の実例は、先日「国家安全維持法」が作られてしまった香港の最新の動きに関する報道記事から。 香港で…

長たらしい文の構造を正確に把握する, 関係代名詞節, SVOCの構造, andの作る構造, など(イスラエルが、パレスチナNGO6団体を非合法化)

今回は、前回の続きで、イスラエル政府によるパレスチナNGO6団体の非合法化という暴挙について報じるDWの記事から、前回見た部分の少し先を見てみよう。 前置きは前回書いたので、そちらをご覧いただきたい。また、当ブログではイスラエル/パレスチナについ…

分詞の形容詞的用法(前置修飾), accuse ~ of -ing, denounce A of B など(イスラエルが、パレスチナNGO6団体を非合法化)

今回の実例は、報道記事から。 先週、中国政府の国家安全維持法により、事実上活動不可能になるアムネスティ・インターナショナルが、香港のオフィスを閉鎖するということについての文章を2度にわたって取り上げたが(その1、およびその2)、同じころ、この…

ダッシュによる補足説明, 引用符の用法, 同格のthat, 分詞の後置修飾 , など(新型コロナウイルス感染状況がひどくても、人々からは許容されている英国)

今回は、前回の続きで、英国での新型コロナウイルスの状況を分析・考察した記事を読んでいこう。 英国では、新型コロナウイルス感染に収束の兆しが見えず、新規感染者ばかりか死者も増加のペースが落ちていないにもかかわらず、それをどうにかすべきというム…

【再掲】some ~, others ...の構文, 同格, 引用符の使い方, 【ボキャビル】「虚偽」「根拠がない」系の英単語, など(ネット情報の真偽チェック #ファクトチェック )

このエントリは、2020年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例も、前回と同じ、混乱期にネット上にばら撒かれている誤情報・ニセ情報についての解説記事から。背景解説は前々回のエントリを参照。 前々回、前回はニセ情報 (disinf…

【再掲】証明書・通知・通告の書式 (this is to do ~), 同格のthat, 挿入, either A or B, 婉曲のcouldなど(ネット情報の真偽チェック #ファクトチェック )

このエントリは、2020年6月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前回と同じ記事から。背景情報に関しては、前回、何が本題だかわからないくらいたっぷりと文字数を費やして説明してあるので、そちらをご参照のほど。 そこで説明した件…

動名詞の意味上の主語, 同格, 時制の一致, など(著名俳優のツイートでフォースとともに蘇る10年前の伝説)

今回の実例は、Twitterから。というか、「あら、こんなところに受験英文法♪」の白眉的な実例。 先ほど、Twitterの画面をぱっと見たときに目に入ったサイドバーがこうなっていた。 Girls Aloudという、2000年代の英国の芸能界を席捲したテレビのオーディショ…

【再掲】関係代名詞の非制限用法, if節のない仮定法, it is ~ for ... to do --, など(南アフリカ反アパルトヘイト闘争の闘士、デニス・ゴールドバーグ死去)

このエントリは、2020年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。 かつて、南アフリカでとられていた人種差別政策(アパルトヘイト政策)に反対し、武装抵抗運動の活動家としてネルソン・マンデラらとともに逮捕され…

【再掲】関係代名詞の非制限用法, prepare for ~, despite ~,《同格》のthatの省略(日本の「医療崩壊」の危機)

このエントリは、2020年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は前回のと同じ記事から。 前回は報道記事そのものの一部を見たが、今回はその記事に書き添えられたエディターの「分析」(Analysis)から見ていこう。「分析」は、日…

当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。