Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

不定冠詞

「これはジェノサイドである」――アモス・ゴールドバーグ教授(ヘブライ大学)のご発言に、日本語字幕をつけました。 #ガザ市民のための声翻訳 #ガザ #Gaza

"Yes, it's a genocide" と題するシンプルなビデオが、12月4日にTwitter/X上の英語圏でバズっていた。ビデオの主は、英国のBrexitというカオスの中から生まれた稀代の風刺アクティヴィズム(というものがあるとして)集団、Led By Donkeysだ。そして「その通…

hardly any ~, 不定冠詞aに複数形の名詞が続いている例, no sooner + 倒置の構文, など(韓国、大統領がいきなり戒厳令→秒殺)

いや、びっくりした。 昨日の夜というか今日の早朝、ふとTwitter/Xの画面を見たら下記のようになっていた。 この画面を見て、私は、「シリア情勢が急激にアレなことになっとるな、やはりヒズボラがいないと……」などとひとりで納得した。Trendingの項目にある…

性別を特定しないとき、また、特定する必要のないときに用いられる3人称単数の代名詞they(ドナルド・トランプ銃撃事件で警官は……)

ものすごく久しぶりに、元々このブログでやっていた書き方でのエントリを上げようと思う。つまり報道に出てくる英語の実例と、英文法の解説だ。さくさくと、20分くらいで書き終えようと思う。 久々にあれをリンクするぞ。どーん。 英文法解説(改訂三版) 作…

Twitterの「コミュニティノート」はイーロン・マスクが始めたのではない、ということについて、英語で確認する手順

既存のツイートに、ツイート筆者とは別のTwitterユーザーが、後から補足メモをつけることができるというTwitterの「コミュニティノート」という機能は、日本語圏では、今月(2023年7月)になってようやく広く使われだしたため*1、「イーロン・マスクでも、Tw…

性別を特定しないとき、また、特定する必要のないときに用いられる3人称単数の代名詞they(事故報道)

簡単にささっとメモだけ。 6月26日の午後、BBC Newsのトップページをチェックしたら、次のような見出しとリード文があった。リード文に注目してほしい。 "The unnamed airport employee died after they were "ingested"into an engine, ..." 太字にした《代…

複合関係代名詞whatever, something + 形容詞, 助動詞 + have + 過去分詞, to不定詞の意味上の主語, 動名詞の意味上の主語,動名詞の否定形, など(ベン・ホワイトがイングランド代表を離脱)

今回の実例は、Twitterから、人の心から出ている血の通った言葉を。ESAT-Jや中学教科書の不自然で拙い変な英語もどきみたいなのをたっぷり見たあとなので、私もリハビリが必要です。普通の英語、よい英文を読む必要がある。 っていうか、それこそ90年代の話…

日記・手紙文のスタイル, 感情の原因・理由を表すto不定詞, 感覚動詞+O+動詞の原形, the last person ~ is ..., など(カラオケ状態だったイアン・ブラウンの公演)

今回の実例は、Twitterから。深刻な話題もたくさんあるのだが、もういっぱいいっぱいなので軽めの話題で。 夕方、音楽ニュースサイトの記事のフィードが流れてきた。 amass.jp 「イアン・ブラウンって誰それ」という人も多いかと思う。今から30年くらい前に…

【再掲】定冠詞と不定冠詞, 付帯状況のwithと過去分詞(「欧州スーパーリーグ」)

このエントリは、2021年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、報道記事から。 英国時間での日曜日、サッカーの「欧州スーパーリーグ」に12のクラブが参加を確定したというニュースが降ってわいて出て、私の見る画面上の英語圏…

接続詞のas, whenever, so ~ that ...構文, など(英国は本当にメディアが提示しているほど一様に「全国民が喪に服している」のか)

今回の実例は、論説記事から。 英語圏の一般紙には「論説記事」(Opinion) のためのスペースがある。ここには、新聞のメインである「報道」とは目的を異にする「論説」のための文章が掲載される。今回、エリザベス2世が亡くなったあと、新国王の動向だけでな…

英語の文章の構造: Butによる対比, トピック文とサポート文(最後のソ連指導者、ミハイル・ゴルバチョフ死去)

今回の実例は、報道記事から。 日本のメディアでも、今日、大きく報じられた通り、かつて存在した超大国、ソ連(ソヴィエト連邦)の最後のトップを務めた歴史の当事者が亡くなった。 説明のための前置きは不要だろう。記事はこちら: www.bbc.com もはや日本…

make a u-turn over ~, to不定詞の形容詞的用法, provide A with B, など(EUROの覇者、イングランド・サッカー女子代表のオープンレター)

今回の実例は、Twitterから。 7月7日から31日にかけて、欧州ではサッカー女子の欧州選手権(EURO 2022)が行われていた。ホスト国は、これまでの最高順位が2位のイングランドで、決勝戦ではこれまで最も多く優勝しているドイツとイングランドの対戦となった…

「USBメモリー」を英語でどう表すか(尼崎市での住民個人情報記載記録媒体紛失事案)

今回の実例は、小ネタ。 暑すぎて何もできず、前回(昨日)のエントリもまだ未完成のままなのだが、そちらは明日以降……。 先週、日本で大注目となったとんでもないニュースは、英語圏でも「珍ニュース」的な位置づけで取り上げられている。「酔っぱらって前…

【再掲】不定冠詞の少し変わった用法, 繰り返しを避ける代名詞のthat (ドナルド・トランプ大統領最後の日に)

このエントリは、2021年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は英文法の実例の話に戻る。ジョー・バイデン新大統領就任の日だから。 フロリダ州パークランドの高校で、2018年のバレンタインデーに起きた銃撃事件をご記憶だろうか。富裕…

【再掲】極右勢力が使っている北欧神話のシンボルについて(議事堂乱入男のタトゥーを読み解く)※今日は英文法はお休み

このエントリは、2021年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 【追記】本稿には続きがあります。そちらも併せてお読みください。 hoarding-examples.hatenablog.jp 本稿を書いたことで、改めて、英語で情報を入れている人とそうでない人の基…

助動詞+have+過去分詞, 主語の省略, 肯定文のany, 日本語とは違う「つなぎ言葉/接続詞」, など(マスクなしで病院訪問して平気なジョンソン首相の鼻声について)

今回の実例は、前回文字数があふれたため書けなかったことをTwitterから。 前回見た、ボリス・ジョンソン首相の「鼻声」記者会見に関する英メディアMetroのTwitterフィードには、いくつものツイートの連投(スレッド)になっているうえに、それぞれにたくさ…

不定冠詞と定冠詞についてのお手本のような実例(映画撮影現場誤射事件)

今回の実例は、少し前のものだが、報道記事から。というより、報道記事に引用符つきで(発言そのままで)引用されている当局者の発言から。 この10月下旬、米国ニューメキシコ州で映画撮影中に起きた、小道具の銃による痛ましい事故で、カメラの後ろにいた撮…

【再掲】数字の読み方, die from ~, almost all of ~, 「~につき」を表す不定冠詞のa, など(数字の向こう側を見せるNYTの取り組み)

このエントリは、2020年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続きで、「大量死」を伝える米ニューヨーク・タイムズ (NYT) の取り組みから。 前回は、「大量死」をただの数字で終わらせまいとするその取り組みについての紹介…

【再掲】bythe time ..., 過去完了, to不定詞の意味上の主語, spend ~ -ing, 分詞構文, 「~につき」のa, など(新型コロナウイルス封じ込めに成功した韓国)

このエントリは、2020年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、報道記事から。ジャーナリストも現地に直接出向くことができない状態で取材し裏取りをしなければならないので大変だと思うが、この記事は日本にいるジャーナリス…

【再掲】不定冠詞の使い方、英米差 (英ジョンソン首相が病院へ)

このエントリは、2020年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はBBCの報道記事から。 こういうときだからこそ、めっちゃ冷静に、傍目から見たら「そこか」と呆れられるようなことを題材としたい。 イライラしている人から見たら呑…

【再掲】force ... to do ~, 付帯状況のwith, 和文和訳, to不定詞の意味上の主語, 等位接続詞のand, 不定冠詞(東日本大震災から9年)

このエントリは、2020年3月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、東日本大震災から9年を迎えた日本についての報道記事から。 記事の内容はあらかじめ説明するまでもないだろう。日本で、日本語でたっぷり報じられていることを英…

定冠詞と不定冠詞, 付帯状況のwithと過去分詞(「欧州スーパーリーグ」)

今回の実例は、報道記事から。 英国時間での日曜日、サッカーの「欧州スーパーリーグ」に12のクラブが参加を確定したというニュースが降ってわいて出て、私の見る画面上の英語圏はその話でもちきりという状態である(日本語圏はガースー訪米でもちきり)。そ…

現在完了の受動態, 引用符の使い方, there is said to be ~, 不定冠詞の用法, 使役動詞, 接続詞though(サセックス公夫妻の "引退")【再掲】

このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、「ハリー&メーガン」ことサセックス公夫妻の突然の "引退" 宣言についての、わりと早い段階での報道記事から。 前回、王族主要メンバーによる直接会合(というか…

不定冠詞の少し変わった用法, 繰り返しを避ける代名詞のthat (ドナルド・トランプ大統領最後の日に)

今回は英文法の実例の話に戻る。ジョー・バイデン新大統領就任の日だから。 フロリダ州パークランドの高校で、2018年のバレンタインデーに起きた銃撃事件をご記憶だろうか。富裕層の多いエリアにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校というその高校…

極右勢力が使っている北欧神話のシンボルについて(議事堂乱入男のタトゥーを読み解く)※今日は英文法はお休み

【追記】本稿には続きがあります。そちらも併せてお読みください。 hoarding-examples.hatenablog.jp 本稿を書いたことで、改めて、英語で情報を入れている人とそうでない人の基本的な了解事項の格差(ギャップ)を知らされました。少しでも埋めたいので、当…

不定冠詞のa(「第二のレファレンダム」を求める人々)【再掲】

本日、PC不調のため(再起動の画面のまま進まないので待っている)、過去記事の再掲とします。ご了承ください。 このエントリは、2019年10月にアップしたものの再掲である。冠詞は日本語にはないもので、なおかつ最初に英語を習うときに出てくるのだが、学校…

it's ~ for ... to do --, 感覚動詞+O+原形, 不定冠詞のa, that節の繰り返し, if節のない仮定法, など(英最高裁判決後の保守党)【再掲】

このエントリは、2019年9月にアップしたものの再掲である。分量は少ないが、文法項目てんこ盛りである。 ----------------- 今回の実例も、前回みたのと同じ、「ボリス・ジョンソンによる英国会の閉会は違法」との最高裁判決を受けて再開された国会で起きた…

冠詞: aやtheにも意味・機能がある (a UK Prime Minister, the UK Prime Minister, as Prime Minister) 【再掲】

このエントリは、2019年9月にアップしたものの再掲である。ここで取り上げている項目は細かいことかもしれないが、英語を読むうえでは重要だし、書くとなるとますます重要になってくる項目である。 ----------------- 今回の実例は、a prime minsiter, the p…

数字の読み方, die from ~, almost all of ~, 「~につき」を表す不定冠詞のa, など(数字の向こう側を見せるNYTの取り組み)

今回は、前回の続きで、「大量死」を伝える米ニューヨーク・タイムズ (NYT) の取り組みから。 前回は、「大量死」をただの数字で終わらせまいとするその取り組みについての紹介の言葉を見たが、今回はその取り組みそのものを見ていこう。 記事はこちら: www.…

by the time ..., 過去完了, to不定詞の意味上の主語, spend ~ -ing, 分詞構文, 「~につき」のa, など(新型コロナウイルス封じ込めに成功した韓国)

今回の実例は、報道記事から。ジャーナリストも現地に直接出向くことができない状態で取材し裏取りをしなければならないので大変だと思うが、この記事は日本にいるジャーナリストが韓国について書いたものである。 広く知られている通り、韓国は今回のパンデ…

不定冠詞の使い方、英米差 (英ジョンソン首相が病院へ)

今回の実例はBBCの報道記事から。 こういうときだからこそ、めっちゃ冷静に、傍目から見たら「そこか」と呆れられるようなことを題材としたい。 イライラしている人から見たら呑気に思われるかもしれないが、私は別に呑気に構えているわけではないということ…

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