Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

挿入、時制、現在完了進行形、become + 補語、同格のthat、進行形の受動態【再掲】

このエントリは、3月にアップしたものの再掲である。こういう英文を、構造を取るのに立ち止まったりせず、また「いちいち和訳せずに読む(和訳しなくても正確に文意をつかむ)」ことができるようになると、英文を読むのは早くなる。 -----------------------…

省略、使役動詞make(グレタさん、無事ニューヨークに到着)

昨日こちらを休載して本家ブログに書いた件で鍵となっていたのは《省略》だが、今回はその《省略》について。 《省略》は、一般に広く用いられている文法書では最後のほうにあり、学校英語でも最後の方、つまり高校2年生の後半で習うことがほとんどなのだが…

不規則活用の動詞

今日は、本家のブログを書くのに時間がかかってしまったので、こちらは休載。 本家のほうに、英語の不規則動詞のまとめプリント(PDF)をアップしてあるので、みなさま、ご活用ください。プリントアウトすればそのまま使えます。URLはこの下のほうにつけます…

【ボキャビル】「自称〇〇」の表し方, neither A nor B, 挿入 (「ガンを治す」というMMSなるトンデモ医療)

今回の実例は、トンデモ医療を「トンデモである」として注意を喚起する記事より。 日本で「トンデモ」と位置付けられる医療は、日本で発したものもあるだろうが、「欧米では」とか「海外では」とかいった触れ込みで日本に導入されるものも多い。例えばホメオ…

neither A nor B(動詞が入る場合), 接続詞while, allow + O + to do ~ (グリーンランドとアメリカ的資本主義)

今回も、前回見たのと同じ記事から。というか、前回見た記事の先の方を見ていたら、同じ文法項目がちょっと違うふうに出てきているので、そちらも見ておきたいと思った。 記事はこちら。 www.theguardian.com

neither A nor B, neither of ~, the former ~とthe latter ...の対比(ドナルド・トランプの「グリーンランドを購入したい」発言)

今回の実例は、8月第4週の全世界の国際ニュース面に「?」を漂わせた件の関連記事から。 8月第4週全体で見ると、後半に各メディアでトップニュースになっていたアマゾンの熱帯雨林の火災が国際的にも最も注目されていたかもしれないが: This was our most-vie…

時制、現在完了、過去完了、時制の一致、分詞構文【再掲】

このエントリは、3月にアップしたものの再掲である。速報の報道記事で現在完了がたくさん使われている実例だが、現在完了と過去とはどう違うかがよくわかる例だと思う。頭のなかを整理するつもりでご一読いただきたい。 -----------------------------------…

現在完了の受動態、前置詞+動名詞、前置詞+関係代名詞、to不定詞の受動態 【再掲】

このエントリは、3月にアップしたものの再掲である。多くの文法項目がてんこ盛り状態になっている上に、トピック的に自分の頭のなかにあるものが邪魔をして誤読をまねきやすい実例だが、落ち着いて分析的にテクストを読むことで誤読は容易に回避できる。テク…

形式主語itの構文, howの節(間接疑問文), 成句 'easier said than done' (1957年の同性結婚式)

今回の実例は、60年ほど前と現在との米国の社会・制度の違いについて、改めて考えさせられるような記事から。 米国で同性間の結婚が法的に認められるようになったのは21世紀に入ってからである。最初はいくつかの州が州法を制定し、やがて同性結婚を認める州…

not so much A as B, 等位接続詞and (「ピータールーの虐殺」の今日性)

今回も、前回の記事と関連して、「ピータールーの虐殺」に関する記事から。 前回書いた通り、1819年8月16日に起きたこの事件は、2018年にマイク・リー監督によって映画化され、2019年の現在、日本でもロードショー公開中である。 そして、2019年8月16日に、…

becomeの使い方, it was ~ that ... の強調構文(「ピータールーの虐殺」とガーディアン紙)

今回の実例は、ある女性が先祖の偉業について調べて知った事実を説明しているインタビュー記事より。 今から200年前、1819年8月16日。英国(イングランド)の都市マンチェスターの中心部にあるセント・ピーターズ・フィールドで、選挙権の拡大を求める選挙法…

長い文、頭のなかでの「英文和訳」のすすめ(ロンドン、超富裕層の警備事情)

今回も前回と同じ記事から、だらだらとしてやたらと長い文を読んでみよう。 記事はこちら: www.theguardian.com

so ~ that ... 構文, 等位接続詞and (ロンドン、富裕層を悩ませる防犯・警備)

今回の実例は、知られざるロンドン富裕層事情を報じる記事から。 今年7月、ロンドンから衝撃的な映像がTwitterのサッカー系アカウントなどを通じて流れてきた。英国では至る所に設置されている防犯カメラ(現地では closed-circuit TV, 略してCCTVという)の…

完了分詞構文 【再掲】

このエントリは、今年3月にアップしたものの再掲である。ここで取り上げている文法項目は、90年代に「学校英語は役に立たない」と主張する人々が「実際にはまず使われないような文学的表現」「排斥すべき学校英語」としてやり玉にあげた項目だが、実際には新…

前置詞+動名詞、to不定詞の形容詞的用法、文修飾の副詞、コロンやセミコロンの用法 【再掲】

このエントリは、3月初めにアップしたものの再掲である。学校ではほぼ習わないかもしれないが、実際に英語で文章を書くときになると知っておいたほうがいいコロンやセミコロンについて確認できるよい実例なので、確認の意味でもお読みいただければと思う。 -…

more than ~, A is to B what C is to D(コバルトという金属)

今回も前回と同じ、金属のコバルトについての「報道特集」的な記事から。 コバルトがどういう物質であるか(どういうふうに貴重な物質であるか)について、概略は前回書いているので、そちらをご参照のほど。 記事はこちら: www.bbc.com

-ing形で始まる文の構造の取り方、動名詞句、関係代名詞(コバルトという金属)

今回の実例は、金属のコバルトについての「報道特集」的な記事から。 コバルトは、古くから青の色の顔料として使われてきたが、現代の技術に欠かせないハイテク素材を作るために必須の原材料となったのは20世紀のことである。 コバルトがどう使われているか…

《結果》を表すto不定詞、to不定詞の否定、報道記事の見出し(DRCからの子供の連れ去り)

今回の実例はBBC記事の見出しから。 《to + 動詞の原形》のto不定詞は中学校で習うが、「なんとか用法」という用語も含め、なんかいろいろと情報量が多いので、消化しきれず何となく苦手という意識を持ってしまう人が少なくない。 特に消化しきれなくなるの…

劣勢比較(劣等比較)、報道記事の見出しのルール(ハード・ブレグジットという難題)

今回の実例は、Brexitに関する政府の文書のリーク報道から。 「リーク報道」は、"leaked document" などリークであることを明示した文言が入っている場合もあるが、そうでないこともある。今回の記事は後者で、リード文(見出しの下、記事本文の前にある、記…

年齢の表現、分詞構文、等位接続詞、to不定詞の形容詞的用法、前置詞+動名詞、付加疑問文 【再掲】

このエントリは、3月はじめにアップしたものの再掲である。短い文の中にたくさんの表現のポイントと文法項目が入っているので、分析するつもりで丁寧に読んでみると、いろいろ学べることが多いだろう。 ---------------------------------------------------…

「~パーセントを占める」の表し方 【再掲】

このエントリは、2月にアップしたものの再掲である。大学受験生はそろそろ受験勉強の最終仕上げに入るころだが、国公立の二次試験や私立で英作文が課される場合は、ここで取り上げたような定型表現を頭に入れて、自分で使いたいときに使えるようにしておくの…

too ~ to do ... 構文, 「非常に」の意味のmuch (much too ~), 副詞のeven 【再掲】

このエントリは、2月にアップしたものの再掲である。この実例からは、日本の学校で習う英語がいかに重要な基礎知識を構成しているかがよくわかるのではないかと思う。基礎なので、基本的にそのままで使うのではなく、実際の場面では自分で必要に応じて応用(…

【ボキャビル】myth, 仮定法過去完了, 形式主語itの構文(広島・長崎への原爆投下をめぐって米国で信じられている俗説とCIA)

今回の実例は、嘘を嘘と指摘する歴史家のTwitterの連投から。 アレックス・ウェラーステインさん (Alex Wellerstein) は、ニュージャージー州ホーボーケンにあるthe Stevens Institute of Technologyという研究機関に即ずる科学史の研究者で、専門は核兵器の…

even if ~, 未来完了【再掲】

このエントリは、2月にアップしたものの再掲である。英語があまり得意でない高校生にありがちなのだが、evenは単語帳で「~さえ」という語義を覚えても実際に英文の中に出てくるとどう解釈していいかわからないので、覚えても結局使い物にならないということ…

分数の表し方、due to ~, according to ~【再掲】

このエントリは、2月にアップしたものの再掲である。数値表現は、英文を読めばわかるのでついついそこで終わりにしてしまいがちだが、実用英語では自分で書けるようにしておく必要がある。書けるかどうか自信がない場合は特に、これらの表現が自分で使えるよ…

関係副詞when, leave + O + C (英・核廃絶キャンペーンの呼びかけ)

今回の実例は、CND (Campaign for Nuclear Disarmament) のツイートから。 CNDは、冷戦で東西両陣営がじゃんじゃん核実験しながらどんどん核武装していた時代、1957年に英国で設立されて以来、今日に至るまで常に英国の反核運動の先頭に立ってきた組織である…

so ~ that ...構文, 【ボキャビル】normalize, Andで文を始める場合の気持ち(アメリカ、大量殺害銃撃事件の続発)

今回の実例は、日曜日のTwitterから。 日曜日はひどい日だった。日本で「あいちトリエンナーレ2019」のなかの小さな展示がめちゃくちゃな経緯で展示中止となったことで日本語圏で怒号と陰謀論が飛び交っている横で、米国ではほんの何時間かの間に、テキサス…

時制祭り(基本時制)feat. 分詞構文 【再掲】

このエントリは、今年2月にアップしたものの再掲である。日本語は「時制」というものの現れ方が英語とは異なるので、英語・英文法の解説として聞いてわかったつもりでも、自分で(日本語で考えてから)英語を書くとなるとめちゃくちゃになってしまうこともよ…

no more A than B (クジラ構文)【再掲】

今回のエントリは、今年2月にアップしたものの再掲である。いわゆる「クジラ構文」は日本語圏ではなぜか「文学的な表現だ」「そんなものはネイティヴは使わない」という《神話》がまかり通っているのだが、そんなことは全然なく、報道記事のような一般的な文…

if節のない仮定法, it is ~ for ... to do --,(極右に殺された議員の志を受け継ぐ遺族たちの活動)

今回の実例は、3年前のレファレンダム(住民投票)の直前に、反移民の思想にかぶれた極右主義者(ネオナチ)に殺害された国会議員を記念するイベントに際しての、故人の家族の発言から。 2016年6月、英国のEU残留の可否を問うレファレンダムの投票日まであと…

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