時制の一致
今回の実例は、報道記事から。 今朝方、Mastodonを見ていたら、英語圏のニュース系のフィードで立て続けに「ペルー大統領逮捕」というヘッドラインが流れてきた。ちょうどアルゼンチンのクリスティーナ・キルチネル副大統領(元大統領でもある)が、大統領だ…
このエントリは、2021年5月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 40年前の5月5日、北アイルランドでひとりの男が死んだ。66日間の絶食の末のその死は、その後の事態の展開を大きく変える死であった。 男の名前はボビー・サンズ。1954年3月9日生…
今回は、前回の続きで、英国のエリザベス女王の葬儀にアイルランド島から参列した人々についてのベルファスト・テレグラフの記事から。前置きは前回のエントリを参照。 記事はこちら: www.belfasttelegraph.co.uk 前回は書き出しのパラグラフを読んだので、…
今回の実例は、新たに公開される映像作品の予告編から。 『アダムス・ファミリー The Addams Family』という作品をご存じだろうか。私はクリスティーナ・リッチを一躍有名にした映画で知ったが(下記のDVD参照)、作品自体はこの映画からさかのぼること50年…
このエントリは、2020年12月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、子供の英語から。 BBC北アイルランドが、5歳から16歳の子供を対象に、「記憶に残る(記憶に残したい)クリスマス」のテーマで、2分で語り終える物語を募集した。…
このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデ…
このエントリは、2020年8月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、Twitterにアップされた長文投稿から。 今週月曜日(24日)、「日本通訳翻訳フォーラム2020」(#JITF2020) の公開セッションで、第一線の翻訳者4人の方による公開レ…
今回の実例は、報道記事から。 全豪オープン出場のためにオーストラリア入りしたノヴァク・ジョコヴィッチ選手が、新型コロナウイルス対策を同国の決まり通りにやっていなかったことで入国拒否となった件、ジョコヴィッチ側の異議申し立てがあったりして、英…
今回の実例は、前回の続きで、ノヴァク・ジョコヴィッチ選手についての報道記事から。ただし、事態の動きが急なので、今回これから見る記事は、もう内容は古くなっている。 前置きは不要かと思うのでいきなり本題に入ろう。記事はこちら。1月11日付である。 …
このエントリは、2020年7月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、前々々回、前々回、前回に続き、新疆ウイグル自治区で人々を強制労働させることで生産されているとしか考えられない素材が、世界中のアパレル企業によって、私たちの着…
今回の実例は、前回見たのと同じ素材から、字数オーバーで扱えなかった部分を。(前回「おかしいな、なぜこの項目の解説をしないんだろう」と疑問に感じられた方もおいでかと思いますが、そういうことです。字数オーバー。) 記事というか、その記述があるペ…
今回の実例は、前々回と前回の続きで、今から20年前の9月11日に行われた米国に対する攻撃(以下「9-11」)の首謀者で、今週ようやく、長く中断されていた裁判が再開されたハリド・シェイク・モハメド(以下「KSM」)を1990年代からずっとマークしていたFBI捜…
今回は、前回の続きで、事件発生後20年を経て、内部事情を知る人、というより当時の捜査の当事者によって語られるようになった、2001年9月11日の所謂「米同時多発テロ事件」((以降「9-11」、英語では "Nine-eleven" と呼ばれる) の首謀者(計画立案者)ハ…
今回の実例は、Twitterから。というか、「あら、こんなところに受験英文法♪」の白眉的な実例。 先ほど、Twitterの画面をぱっと見たときに目に入ったサイドバーがこうなっていた。 Girls Aloudという、2000年代の英国の芸能界を席捲したテレビのオーディショ…
このエントリは、2020年3月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから、ちょっと珍しいものを。 学校で習う英語の文法で、日本語母語話者にとってちょっとめんどくさいのが《時制の一致》だ。間接話法にしたときに、従属節…
このエントリは、2020年2月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例も、前回と同じ、NFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーについての記事から。 記事はこちら: www.bbc.com このスーパーボウルのほんの数日前、1月26日に、米スポー…
40年前の5月5日、北アイルランドでひとりの男が死んだ。66日間の絶食の末のその死は、その後の事態の展開を大きく変える死であった。 男の名前はボビー・サンズ。1954年3月9日生まれ、1981年5月5日没。27歳で、死亡したときはウエストミンスターの英国の国会…
このエントリは、2020年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)である。例年、現地で…
今回の実例は、子供の英語から。 BBC北アイルランドが、5歳から16歳の子供を対象に、「記憶に残る(記憶に残したい)クリスマス」のテーマで、2分で語り終える物語を募集した。 www.bbc.co.uk 5歳から9歳、10歳から13歳、14歳から16歳の3部門ごとに優秀作品…
このエントリは、2019年11月にアップしたものの再掲である。ここで見ているような息の長い文を途中で投げ出さずに読む練習は、なるべくたくさんしておいた方がよい。でないとドナルド・トランプの非論理的な英語がすばらしいと思ってしまうことになりかねな…
今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデルフィアのフォー・シーズンズで11時」とツイートしたのをすぐに消して、「でっ…
このエントリは、2019年10月にアップしたものの再掲である。あとから見るとこの回、最重要ポイントは引用符の使われ方のようにも思える。そのくらい、日常的な報道記事での引用符の使い方のお手本のような実例だ。 ----------------- 今回の実例は、以前取り…
今回の実例は、Twitterにアップされた長文投稿から。 今週月曜日(24日)、「日本通訳翻訳フォーラム2020」(#JITF2020) の公開セッションで、第一線の翻訳者4人の方による公開レクチャーがあった*1。大変興味深く勉強になる内容で、2時間じっくり、メモを取…
今回も、前々々回、前々回、前回に続き、新疆ウイグル自治区で人々を強制労働させることで生産されているとしか考えられない素材が、世界中のアパレル企業によって、私たちの着る衣類に使われていることについての報告を報じる記事から。 最初の回(前々々回…
このエントリは、2019年5月にアップしたものの再掲である。日本語での表現と英語での表現の違いに注目してお読みいただければと思う。 ---------------------------- 今回も、前回と同じく、アンネ・フランクの日記の増補改訂・新訳版が英国で出版されること…
今回の実例はTwitterから、ちょっと珍しいものを。 学校で習う英語の文法で、日本語母語話者にとってちょっとめんどくさいのが《時制の一致》だ。間接話法にしたときに、従属節の動詞の時制を主節の動詞に合わせるという例のあれだ。 Tom said, "I'm hungry.…
今回の実例も、前回と同じ、NFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーについての記事から。 記事はこちら: www.bbc.com このスーパーボウルのほんの数日前、1月26日に、米スポーツ界では衝撃のニュースがあった。バスケットボールのスーパースター、コービー…
このエントリは、2019年5月にアップしたものの再掲である。重要事項がてんこ盛りになっているので、ひとつひとつ確認していくつもりで読んでいただければと思う。 ------------------------------------------ 今回の実例も、前回と同じ、ウェールズで初めて…
日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)である。例年、現地では大規模な式典が行われ、世界的には「ホロコースト記念日」となっている。 こ…
今回の実例は、前回見た記事でも言及されていた「クリスタルナハト(水晶の夜)」に関連した記事から。 「クリスタル(水晶)ナハト(夜)」は1938年11月9日から10日にかけて、ドイツ各地で発生した反ユダヤ暴動のこと。割られたガラスが夜の月明かりの中で…