【人種・人種主義】
イングランドで、悲惨な事件が起きて、それを利用して極右が暴れている。 そのニュースを追って(ものすごく久しぶりに)ガーディアンの報道記事*1を読んでいたら、この内容はどうしても書き留めておかなくちゃと思うと同時に、収集している英文法・語法の実…
イスラエルによるガザ攻撃、というより「ガザ・ジェノサイド」は終わる気配などまったくないが、「停戦 ceasefire」を求める声はやんでいない。 というより、「停戦 ceasefire」を求める声はやんでいないが、イスラエルによるガザ攻撃(というより「ガザ・ジ…
今回は、パレスチナについて前々回および前回の続きを準備していたのだけど、英国の新内閣について言うまでもない当たり前のことをTwitterでちょろっと書いたら数千の単位でRetweet/Likeされるということになってしまったので、それについて少し詳しく扱って…
今回の実例は、新たに公開される映像作品の予告編から。 『アダムス・ファミリー The Addams Family』という作品をご存じだろうか。私はクリスティーナ・リッチを一躍有名にした映画で知ったが(下記のDVD参照)、作品自体はこの映画からさかのぼること50年…
このエントリは、2021年1月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も、いつもの英文法解説は基本的にお休みして、英語で情報を得ているとどんなことが見えるかということの具体例を示しておきたい。 前回のエントリは、当ブログにしては多数…
今回の実例は、報道記事から。 19世紀後半、帝国主義の時代の「欧州列強によるアフリカ分割」は、世界史の授業で重点的に教えられる項目のひとつである。その時代、アフリカの中心部にある「コンゴ」と呼ばれた一帯を、私有地として支配したのが、当時のベル…
今回の実例は、報道記事から。 日本語のメディアでも報道されている通り、南アフリカのデクラーク元大統領が亡くなった。85歳だった。日本語圏でも「アパルトヘイト*1廃止」「ノーベル平和賞」の文字列が並ぶ。英語圏でも大筋では同じように見えはするが、よ…
今回の実例は、PK戦にもつれこんだEURO 2020の決勝で、最後のキッカーとなったブカヨ・サカ(イングランド)がTwitterに投稿したステートメントから。 既に当ブログで何度か述べたように、イングランドはPK戦で最初の2人が決め、次の3人が連続で外して優勝を…
今回の実例は、前回の続きで、イングランドのフットボール(サッカー)協会 (the Football Association: the FA) のステートメントから。このステートメントが出された経緯や文脈などは前回のエントリをご参照いただきたい。 この文面は、FAのような組織から…
今回の実例は、スポーツの競技団体のステートメントから。 日本語圏でもとっくに大きく報じられているが、欧州でのサッカーの国際大会「欧州選手権 (EURO)」*1の決勝でイングランドとイタリアが対戦し、PK戦でイタリアが3-2で勝利した。PK戦で蹴る5人のうち…
このエントリは、2020年2月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例は、スピーチから。 今日2月10日は米国の西海岸、ロサンジェルスで「アカデミー賞」の授賞式が行われていて世界的な注目を集めているが、あれは実は米国の「映画芸術…
今回の実例は、前回の続きで、SNSと距離を取ることにしたティエリ・アンリのインタビューでの発言より。アンリがどういう人かなどの説明は、前回のエントリをご参照のほど。今回はさっそく本題に入ろう。記事はこちら: www.bbc.com なお、今回はぜひ、この記…
今回の実例は、インタビューでの発言から。 ティエリ・アンリといえば、1990年代終盤から2000年代にかけてのサッカー界のスーパースターのひとりである。2014年に現役引退したが、フットボーラーとして一番の時期に在籍していたイングランドのアーセナルでは…
【追記】本稿には続きがあります。そちらも併せてお読みください。 hoarding-examples.hatenablog.jp 本稿を書いたことで、改めて、英語で情報を入れている人とそうでない人の基本的な了解事項の格差(ギャップ)を知らされました。少しでも埋めたいので、当…
今回の実例はTwitterから。 ジョー・バイデンの圧勝に終わった(が敗北した現職がなかなか負けを認めないのでめちゃくちゃな事態になっている)米大統領選の投票日を間近に控えた10月の終わり、米国各地から武装した「ミリシア (militia)」と呼ばれる集団が…
今回の実例は、大坂なおみさんが、この7月にエスクワイア誌に寄稿した文章から。 エスクワイア誌 (Esquire) は男性向けファッション雑誌だが、米国、というか英語圏では、女性向けファッション雑誌のヴォーグ (Vogue) やコスモポリタン (Cosmopolitan) など…
今回の実例は、報道記事に掲載された大坂なおみ選手の発言から。 既に大きく取り上げられているように、米東海岸時間で9月12日(土)の夕方に行われたテニスの全米オープン女子シングルス決勝で、大坂選手がヴィクトリア・アザレンカ選手に対し逆転勝利をお…
今回の実例は、Twitterから。 テニスの全米オープンがいよいよ佳境である。10日(米東海岸時間)に行われた女子シングルス準決勝では、大坂なおみ選手とヴィクトリア・アザレンカ選手(ベラルーシ)が勝ち上がり、米東海岸時間で12日午後4時からの決勝戦に臨…
今回もまた、前々回と前回の続きで、人が亡くなったときの追悼のことば、 "Rest in peace" の代わりに使われる "Rest in power" というフレーズについての解説記事から。(この記事、かなり読むのが難しいという反応をいただいています。解説記事は報道記事…
今回の実例は、前回の続きで、 "Rest in peace" の代わりに使われる "Rest in power" というフレーズについての解説記事から。 今から20年ほど前にカリフォルニア州オークランドのストリート・アートの界隈で用いられていたのが確認できているというこのフレ…
今回の実例は、前回述べた通り、"Rest in power" というフレーズについて。 誰かが亡くなったときに弔意を示す英語の一般的なフレーズは "Rest in peace" である。意味は「安らかにお眠りください」だが、日本語の「ご冥福をお祈りいたします」と同じような…
今回の実例は、Twitterにアップされた長文投稿から。 今週月曜日(24日)、「日本通訳翻訳フォーラム2020」(#JITF2020) の公開セッションで、第一線の翻訳者4人の方による公開レクチャーがあった*1。大変興味深く勉強になる内容で、2時間じっくり、メモを取…
今日の実例は、新型コロナウイルス禍による行動制限(日本語圏では「自粛」で済まされているが)の直撃を受けているミュージシャン、アーティストへの支援の取り組みから。 米西海岸のカリフォルニア州オークランドに拠点を構えるBandcampというサイトがある…
今回の実例は報道記事から。 今、アメリカが抗議行動で揺れている。歌手のアリアナ・グランデが "Black Lives Matter" とマジックペンで書いた段ボールを持って街頭に出(さすがに彼女はすごいしっかりしてそうなマスクを着けている)、ビヨンセが署名を呼び…
今回の実例は、イギリスで起きていることについての報道記事から。 英語では「人種差別的な暴言を吐かれる」ことを、日常的には、 be racially abused と表す(「ヘイトスピーチ」という法律文書に出てくるみたいな抽象的な用語はこういう場面ではあまり使わ…
今回の実例は、サセックス公夫妻(ハリー&メーガン)の最後の公務についての報道記事から。 英王室のハリー王子とメーガン妃ことサセックス公夫妻が「王族としての第一線から退いて、北米(カナダ)と英国を行き来しながら生活していく」と表明したのは1月…
今回の実例は、長文多読素材を探している人にはうってつけの記事から。 以前ざっと説明したことがあるのだが、BBCにNewsbeatという青少年向けのコーナーがある。BBC Newsのウェブサイトでは一般のニュースとシームレスになっているが、文章は一般向けのもの…
今回の実例は、ドイツで発生した極右テロについての記事から。 新型コロナウイルスの報道に埋もれてしまっているし、そもそも日本語ではろくに報道されてもいないかもしれないが、日本時間で2月20日(木)の朝、ドイツのハーナウ (Hanau) という都市で銃乱射…
今回の実例は、Twitterから。 2月25日早朝、NASA(アメリカ航空宇宙局)のアカウントから、残念なニュースが流れてきた。 Katherine Johnson (1918-2020)The little girl who loved to count who became the woman to inspire us to dream immeasurable drea…
今回の実例は、スピーチから。 今日2月10日は米国の西海岸、ロサンジェルスで「アカデミー賞」の授賞式が行われていて世界的な注目を集めているが、あれは実は米国の「映画芸術科学アカデミー」が選ぶ米国のローカルな賞で、国際的な賞ではなく、正確を期す…