Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【歴史・記憶】

挿入, 等位接続詞による構造, 関係代名詞, など(案内文を読み、必要な情報を確認し、オンライン講演に申し込む)

今回の実例は、実用文書から。 といっても簡単な、ウェビナーの案内と登録である。 センター試験の後釜になった共通テストでも、このタイプの「実用文書」は出題されているが、あれは、「本物の実用文書」「生きた英語」と扱うのはかなり困難で、ああいう、…

口語的な省略, 肯定文でのat all, 同格, 挿入, など(この50年、世界各地での虐殺現場を見てきたジャーナリストのことば)

今回の実例は、Twitterから。 ウクライナでとてもひどいことが行われている(「起きている」のではない。「行われている」のである)ことは大きく報道されている通りで、その悲惨と非道を伝えるニュースで世の中があふれかえっているときに、基本的に、大学…

ソ連および東側では、「ホロコースト」「第二次大戦中のユダヤ人迫害」はどう位置づけられていたか

今回は変則的に、Twitterのスレッドの翻訳を。 22日に見かけたこのスレッドは、長年もやもやしていたことについてはっきりした説明を与えてくれるものだった。スレッド投稿者で、米ニューヨーク拠点のメディアForwardなどで書いているAlexさんの許可をいただ…

パレスチナ人に対し、イスラエル側からどのような言葉が投げつけられているか - 4(強調構文, 接続詞のonceなど)

今回も、前回に引き続き、イスラエルの実効支配*1のもとに置かれている東エルサレムで、パレスチナ人がどんなことを経験させられているか*2ということについて、PA(パレスチナ自治政府)だとかファタハだとかハマスだとかいった視点ではなく、一個人として…

パレスチナ人に対し、イスラエル側からどのような言葉が投げつけられているか - 3 (those who ~, 接続詞のwhile, force ... to do ~, など)

今回は、前々回および前回の続きで、前回のエントリで途中まで見た昨年6月のエルサレムにおける「旗行進 flag march」の記録映像を見て、モハメド・エル・クルドさんのスレッドを先へ読んでいこう。 前置きなしで、以下、いきなり本題に入る。前回の繰り返し…

パレスチナ人に対し、イスラエル側からどのような言葉が投げつけられているか - 2(「~しようとしない」の意味のwon't, 主語がものすごく長い文, など)

今回は、前回の続きで、(すごくわかりやすく単純化して書くと)パレスチナなのにイスラエルの実効支配を受けていて、イスラエル当局と入植者のいろんな形の暴力にさらされている東エルサレムから、日々何が起きているか/何が行われているかを英語で伝えて…

パレスチナ人に対し、イスラエル側からどのような言葉が投げつけられているか - 1(仮定法過去, 分詞構文, 倒置, dare (to) do ~, など)

今回は、翻訳という作業についてのこないだの記事の続きをアップするつもりだったんだけど、自分の頭の中のことなんか書いてる場合じゃないな、っていう状態になっているので、またもや予定を変更して(お待ちくださっている方がいらしたらごめんなさい)、…

事実ではないことを言いふらす人たちから自分の身を守るために、英語を使うことは必要だ。(2)

今回は、前回の続きで、「国際的には、ヒトラーに重ね合わす批判はご法度」「欧米では、どんなにろくでもない政治家や政党でも、ヒトラーやナチスになぞらえてはいけないという不文律がある」といった言説が虚偽であること、つまり、日本語圏で「海外」だと…

事実ではないことを言いふらす人たちから自分の身を守るために、英語を使うことは必要だ。(1)

今回も、少し趣向を変えて、英語での調べものの話。 私は自分で見るネット画面(特にTwitter)の半分以上は、日本国外のことを英語で伝えてくるもの、という環境を構築しているが、ここ数日、その環境にも日本語でのデマが次々と流れ込んできている。あまり…

過去完了と過去という時制の使い方, help+動詞の原形, see+O+動詞の原形, 「目で見る」以外の意味のsee, 英米差 (南ア、デクラーク元大統領死去)

今回の実例は、報道記事から。 日本語のメディアでも報道されている通り、南アフリカのデクラーク元大統領が亡くなった。85歳だった。日本語圏でも「アパルトヘイト*1廃止」「ノーベル平和賞」の文字列が並ぶ。英語圏でも大筋では同じように見えはするが、よ…

英語の文章がどのように推敲されるか, 分詞構文, 《結果》を表すto不定詞, 強調構文, など(コリン・パウエル元米国務長官死去)

今回の実例は、報道記事から。 米国でジョージ・W・ブッシュ(GWB)政権下で最初の国務長官を務めたコリン・パウエルが死去した。イラク戦争のとき米政権中枢にいた米要人としては、7月のドナルド・ラムズフェルドに続く訃報である。パウエルは新型コロナウ…

固有名詞に定冠詞をつける場合(アブドゥルラザク・グルナさんのインタビュー)

今回の実例は、インタビュー記事から。 先日、定冠詞について書いたものが当ブログには珍しいほどの閲覧数となったが、今回はそのフォローアップみたいな内容になる。 記事および実例として見る個所はこちら。ノーベル文学賞を受賞したアブドゥルラザク・グ…

今年のノーベル文学賞受賞者は「ザンジバル出身」の「タンザニア人」で「英国が拠点」、ということについて。

今回は変則的に。 今日、2021年10月7日はノーベル文学賞の発表の日だ。私は今日のブログ(昨日の続き)を準備しながら、受賞発表の予定時刻(日本時間で午後8時ごろ)からガーディアンのライヴブログを見ていた。そして、受賞者が発表されたあとにTwitterの…

if節のない仮定法, 挿入, など(広島市への原爆投下とダグラス・マッカーサー)

今回の実例は、前回の続きで、グレッグ・ミッチェルさんのブログから。前置きなしでいきなり本題に入る。記事はこちら。 gregmitchellwriter.blogspot.com 前回は、原爆投下の2日前の米国政府および米軍内の動きを、端的に箇条書きでまとめたこのブログ記事…

関係代名詞の非制限用法, 同格, コロンの使い方, 引用符の使い方, 過去完了, など(広島市への原爆投下とダグラス・マッカーサー)

今回の実例は、歴史的事実を丹念に調べ、それまで当てられていなかった光を当てるということを地道に続けてきたジャーナリストのブログから。 今日は8月6日、広島市に原爆が投下された日である。戦後平和公園として整備されたかつての市街地では、広島市民や…

一人称の代わりに用いられる二人称のyou(「総称のyou」とは別のもの)と、総称のyou(メイズ刑務所のダーティー・プロテスト)

今回の実例は、前回と同じ記事から。背景解説などは前回のエントリをご参照いただきたい。 映画Hungerをご覧になった方はご記憶かと思うが、視点人物のひとりに「新入りの若者」が設定されている。メイズ刑務所(リパブリカン側の用語では「ロング・ケッシュ…

時制, 関係副詞の非制限用法, 関係代名詞, 分詞構文(40年前、北アイルランドでひとりの男が獄中で餓死した)

40年前の5月5日、北アイルランドでひとりの男が死んだ。66日間の絶食の末のその死は、その後の事態の展開を大きく変える死であった。 男の名前はボビー・サンズ。1954年3月9日生まれ、1981年5月5日没。27歳で、死亡したときはウエストミンスターの英国の国会…

強調のために副詞節が前に出たことによって起きる倒置(ローマ教皇のイラク訪問)

今回の実例は、Twitterから。 先週後半、3月5日から8日の日程で、ローマ・カトリック教会のフランシス(フランシスコ)教皇が、同教会の教皇としては初めて、文明の揺籃の地であるイラク(メソポタミア)を訪問した。 www.vaticannews.va 「バビロン」とか「…

肯定文でのany, if節のない仮定法, used to do ~, remember doing ~, など(10年前、エジプトのカイロで: その2)

今回の実例は、前回の続きで、Twitterの連ツイを読んでいこう。 10年前のちょうど今頃、エジプトのカイロでホスニ・ムバラク大統領(当時)の退陣を求める大規模抗議行動を中から取材していたアメリカ人ジャーナリストが、抗議デモを監視していた秘密警察に…

関係代名詞の非制限用法, let + O + 原形, 時制(10年前、エジプトのカイロで: その1)

今回の実例は、Twitterから。 10年前の今ごろ、世界の目はエジプトの首都カイロに注がれていた。2011年1月25日、近隣のチュニジアでの革命に刺激を受けた人々が、自国の独裁者ホスニ・ムバラク(彼は形だけの選挙を行って、自分の息子に後を継がせるつもりで…

接触節(関係代名詞の目的格の省略)(ホロコーストと英国の元有名政治家)

今回の実例は、Twitterから。 昨年書いたことの繰り返しになるが、日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)で、世界的に「ホロコースト記念日…

《譲歩》のas, 形容詞+ as + S + V, neither (ジョン・ル・カレ死去)

今回の実例はTwitterから。 今朝起きたら、ジョン・ル・カレが亡くなっていた。89歳だったという。年齢が年齢だし……とも思いはするが、何より、Brexitを見届けることなく逝ってしまわれたかという気持ちでしばらくぼーっとしてしまった。 ル・カレはときどき…

仮定法過去完了におけるifの省略と倒置(エメット・ティルが生きていたら)

今回の実例はTwitterから。 ジョー・バイデンの圧勝に終わった(が敗北した現職がなかなか負けを認めないのでめちゃくちゃな事態になっている)米大統領選の投票日を間近に控えた10月の終わり、米国各地から武装した「ミリシア (militia)」と呼ばれる集団が…

関係形容詞, 前置詞+関係詞(長崎への原爆投下から75年)

今回の実例は、75周年という節目の年に長崎の平和祈念式典に「海外」から寄せられたメッセージから。 「75周年」がなぜ節目になるのかは、(週末・休日の再掲分を除いた)前回記事(先週金曜日掲載)に書いた。もしも新型コロナウイルスの脅威がなかったら、…

「4分の1」という区切り方, 完了分詞構文(世界で初めて核兵器が使われて75年の日に、広島に寄せられたメッセージ)

今回の実例は、アイルランドの大統領のコメントから。 今年、2020年は、1945年の第二次世界大戦終結から75周年の節目の年である。「75年の節目」というのが日本語圏では伝わりづらいようだが、西洋*1では「4分の1」をひとつの区切りとするのが習慣になってい…

セミコロン, not A but B (ジョン・ヒューム死す)

ジョン・ヒュームが亡くなった。この人がいなかったら、北アイルランドは今でもドンパチが続いていたかもしれない。そういう存在だ。 この人については、ここではなく本家のブログで書くべきだと思うのでここでは深入りしない。20世紀後半の経験と知恵を体現…

代名詞oneとitの違い, to不定詞の形容詞的用法, 分詞の後置修飾(あの事件から15年目の日に、日本語版ウィキペディアのとんでもない誤訳を見つけた)

今回はちょっと変則的に。 日本語圏では忘れられているかもしれないが、15年前の今日、7月7日、英国の首都ロンドンの公共交通機関がテロ攻撃の標的とされた。北の方からこのためにロンドンにやってきた4人の若者たちが、朝の通勤時間帯、ロンドンの中心部で…

however, 挿入, to不定詞の受動態, 助動詞+受動態, など(ベルギーの「黒歴史」と今)

今回も前回の続き。前回は、亡くなったときはベルギー国民からの人気もまるでなかったレオポルド2世(在位1865年~1909年)の像が、いつ、なぜベルギーのあちこちにたてられるようになったのかという部分を見た。ベルギーのコンゴ支配のことを含め、大まかな…

関係副詞, threaten to do ~, 無生物主語, など(レオポルド2世の像と歴史修正)

今回も、前々回、前回に続いて、アフリカ大陸のコンゴを支配し、現地の人々に残虐行為を働いたベルギーのレオポルド2世(在位1865年~1909年)についての解説記事から。大まかな背景などは前々回に書いてあるので、そちらをご参照のほど。 これまでに見たよ…

so ~ that ... 構文, 関係代名詞のwhat, 分詞構文, など(ベルギーのレオポルド2世とコンゴ)

今回も前回の続きで、19世紀後半から20世紀初頭にかけてベルギー国王として君臨したレオポルド2世の像についての解説記事から。 レオポルド2世について背景解説的なことは前回書いたので、そちらをご参照のほど。 記事はこちら: www.bbc.com 今回実例として…