Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【紛争・戦争・武力】

時制, 関係副詞など(米CIAの「強化された尋問手法」は、裁判を遅らせた)

今回の実例は、前々回と前回の続きで、今から20年前の9月11日に行われた米国に対する攻撃(以下「9-11」)の首謀者で、今週ようやく、長く中断されていた裁判が再開されたハリド・シェイク・モハメド(以下「KSM」)を1990年代からずっとマークしていたFBI捜…

仮定法過去(アフガニスタンについて、元英軍人の言葉)

今回の実例は、Twitterから。 この半月というもの、アフガニスタンから聞こえてくるニュースは、どれもこれもつらく、深い怒りをかきたてるようなものばかりだ。こうなる前からずっとそうだったとおっしゃる方もいらっしゃるだろうが、この半月は、本当に、…

not A but B, A not B (アメリカは、何のためにアフガニスタンに介入したのか)

今回の実例は、Twitterから。 アフガニスタンが大変なことになっている。ぼーっと見ていると気づかないかもしれないが、もともとアフガニスタンは「タリバンか、(こないだカブールから逃げた)ガニ大統領の政府か」の二項対立というか二択ではなく、ガニ大…

倒置, 最上級(20年前に放逐されたタリバンが、アフガニスタンを再掌握)

今回の実例は、Twitterから。 昨日、8月15日(日)は、毎年のことだが日本では「終戦記念日」、国際的には "VJ Day Victory over Japan Day)" と呼ばれる日であり、インドでは独立記念日であり、多くの国々で日本の植民地支配が終わった記念日であり、北アイ…

if節のない仮定法, 挿入, など(広島市への原爆投下とダグラス・マッカーサー)

今回の実例は、前回の続きで、グレッグ・ミッチェルさんのブログから。前置きなしでいきなり本題に入る。記事はこちら。 gregmitchellwriter.blogspot.com 前回は、原爆投下の2日前の米国政府および米軍内の動きを、端的に箇条書きでまとめたこのブログ記事…

関係代名詞の非制限用法, 同格, コロンの使い方, 引用符の使い方, 過去完了, など(広島市への原爆投下とダグラス・マッカーサー)

今回の実例は、歴史的事実を丹念に調べ、それまで当てられていなかった光を当てるということを地道に続けてきたジャーナリストのブログから。 今日は8月6日、広島市に原爆が投下された日である。戦後平和公園として整備されたかつての市街地では、広島市民や…

形容詞+to不定詞, 前置詞+関係代名詞, let alone, など (ドナルド・ラムズフェルドが法の裁きを受けることなく安らかに死んだ)

今回の実例は、ある著名な人物の訃報を受けて書かれた激烈な文章から。通例、著名人の訃報を受けて書かれるのは「オビチュアリー (obituary)」で、当ブログでもいくつかオビチュアリーは読んでいるが、今回の文章は書き手も掲載媒体もそのようには位置付けて…

自動詞と他動詞と受動態、そして《行為主》の明示・非明示(燃えた/燃やされたミャンマーの村)

今回の実例は、報道記事から。 「自動詞」と「他動詞」を区別すると、もろもろ効率よくなる、ということを、私はずいぶん遅くなってから初めて知った。中学や高校の英語の授業で「他動詞」なんて単語を学校で聞いたこともなく(私立校で英語に力を入れている…

東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 2 (進行形の受動態, やや長い文, so that S can do ~, など)

今回は、前回の続きで、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で行われていることについてのIMEU (the Institute for Middle East Understanding) による解説を読んでみよう。IMEUについての説明や、シェイク・ジャラー地区についての基本的な解説は前回して…

東エルサレム、シェイク・ジャラー地区で起きていること: Part 1 (動名詞と現在分詞, if節のない仮定法, 構造が取りづらい長い文, など)

今回は、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で何が行われているのかについての解説を、Twitterの連続投稿(スレッド)で読んでみよう。 シェイク・ジャラー地区については、下記2件のエントリで本題に入る前の前置きの部分で少しだけだが書いてあるので、…

「ユダヤ人なのにイスラエル政府を批判している」という物言いは、なぜ反ユダヤ主義の危険性につながりうるのか。

今日もまた、引き続きイレギュラーな感じで。 イスラエルによるガザ地区攻撃が行われると、私が見る画面はガザ地区内からの #GazaUnderAttack のハッシュタグ*1での逐次報告――「ドローンの音だ」とか「爆発音が2度」とか、攻撃を受けた場所や死傷者数につい…

【再々掲】to不定詞の形容詞的用法, 言い換え, 言い足し, make + O + 動詞の原形(使役動詞), begin -ing, 挿入など(バンクシーが表現するキリスト降誕とイスラエルの違法な壁)

このエントリは、2019年12月にアップしたものの再々掲である。今日はブログの管理画面を見たまま1文字も書けずにいるので、過去の関連記事の再々掲でご容赦願いたい。 流れてくる非道と悲惨の数が多すぎて、どれを取り上げても「これを取り上げてあれを取り…

「イスラエルによる占領」とはどういうものか、ひとりの八百屋さんが撃ち殺された事件を通じて (関係副詞の非制限用法, など)

今回は、イスラエルの新聞『ハアレツ』英語版の記事を見てみよう。 と、本題に入る前に、この1週間ずいぶんあれこれと地名が出てきたので、パレスチナの地図を確認しておこう。Google Mapsにアクセスして、検索窓にPalestineと打ち込んでみてほしい。そうす…

続き 4/了: 「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火 (関係代名詞, トピック文とサポート文の構造)

今回も、前回までの続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいく。今回で最後まで読み切りたいが、毎回冒頭で「前回」「前々回」式に前の記事をリンクするのも限界なので、タグを使って一括管理するようにした。前置きの類は初回のエン…

続き 3: 「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火 (文法用語はなぜ必要か)

今回も、前々々回と前々回および、前回の続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいく。前置きの類は前々々回のエントリをご参照いただきたい。 さて、アルジャジーラとAPの入居していたオフィスビルがイスラエル軍によって爆破された件…

続き 2: 「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火 (分詞構文, 時制, spend ~ -ing, など)

今回も、前々回と前回の続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいく。前置きの類は前々回のエントリをご参照いただきたい。 前回少し言及したが、ガザ地区でアルジャジーラ(カタール)とAP通信(米国)という超大手の報道機関が拠点を…

続き: 「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火 (接続詞のas, by the timeを使った表現, など)

今回は、前回の続きで、ブリン村焼き討ちについてのMondoweissの記事を読んでいこう。前置きの類は一切省略するので、必要な方は前回のエントリをご参照いただきたい。あと、中東情勢については、ごくごく基本的なことについて必要最小限の情報共有すらでき…

「ハマスのロケット」の前にあったこと~ブリン村でのイスラエル人入植者による放火(《時》を表す接続詞のwhen, 感覚動詞, など)

今回は、前回最後に述べたように、Mondweissの記事を見てみよう。 Mondoweissは米国を拠点とするオンライン・メディアで、米国の中東における外交政策を専門としている。最初は、2006年に、ニューヨーク・オブザーヴァーという週刊メディアのサイト内で、Phi…

関心を寄せるべきは「衝突が起きている」ことではない。イスラエルが何をしているのか、だ。

今回は、少し変則的に。 ハマス(ハマース)*1がロケットを撃ち始めてようやく世界的に報じられるようになったが(そもそも「ハマスが先に手を出した」わけではないのだが)、ここ数週間、イスラエル/パレスチナ情勢がひどく緊迫してきていた。 武装抵抗組…

同格のthat, 未来完了 (米軍が撤退したら、アフガニスタンは)

今回の実例も、前回見たのと同じ解説記事から。 2001年9月11日の「同時多発テロ」を受けて、「ネオ・コンサーヴァティヴ(ネオコン neo-con)」と位置付けられる政治家たちが中心的存在だった米国のブッシュ政権が開始した「テロとの戦い war on terror」を…

《年号+see》の構文, 感覚動詞+O+過去分詞, 比較級 + than + any other ~ (米軍とアフガニスタンでの20年間)

今回の実例は、時事的な解説記事から。 先週、米国のバイデン大統領が、今年の9月11日までにアフガニスタンから米軍を撤退させる方針を示した。米国が前政権でタリバンとの「和平」とやらを結んだときには、2021年の5月が撤退期限とされていたのだが、それが…

強調のために副詞節が前に出たことによって起きる倒置(ローマ教皇のイラク訪問)

今回の実例は、Twitterから。 先週後半、3月5日から8日の日程で、ローマ・カトリック教会のフランシス(フランシスコ)教皇が、同教会の教皇としては初めて、文明の揺籃の地であるイラク(メソポタミア)を訪問した。 www.vaticannews.va 「バビロン」とか「…

「~かもしれない」のcould, so that ~構文など(イエメンからの映像報告: 学校が破壊されても子供たちは学ぶことをやめない)

今回の実例は、ぜひ見ていただきたい映像報告から。 アラビア半島は、大部分がサウジアラビアだが、一番南側の端に細いベルト状に2つの国が並んでいる。東半分がオマーン、西半分がイエメンだ。 https://www.cia.gov/the-world-factbook/static/d937425c0adb…

接触節(関係代名詞の目的格の省略)(ホロコーストと英国の元有名政治家)

今回の実例は、Twitterから。 昨年書いたことの繰り返しになるが、日本では語られもしないので知られていない(私自身も長いこと知らなかった)が、1月27日はアウシュヴィッツ収容所がソ連軍によって解放された日(1945年)で、世界的に「ホロコースト記念日…

《譲歩》のas, 形容詞+ as + S + V, neither (ジョン・ル・カレ死去)

今回の実例はTwitterから。 今朝起きたら、ジョン・ル・カレが亡くなっていた。89歳だったという。年齢が年齢だし……とも思いはするが、何より、Brexitを見届けることなく逝ってしまわれたかという気持ちでしばらくぼーっとしてしまった。 ル・カレはときどき…

大文字の使い方, 単純未来のwill(核兵器禁止条約発効)

今回の実例は、Twitterから。 国連本部のある米ニューヨークでの時間で2020年10月24日、核兵器禁止条約(Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons, またはNuclear Weapons Ban Treaty)が、発効要件(50か国の批准)を満たし、90日後の来年2021年1月22…

関係形容詞, 前置詞+関係詞(長崎への原爆投下から75年)

今回の実例は、75周年という節目の年に長崎の平和祈念式典に「海外」から寄せられたメッセージから。 「75周年」がなぜ節目になるのかは、(週末・休日の再掲分を除いた)前回記事(先週金曜日掲載)に書いた。もしも新型コロナウイルスの脅威がなかったら、…

セミコロン, not A but B (ジョン・ヒューム死す)

ジョン・ヒュームが亡くなった。この人がいなかったら、北アイルランドは今でもドンパチが続いていたかもしれない。そういう存在だ。 この人については、ここではなく本家のブログで書くべきだと思うのでここでは深入りしない。20世紀後半の経験と知恵を体現…

one of the + 複数形, 分詞の後置修飾, 関係副詞の非制限用法, 完了不定詞など(ルワンダ虐殺の主要容疑者逮捕)

今回の実例は報道記事から。 今から26年前の1994年4月から7月にかけての100日間で、アフリカの内陸にある小さな国で、何十万人という単位で人々が殺されるということがあった。殺害された人の数は今も確定されていないが、その国の人口の1割から2割に相当す…

やや長い文,「~もまた」の意味のeither, to one's 感情の名詞(のバリエーション), andによる接続(カメルーンでの武力紛争とウイルス禍)

今回の実例は、英国も米国も大変なことになっているこのコロナ禍の中で、英語圏主要メディアであまり大きく伝えられることがないアフリカ大陸からのニュース。というより、私が見ている範囲が狭いだけかもしれないが、コロナ禍以前からもあまり目立った扱い…