この記事は、2月にアップしたものの再掲である。文中の「昨日」は「先週」と読み替えていただきたい。
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今回も、昨日と同じ記事から。
知覚動詞 + O + 動詞の原形
Visitors described seeing one of the escapees emerge from the bushes on to a path while others were sitting on top of their enclosure wall.
太字にした箇所は、《知覚動詞 + O + 動詞の原形》の形になっている。
「知覚動詞」は、「感覚動詞」とも言うが、視覚・聴覚・触覚などの感覚を表す動詞。具体的にはsee, watch, hear, feelなどだ。
これらの動詞は、直後に目的語を置き、その後に動詞の原形(原形不定詞)を続けて、「Oが~するのを見る(聞く、感じる、など)」という意味を表す。
上の実例のうち、 seeing one of the escapees emerge from the bushes on to a pathの部分は「脱走したチンパンジーたちのうちの一頭が、(園内の)茂みから現れて通路に出てくるのを見たこと」という意味になる。
one of the + 複数形
「~のうちの1つ」を言うときは、《one of the + 複数形》の形を用いなければならない。
簡単なことのようだが、大学受験生の答案を見ていても驚くほどできていないポイントのひとつだ。記述式答案では、このtheがなければ1点減点されるし、複数形ではなく単数形になっていても1点減点される。マークシート式や記号で回答する問題で整序英作文にこれが出てくると、theを抜かしたために語順が狂って1点ももらえない、ということもありうる。十分に注意されたい。
○ one of the high schools in this city
× one of high schools in this city
× one of the hight school in this city
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