このエントリは、今年4月にアップロードしたものの再掲である。ここで確認しているのは非常に基本的な文法項目だが、自由英作文となるとこれが使えないケースが案外多い。改めて確認し、使いたいときに使えるよう練習しておきたい項目である。
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今回の実例は、範囲としては「中学英語」になる。簡単な項目だが、こういった基本の確認はないがしろにせずにやっていきたい。
記事はこちら。掲載はガーディアンだが、中身はAP (Associated Press) の配信記事である(ガーディアンの記者が取材して書いているわけではない):
見出しにある "cassowary" は、日本語にすると「ヒクイドリ」。「世界で一番危険な鳥」として日本語圏でもかなり広く知られており、ネット検索すると、興味をそそるようにまとめられたウェブページなどがたくさん見つかるので、記事を読む前に予備知識を入れておきたいという場合は、検索してみてほしい。
実例として見るのは、記事の最後の方。
The San Diego zoo’s website calls cassowaries the world’s most dangerous bird with a 10cm dagger-like claw on each foot.
この文は、文型でいうと《SVOC》で、《call + O + C》の形になっている(「OをCと呼ぶ」の意味)。Oが "cassowaries", Cが "the world's most dangerous bird" だ。したがって文意は「サンディエゴ動物園のウェブサイトは、ヒクイドリを、世界で最も危険な鳥と呼んでいる」。
記事の上の方にあるように、ヒクイドリは飛べない鳥で、例えばタカやワシのような猛禽類とは違う。では何がそんなに「危険」なのかというのが、with以下の部分を見ればわかるようになっている。「10センチもあるナイフのような爪が、それぞれの足についている」からだ。これで殴られたら、人間の柔らかい身体などひとたまりもない。
ここで用いられているのが《each + 単数形》の形である。eachとeveryの直後に名詞が続く場合は、必ず単数形になるというルールを再確認しておいてほしい。そしてここではfootという名詞が来ているが、これの複数形は(footsではなく)feetである。
さて、どのようなことがあってニュース記事になっているのかは、記事を読んでもらいたい。普通の報道記事の文体なので、《挿入》や《分詞構文》で文が長たらしくなっているところはあるが、英語としては全然難しくないので、普通科高校2年生なら(辞書でわからない単語さえ調べられれば)読めるだろう。
また、この件は日本語でもニュースになっているので、ウェブ検索すれば日本語の記事も読むことができる。例えば米CNNの日本語サイトには下記の記事があり、これは今回読んだAPの記事よりも詳しいようだ。
ヒクイドリは頭部の青がとてもきれいで、コレクター魂を刺激するようだが(だから今回亡くなった方のように飼育している人が多くいる)、何がきっかけでバコーンと蹴りを入れてくるかわからないとのことで、この鳥が野生の状態で生息してる地域(パプアニューギニアやオーストラリアの一部)では、人間がビーチなどで遊んでいるときに向こうから出てきたりすると、実に恐ろしい遭遇になるという。YouTubeなどで探せばそういった危険性を語ったビデオも見つかる。