Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【米国】

ニューヨークを拠点とする3つの新聞を、はっきり区別する。

今回は、いつもと趣向を変えて、英語圏の新聞について基本的なことを書いておきたい。 英語圏の新聞は、大まかに2種類に分けられる。「タブロイド tabloid」と呼ばれる新聞と、「ブロードシート broadsheet」と呼ばれる新聞である。両者の呼称は、元々は印刷…

時制, 仮定法過去完了 (if節のない仮定法), OSVの語順の文(大坂なおみさんによる文章)

今回の実例は、大坂なおみさんが、この7月にエスクワイア誌に寄稿した文章から。 エスクワイア誌 (Esquire) は男性向けファッション雑誌だが、米国、というか英語圏では、女性向けファッション雑誌のヴォーグ (Vogue) やコスモポリタン (Cosmopolitan) など…

無生物主語, SVOO, a chance to do ~, 関係代名詞のwhat, want ~ to do, 前置詞で終わる文(大坂なおみ選手自身の言葉から)

今回の実例は、報道記事に掲載された大坂なおみ選手の発言から。 既に大きく取り上げられているように、米東海岸時間で9月12日(土)の夕方に行われたテニスの全米オープン女子シングルス決勝で、大坂選手がヴィクトリア・アザレンカ選手に対し逆転勝利をお…

付帯状況のwithと現在分詞, 文法を意識しないで読めるとはどういうことか(米国がウイグル産の綿などを禁輸へ)

今回の実例は報道記事から。 当ブログでは今年7月、中国の新疆ウイグル自治区(以下「ウイグル」)で中国政府が行なっている人権侵害・弾圧に関して、人権団体の連合体が報告を出したこと、そこで世界で流通している衣料品に用いられている綿素材のうち、無…

not just A but B, to不定詞の副詞的用法と形容詞的用法, 接触節, 接続詞のas, 付帯状況のwith(新型コロナウイルスと学校というシステム)

今回の実例は、米大手メディアに掲載された論説・意見記事から。 新聞など報道機関のサイトに掲載される記事には何種類かある。 まず主要なのが昔からあるような普通の報道記事で、「いつどこで誰が何を」式の事実の報告と、背景分析・解説などが記載されて…

some ~, others ...の構文, 同格, 引用符の使い方, 【ボキャビル】「虚偽」「根拠がない」系の英単語, など(ネット情報の真偽チェック #ファクトチェック )

今回の実例も、前回と同じ、混乱期にネット上にばら撒かれている誤情報・ニセ情報についての解説記事から。背景解説は前々回のエントリを参照。 前々回、前回はニセ情報 (disinfo) で映像の日付を改竄して拡散したり、根拠のない説を吹聴したりといったもの…

証明書・通知・通告の書式 (this is to do ~), 同格のthat, 挿入, either A or B, 婉曲のcouldなど(ネット情報の真偽チェック #ファクトチェック )

今回も、前回と同じ記事から。背景情報に関しては、前回、何が本題だかわからないくらいたっぷりと文字数を費やして説明してあるので、そちらをご参照のほど。 そこで説明した件、つまり(トランプ流の幼稚な表現である「フェイクニュース」というより)現場…

【ボキャビル】wrongという単語の意味(ネット情報の真偽チェック #ファクトチェック )

今回は、トピックとしては前回と同じことについての記事から。 現在、全米の各都市で激しい抗議行動とそれに乗じた暴力的な活動を引き起こしたのは、ミネソタ州ミネアポリスで先週月曜日(5月25日)に起きた、白人の警官による黒人男性殺しだ。 加害者の白人…

seeの意外かもしれない使われ方(米ミネアポリスと人種の歴史)

今回の実例は報道記事から。 今、アメリカが抗議行動で揺れている。歌手のアリアナ・グランデが "Black Lives Matter" とマジックペンで書いた段ボールを持って街頭に出(さすがに彼女はすごいしっかりしてそうなマスクを着けている)、ビヨンセが署名を呼び…

most of ~, those who ~, ~ to come, 倒置, as ~ as ...(数字の向こう側を見せるNYTの取り組み)

今回も前回の続き。いわゆる「リーディング教材」のようにして、ニューヨーク・タイムズの特集記事を最後まで見ていくことにしよう。この記事を通じて、「アメリカ合衆国」という国の範囲の広さも読み取ることができるので、今回はその視点で読んでいく。 記…

報道記事の見出し, be + to不定詞の意味合い(ナチス・ドイツ政権下の強制収容所の看守)

今回の実例は報道の見出しから。 下記キャプチャ画像(BBC News)の、特に下から2番目をご覧いただきたい。 2020年3月7日、BBC News "Ronaldinho arrested ..." や "Woody Allen book pulpled ..." の下線部の動詞は過去分詞で、「ロナウジーニョが逮捕され…

関係代名詞, 仮定法のcould, result in ~, 動名詞の意味上の主語, to不定詞の意味上の主語(米・タリバン和平合意)

今回の実例は、アフガニスタンのタリバンと米国の和平合意についての報道記事から。 新型コロナウイルスがこれほどまでに世界的関心を集める切迫した事態になっていなかったら、また、米大統領選挙で民主党の予備選挙でジョー・バイデンがようやく勝利したと…

関係代名詞の二重限定、訃報の伝え方(NASAの黒人女性数学者、キャサリン・ジョンソンさんの訃報)

今回の実例は、Twitterから。 2月25日早朝、NASA(アメリカ航空宇宙局)のアカウントから、残念なニュースが流れてきた。 Katherine Johnson (1918-2020)The little girl who loved to count who became the woman to inspire us to dream immeasurable drea…

英語のパラグラフの書かれ方, 接続詞, 助動詞+have+過去分詞, therefore, 分詞構文など(ダイヤモンド・プリンセスの検疫は不十分だったという米CDCの声明)

今回の実例は、米国の政府系機関の文書より。 豪華客船「プリンセス・ダイヤモンド」のことは先日書いた通りである。今回の実例は、この船で行われていた「検疫」についての米CDCの文書(の一部)だ。 CDCはCenters for Disease Control and Preventionの略…

if節のない仮定法, ハイフンの用法, thatの判別, 関係代名詞, 付帯状況のwith(米NFL、圧巻のハーフタイムショーとヒスパニック)

今回の実例は、少し前の記事になるが、米NFLのスーパーボウルのハーフタイムショーについての論評記事から。 NFLはNational Football Leagueで、アメリカン・フットボールの全国リーグ、「スーパーボウル」はその優勝決定戦で、NFL傘下の2つの団体(カンファ…

倒置, not only A but B, keep + O + -ing, 【ボキャビル】tangible(米アカデミー賞で韓国映画が最優秀作品賞他4冠)

今回の実例は、Twitterから。 2月10日の第92回米アカデミー賞は、韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』が、最優秀オリジナル脚本賞、最優秀国際長編映画賞*1、最優秀監督賞、そして最優秀作品賞まで獲得するという、驚きの展開となった。この映画、アメリ…

【ボキャビル】festive, gesture, hirsute (クリスマスに、どう見ても〇〇〇な銀行強盗)

今回の実例は、クリスマス・シーズンの珍ニュースから。 クリスマスが商業イベントのひとつに過ぎないような扱いの日本では、12月24日のクリスマス・イヴがメインの日で、クリスマス・デーの25日まではスーパーマーケットなどで売られているような大量生産の…

報道記事の見出し、見出しにおけるto不定詞、分詞構文、to不定詞の形容詞的用法、など(ドナルド・トランプ弾劾)

今回の実例は、つい先ほどのニュースから。 今日2019年12月18日から19日(時差により日付が変わる)に世界的に最も大きな関心を集めているのは、米国議会下院でのトランプ大統領弾劾決議だ。決議は「権力の乱用」と「議会の妨害」の2点について行われ、最終…

長い文、《譲歩》の接続詞、等位接続詞、挿入、continue to do ~, avoid -ingなど(MITメディアラボが性犯罪者ジェフリー・エプスタインの金を受け取っていた件)

今回の実例は、The New Yorkerの調査報道記事から。 The New Yorkerは1925年の総合雑誌で、優美なアールデコ調のロゴは創刊からのもの。日本語圏では小説や随筆など文学分野のコンテンツで広く知られているかもしれないが、ファクトチェックが厳しいことで有…

形式主語itの構文, howの節(間接疑問文), 成句 'easier said than done' (1957年の同性結婚式)

今回の実例は、60年ほど前と現在との米国の社会・制度の違いについて、改めて考えさせられるような記事から。 米国で同性間の結婚が法的に認められるようになったのは21世紀に入ってからである。最初はいくつかの州が州法を制定し、やがて同性結婚を認める州…

so ~ that ...構文, 【ボキャビル】normalize, Andで文を始める場合の気持ち(アメリカ、大量殺害銃撃事件の続発)

今回の実例は、日曜日のTwitterから。 日曜日はひどい日だった。日本で「あいちトリエンナーレ2019」のなかの小さな展示がめちゃくちゃな経緯で展示中止となったことで日本語圏で怒号と陰謀論が飛び交っている横で、米国ではほんの何時間かの間に、テキサス…

数字の繰り返しを避けるためのas many ~(カリフォルニアの地震)

今回の実例は、「英語は同じ単語を繰り返すことを嫌う」という原則に関連しての、数字表現。 特に名詞についてだが*1、日本語では同じ名詞を繰り返しても不自然になりづらいのだが、英語では繰り返さずに済む方法を考えることが必要となる。一番シンプルなの…

仮定法過去完了、倒置(50年前の「ストーンウォールの反乱」と現在)

今回の実例は、今から50年前に米ニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱」とそれがその後の世界にもたらした変化について、当事者や識者の回想や分析をまとめた分量のある記事から。 1969年6月にどのようなことがあったのかについては、ウィキペディ…

仮定法過去完了(ロシア介入疑惑、ロバート・マラー特別検察官退任に際する声明)

今回の実例は、米国のロバート・マラー*1特別検察官が退任したときのTwitterでのニュースフィードから。 マラー氏が2016年11月の米大統領選挙におけるロシアからの干渉について調べる特別検察官に任命されたのが2017年5月。その後、調査を進めながら、選挙戦…

orderなどに続くthat節内に現れる動詞の原形(ハーヴェイ・ワインスタインの裁判)

今回の実例は、AFPのTwitterフィードから。 AFPはAgence France-Presseの略で、フランスの通信社だが、フランス語だけでなく英語での報道も充実しており、ネットでは「英語の報道機関」としての存在感が高い。英語報道部門のTwitterアカウントは @AFP である…

keep ~ from -ingと、その言い換え, to不定詞の意味上の主語(モラー特別捜査官と司法省)

今回の実例はTwitterから。 2016年大統領選挙にロシアが介入したのではという疑惑に関するロバート・モラー特別検察官の捜査報告書。当初報告書そのものは開示されず、バー司法長官が要旨的なものだけを「まとめ」の形にして発表した。その「まとめ」が、ト…

「used to do ~」の熟語か、「used + to不定詞の副詞的用法」か(ベトナム戦争の負の遺産の後始末)

今回の実例は、米軍がベトナム戦争のときにベトナムの国土の上に使用した枯葉剤(エージェント・オレンジ)に汚染された空港の後始末が、戦争が終わってから40年以上も経ってからようやく始まるという報道記事から。 記事はこちら: www.bbc.com

素早く読んで内容を把握する練習に好適な文(シアトル・マリナーズのステートメント)、「~の間」を表す表現、和製英語の表現の表し方

今回の実例は、イチロー選手の引退を告知するシアトル・マリナーズの広報の文章。 MLB開幕戦のオークランド・アスレチックス対シアトル・マリナーズの第2戦が行われる3月21日の昼間、日本語の報道で「イチロー選手が第一線を退く意向を球団に伝えた」という…

条件のif節(直説法)、パンクチュエーション(句読法)の英米差

今回の実例は、2019年3月上旬にBBC Newsが出した特集記事から。トピックは中国の通信機器メーカー「ファーウェイ(華為, 英語ではHuawei)」のことで、実例として見る箇所は米国政府が同社製品の使用を禁止したことに関連する部分。 記事はこちら。ページが…

仮定法過去 (if only ~)

今回の実例は、2018年2月14日にアメリカで発生した高校での銃撃事件から1年を迎える前にガーディアンに出た「コロンバインからパークランドまで: 大量銃撃について私たちはいかに誤った解釈をしていたか」という文章から。 www.theguardian.com この文章の筆…