Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

【再掲】result in ~, 動名詞の意味上の主語(新型コロナウイルスと国際郵便)

↑↑↑ここ↑↑↑に表示されているハッシュタグ状の項目(カテゴリー名)をクリック/タップすると、その文法項目についての過去記事が一覧できます。

【おことわり】当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。

このエントリは、2020年8月にアップしたものの再掲である。

-----------------

今回の実例は報道記事から。

新型コロナウイルスの影響が郵便物に出ていて、一時は国際郵便の引き受けが停止されていたほどだが、現在では再開されている。ただし、世界的に飛行機が減便されている影響がある、という記事が、アイルランドアイリッシュ・タイムズに出ていた。いわく、便数が減っているので運べる郵便物の量が減り、その結果、宛先によっては、封筒は送れるが箱(小包)は送れないとか、送ることはできるがサイズに制限があるということになっているそうだ。また、対面での配達を行わないことにしている国では、郵便受けに入らないようなサイズの郵便物は、必ず配達されるとは約束できない状況になっているとか。

アイルランドは国外に移住する人が多いので(過去の話ではなく現在進行形で)、日本で「実家のおかんが米と野菜を送ってきてくれた」みたいな感じで、あるいは在外日本人に、日本にいる家族がふりかけ海苔などを送るみたいな感じで、ちょっとしたものを詰めた小包を送ることがよくある。そのような小包を "care parcel" と言うが、国によってはその引き受けができなくなったりしていて、けっこう影響がありそうだ。

日本の郵便局(日本郵便)のサイトで「各国・地域における郵便物の取扱状況等について」という告知を確認してみたが、現時点で最新の告知文書は8月6日付で、まだそのような告知は出されていない。今後、日本でも状況が変わってくるかもしれないので、国際郵便物を送る予定がある人は、送り先の国の郵便局の告知などもチェックしておいたほうがよいかもしれない。ついでに言うと、現在進行形で米国の郵便がめちゃくちゃなことになっていると伝えられているので、米国宛ての郵便物は(はがき・封書でも小包でも)状況をチェックしてから発送したほうがよい。

https://www.post.japanpost.jp/int/information/2020/overview.html

 

というわけで、今回の記事はこちら: 

www.irishtimes.com

見出しは「オーストラリアとニュージーランドへの郵便引き受け停止」だが、記事の中ではフランスをはじめとする欧州各国や米国などの話もある。

 

実例として見るのは、記事の書き出しの部分。文中の "An Post" は「郵便局」の意味(アイルランド語で、Anは定冠詞。英語ではTheにあたる): 

f:id:nofrills:20200817144159j:plain

2020年8月17日, the Irish Times

最初の文: 

Covid-19 travel restrictions and a reduction in international flights has resulted in Irish residents being unable to send or receive mail from Australia and New Zealand, An Post has said.

太字にした《result in ~》は句動詞で「(主語が)~という結果になる〔という結果を生じさせる〕」。

このinは《前置詞》だから、その後には名詞・名詞相当語が続く。だからここに動詞的なものを置きたいときは動名詞にして、《前置詞+動名詞》にする。

  His plan sounds good, but it will result in increasing the traffic in the city.  

  (彼の提案はよさそうな感じはするが、市中の交通量増加につながるだろう)

そしてその動名詞の《意味上の主語》が、文の主語と一致しない場合や、上の例文のように一般的なことを言うのとは違って特定の誰かや何かについて言う場合は、動名詞の前に目的格または所有格の形で置くことになる。それが今回の実例で、"result in Irish residents being unable to do ~” は、「アイリッシュの住民が、~できなくなる(こと)という結果になる」という意味だ。

《be unable to do ~》は《be able to do ~》の対義表現で、「~することができない」。ここではこれが動名詞化して、being unable to do ~の形になっている。

 

少々短いが、夏バテしているので、今回はこんなところで。

 

※1780字

 

参考書:  

英文法解説

英文法解説

 

 

当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。