Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

#TwitterPurge: イーロン・マスクのTwitterは、Mastodonに対して、またジャーナリストたちに対して、何をしているのか、2022年12月12日から16日にかけて起きたこと(の一部)

↑↑↑ここ↑↑↑に表示されているハッシュタグ状の項目(カテゴリー名)をクリック/タップすると、その文法項目についての過去記事が一覧できます。

【おことわり】当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。

今回は、「英文法の実例」はお休み。このエントリは、2022年12月16日の夜に書き始め、翌17日になってもまだ書き終わらずにいる。

16日の午後のわりと遅い時間帯になって日本語圏にも話が入ってきたが(そして、詳細を確認していない人々が付け加える「個人の感想」によって、牧歌的と呼んでもいいくらいにのんびりした話であるかのような見せかけをまとって拡散しているようだが)、イーロン・マスクTwitterが本格的におかしな行動を見せ始めた。最も大きく注目されているのがMastodonについての「リンク禁止」みたいな扱いだが、問題はそれだけではない。そこから派生して、マスクがTwitterを支配するまでは到底考えられなかったようなことが起きている。しかもマスクは証拠も示さずに一方的な主張を断定的な言葉で展開し、つまり「ばればれの嘘」としか言いようのないものをついて自分の行動を正当化している。

日本語圏では、TwitterからMastodonへのリンクができなくなった発端は何かということが伝えられておらず、いきなり「リンク禁止」ということになったかのように伝えられているかもしれなくて、それゆえ「ソーシャルメディアのライバル対決!」みたいな呑気な話としてニヤニヤ笑いとともに受け止められている気配があるのだが、発端を見れば、決してそのような牧歌的な、ビジネスニュースのゴシップ欄的な事態ではないということがわかるだろう。

目次: 

 

今週、事態が大きく動いた

マスクがTwitterを手中に収めて以来、従業員の大量解雇だとか、10年も前にTwitterから蹴り出された筋金入りの極右のアカウント復活だとかいった異変はずっと起きていたのだが、とりわけ顕著な動きを見せたのは今週のことだ。

Trust and Safety Councilがつぶされた

「今起きているのは、Twitterの脳死である」と銘打った、MIT(マサチューセッツ工科大)テクノロジー・レビューの15日付記事から: 

On Monday, December 12, Twitter dissolved its Trust and Safety Council, a wide-ranging group of global civil rights advocates, academics, and experts who have advised the company since 2016.

We’re witnessing the brain death of Twitter | MIT Technology Review

既に極右活動家などを呼び戻していたマスクのTwitterは、マスクが支配するようになるまでのTwitterを、グローバルな情報プラットフォームとして、できうる限り信頼できる情報の場、安全な場に保とうとしてきた機構を、突然ぶち壊した。Trust and Safety Councilでは、Twitter社の外部の人々(人権活動家や研究者のような知見のある人々)が手弁当で活動してきたが、いきなりマスクのTwitterから「これまでありがとうございました」というメールが送られてきたのだと、MITテクノロジー・レビューが参照しているWaPo記事は述べている。実際、マスクは先日、自身の思い通りのモデレーション機関(と称するもの)を立ち上げている。

ここ最近のTwitterでこういうことが起きていたことを把握していた人たちは、相当な危機感を抱いていただろうし、それゆえ、14日に @ElonJet のアカウントがサスペンド(凍結)されたときには、さらに危機感を強めただろう。

ただし日本語圏にはそういう人は少なかったようだ。この後のひどい展開(後述)についても「おおっ、Twitter vs Mastodonですか? ソーシャル対決が盛り上がってまいりました~」的なのんびりした反応が出てたくらいで、はなっから緊張感がない。

@ElonJetと、その運営者の個人アカウント、および彼が運営していた多くのアカウントが凍結された

@ElonJet とは、イーロン・マスクのプライベート・ジェット機の居場所を、公開情報からそのまま抜き出してTwitterに流すボット・アカウントである。つまり、誰でも簡単に調べられることを流してくるというシンプルなアカウントだ。中の人は19歳で、マスクの飛行機だけでなくアメリカの富豪やロシアのオリガルヒの飛行機を公開情報に基づいて追跡するアカウントをいくつも作っていた。フィード先は、Twitterをはじめ、FBやテレグラムなど利用者の多いSNS。マスクはこのアカウントのフィードを止めさせようとしていたが、「言論の自由は絶対」主義者だと名乗っていた手前、手出しはできなかった。実際に、11月7日には、本人が "My commitment to free speech extends even to not banning the account following my plane, even though that is a direct personal safety risk" と言っている。

その風向きが変わったのが、12月第3週だったのだ。

上述のように、この週の月曜日にTrust and Safety Councilを潰したマスクは、水曜日には@ElonJetのアカウントをサスペンドした。というか、ElonJetのアカウントの中の人が運営していたアカウント群をサスペンドした。その内容は、ウィキペディアによると: 

On December 14, 2022, Twitter suspended Sweeney's airplane-tracking accounts for Musk, Bill Gates, Jeff Bezos, Mark Zuckerberg and Russian oligarchs, as well as Sweeney's personal Twitter account.

Jack Sweeney - Wikipedia

大事なことなので繰り返しておこう。

and Russian oligarchs

この部分、ウィキペディアでは頼りないので、ウィキペディアが参照している情報源のAP記事で見ると: 

Sweeney ran similar “bot” accounts tracking other celebrities’ airplanes. For hours after the suspension of the @elonjet account, other Sweeney-run accounts tracking private jets used by Bill Gates, Jeff Bezos, Mark Zuckerberg and various Russian oligarchs were still live on Twitter.  

But by later Wednesday, Twitter suspended all of them, including Sweeney’s personal account.

Twitter changes rules over account tracking Elon Musk's jet | AP News

TwitterMastodonで私が見ていた限り、この「ロシアのオリガルヒのプライベートジェットの追跡」は話題になっていなかった。ビル・ゲイツジェフ・ベゾスマーク・ザッカーバーグへの言及も見当たらなかった。あったのは、「ElonJetのアカウントと、運営者のアカウントが凍結された」という情報だけだった。

だが、ElonJetをイーロン・マスクが嫌がっていたのは1年も前からだし、マスク本人がつい1か月前に「自由な言論への僕の気持ちは本物だから、僕の飛行機を追跡しているアカウントを凍結しないという判断を下している。直接的に身の安全的な意味で危険であるにもかかわらず」などと発言しているのだ。

この手のひら返し、一貫性のないワンマン社長のただの気まぐれなのだろうか。

▼@ElonJet凍結についての読みやすい分量の記事: 

www.theverge.com

 

Mastodonのアカウントが凍結された

14日から15日にかけて、Mastodonで@ElonJet凍結の件が大いに話題になっているのを見たが、そのころにはさらにもうひとつ、大きな動きがみられていた。

MastodonのメインのTwitterアカウント、@joinmastodon (Join Mastodon) がサスペンドされたのだ。

この動きについて、日本語圏では情報を確認することなく感想だけ言っちゃう人がハバをきかせているのか、「SNSライバル対決」みたいな扱いのツイートなりトゥートなぢが流れてくるのを見たが、なぜそんなにのんびりしていられるのか、理解しがたいレベルでのんびりしているんだなと呆れかえるしかなかった。

Mastodonは、Twitterを蹴り出されたあとで@ElonJetがアカウントを開設してイーロンのジェット機の位置情報をフィードするために使ったネットワークである。

※ElonJetはMastodon以外にもFacebookなどでフィードしているはずだが、正直、金持ちのプライベートジェットには個人的に全然関心がないので――関心があるとしたら二酸化炭素排出量のことくらいだ――、ElonJetがどこにアカウントを持っているかまでは正確には把握していないし、仕事でもなければ把握しようとも思わない。各自でお調べいただきたい。

 

▼以下、書きかけですが、いったんここまででアップします。あとで書き上げます。

 

一連の事実を報じたジャーナリストたちのアカウントが凍結された

△書きかけ

私も凍結された

△書きかけ

https://ohai.social/@nofrills/109523635848361510

マスク、いつものごとく "People have spoken" とやりたかったが、思うような結果が出ず、「今の、ノーカンね」とやりだす(かっこわる)

△書きかけ

※アーカイヴ:https://archive.is/V3Uqw

その件でジャーナリストたちが話をしているSpaceに、突然マスクがあらわれて一方的に言いたいことを言って、いきなりSpaceをサービスごと停止した

△書きかけ

停止時に「ずっと放置されていたバグの修正のため」と言い訳をしていて、最終的には翌日にサービスを再稼働させたが。「放置されていたバグ修正のため」なら、普通、「○月○日の○時から○時の間にサービスを停止してメンテを行います」って、事前に告知するよね。いきなりサービス停止するのではなく。

TwitterマストドンのURLを含む投稿等に著しい制限が加えられるようになった(リンクできなくなった)

△書きかけ

 

 

 

書きかけメモ

https://s.yelvington.com/@steve/109521425366501236

 

当ブログはAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。筆者が参照している参考書・辞書を例示する際、また記事の関連書籍などをご紹介する際、Amazon.co.jpのリンクを利用しています。