今回の実例は、英国のサセックス公ご夫妻の第一子誕生のニュース記事から。
「サセックス公(公爵)」はハリー王子のことで、「サセックス公(公爵)婦人」はメーガン妃のこと。ちなみに日本語の報道では「メーガン妃」と表すことになっているらしいが、英語の報道では*1名前を使うときはMeghan, Meghan Markle(結婚前の名前そのまま)で、肩書を使うときはDuchess of Sussexと表す。これはハリー王子の兄であるウィリアム王子夫妻でも同じで、英語圏の報道での用語を一覧表にすると下記のようになる。
ウィリアム王子 | Prince William | ケンブリッジ公爵 | Duke of Cambridge |
キャサリン妃 | Kate*2 Middleton, Kate | ケンブリッジ公爵夫人 | Duchess of Cambridge |
ハリー王子 | Prince Harry*3 | サセックス公爵 | Duke of Sussex |
メーガン妃 | Meghan Markle, Meghan | サセックス公爵夫人 | Duchess of Sussex |
というわけで、今回のロイヤルベイビー誕生のニュース、BBCのヘッドラインはこんなふう。
Royal baby: Meghan gives birth to boy, Harry announces https://t.co/w4BpUl0nFN
— National Newswatch (@natnewswatch) May 6, 2019
ハリー王子が直接、TVカメラの前で、「男の子です」「名前はまだ考え中です」「出産に立ち会っていたんですが、女の人ってほんとすごいですよね、ああいうこと(出産の痛みに耐えること)ができてしまうんだから」といったことを、喜びを率直に表しながら語っている映像クリップを、BBC NewsのTwitterアカウント(のひとつ)がフィードしている。後ろにいるお馬さんたちも何かはしゃいでいる。
"Meghan and myself had a baby boy!" a beaming Duke of Sussex announced
— BBC News (World) (@BBCWorld) May 6, 2019
"It's been the most amazing experience I could have possibly imagined," he said, adding "how any woman does what they do is beyond comprehension"
Follow the #RoyalBaby latest: https://t.co/Zu3zhMBAKb pic.twitter.com/c2NQEq3m3F
*1:より正式な文書ではこの限りではないかもしれない。
*2:KateはCatherineの愛称だから、日本語では「キャサリン」と表されるようだが、英語では彼女のことをCatherineと呼んでいる報道記事を見たことはない。
*3:この方はほんとはHenryという名前だが、愛称のHarryが使われている。