Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

時制、時制の一致、話法

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2019年1月3日、the Guardian

2019年1月3日、the Guardian

上記キャプチャは、砂糖の代わりに用いられる甘味料(人口甘味料を含む)と人間の健康について、Cochrane(コクラン)という機関が行なった調査研究の結果を報じる記事の一部。記者は英国の健康・社会保障省(日本の厚生労働省に相当する)の中のPublic Health England (PHE) の人に話を聞き、その発言内容を次のように記載している。

However, sweeteners had their uses, said PHE. “Using sweeteners is one way the food and drink industry can reduce sugar in everyday products,” said Dr Alison Tedstone, the chief nutritionist at PHE. “The evidence suggests sweeteners are safe and can help consumers make healthier choices.”

 このパラグラフの最初の文、"sweeteners had their uses, said PHE" は《間接話法》だ。そのため、文の中の動詞は2つとも過去形になっている(時制の一致)。よりフォーマルな書き方をすると、この文は、PHE said that sweeteners had their uses. となる。

それに続く部分では、PHEの職員の発言を、引用符を使って、発言されたまま示している。これが《直接話法》で、述べられた言葉は述べられた通りに文字にされ、記載される(時制の一致は起こらない)。引用符の外の動詞はsaidと過去形になっているが、引用符の中はis, can, suggests, are, canと、いずれも現在形である。

 

■記事そのもの: 

この記事は、「いかにも難関大学や国立二次試験の長文読解・要約問題などで出そうな文章」という印象を受ける。時間があるときに、丁寧に読むべきところとざっと読み飛ばしてしまって構わないところを区別することを意識しながら目を通してみると、よい勉強になるだろう。

https://www.theguardian.com/society/2019/jan/02/no-evidence-of-sugar-substitutes-health-benefits-finds-study

 

※おまけ: 

文の最後の部分、 (sweeteners) can help consumers make healthier choices. は、《help + 人 + 原形不定詞》(「人が~するのを助ける、人が~する一助となる」)の構文。この構文では、原形不定詞ではなくto不定詞が用いられることもないわけではない。

なお、この構文はキャプチャ画像の一番上にちらっと見えている写真のキャプションでも使われている (Low-calorie and artificial sweeteners may not help people lose weight.)。

 

英文法解説

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