【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】
今回も引き続き変則的に。
一昨日11月18日のエントリは、はてなブックマークで現時点で768件のブクマをいただいています。ブコメは現時点で214件いただいています。ありがとうございます。1万字など軽く超えてしまっている長文記事であるにもかかわらず、ブコメという公開の場に言葉を書く前に中身をちゃんと読んでくださっている方ばかりで、感謝にたえません。私自身がはてブを非公開にしているのが申し訳ないです(これは、とあることがきっかけで、私の過去の断片的な発言をほじくり返して難癖をつけ、最近流行りの「ターフ」というレッテルを貼り付けようと待ち構えている人々の存在を察知したことによります。日本語圏の「ターフ」は本来のキリスト教社会の宗教保守の文脈から切り離されててわけがわからず、それゆえ、誰にでも貼り付けられる危険性が高いレッテルで、今のSNS社会では、レッテルを貼り付けられたら、残念ですが勝負は終わりです。「言論の自由」という私たちの社会の大原則に関して自分の言いたいことが思うような形で言えなくなってしまったのは、その「言論の自由」をカサに着てデタラメや差別言説をばらまく連中のせいですが、単に「言論の自由」という大原則を確認しただけで、私のような立場の者でさえも、そういう差別主義者どもと同一視されかねない状況が現にあるのは、「危機的」と言うのではとても足らない何かだと思います。でも個人に何か有効な手立てがあるわけでなく、そっと鍵をかけておくことしかできません)。
いただいたブコメの中で、別途調べ物などしてくださっているものをここに列挙しておきたいと思います。埋もれてしまうのはもったいないので。以下、投稿の早かった順で項目ごとにソートします。
目次:
- 《形容詞A if 形容詞B》の構文について
- awkwardについて、また "if awkward" というフレーズ(?)について
- 再度、《形容詞A if 形容詞B》の構文について、および《譲歩》のifについて
- そして再度、awkwardについて、および "if awkward" について
《形容詞A if 形容詞B》の構文について
三省堂『ウィズダム英和辞典』via id:Cunliffeさん:
ウィズダム中辞典だと「(好ましい意見に軽くただし書きを添えて)…ではあるが(if節の内容はそれほど重要ではない)」とあり、やはり良い辞書だなと。followの訳は確かに最低オバマ氏がどう使うか調べないと怖い。
https://b.hatena.ne.jp/Cunliffe/20201119#bookmark-4694420114783049826
『ウィズダム』(三省堂)はとてもよい辞書だと思っていますが、スペースの問題で手元に置いていないのでご教示助かります(いいかげんに買えという話なんですが、すみません)。
小学館『ランダムハウス英和大辞典』 via id:nakag0711さん:
ランダムハウスの例文「【3】{譲歩}たとえ…でも,…としても(even if): an enthusiastic if small audience 少数ではあるが熱心な聴衆」。
https://b.hatena.ne.jp/nakag0711/20201119#bookmark-4694420114783049826
これも図書館に行って見ている辞書。
ついでなのでうちにある大辞典で研究社新英和の第6版(埋まってたというか上にいろいろ乗ってたんですが、ようやく怠惰と圧政のくびきからliberateされましたw)。ブコメ等でリクエストいただければ第5版も見ますよ(うちにあるので)。
[譲歩]たとえ…でも、…としても (even though): ...例文2つ省略... His manner, if patronizing, was not unkind. 彼の態度は恩に着せるようではあったが、不親切ではなかった / It’s hurtful, (even) if (it's) false. 本当ではないとしても有害だ
SwanのPEU via id:prozorecさん:
Practical English Usageには、if adjective (with no verb)はalthough adjective の意味だと説明されている (263)
https://b.hatena.ne.jp/prozorec/20201119#bookmark-4694420114783049826
ありがとうございます。これはうちにあるので確認しました。PEU (3rd ed.) の263 (p. 252):
263 if (6): meaning 'although'
In a formal style, if can be used with a similar meaning to although. This is common in the structure if + adjective (with no verb). If is not as definite as although; it can suggest that what is being talked about is a matter of opinion, or not very important.
解説がすばらしすぎて泣けますね。例文は、この本を買ってご確認ください。なお「英語で英語を習う」とき、こういうのを読みこなし、内容を理解する必要性が伴います。現実的だと思いますか? 偉ぶる(「マウントをとる」)とかではなく、事実として、これができる人はごく一部ですよ。
私はPEUは4th editionは買ってなくて、評価の定まっている3rd edを使い続けていますが、今から買うなら4thでオンラインアクセスありのがよいです。ちなみに2nd editionでも解説は大筋では同じでした(3rdで少し抑制的な文面になってる。例文は差し替え)。
Practical English Usage (Practical English Usage, Third Edition)
- 作者:Swan, Michael
- 発売日: 2005/07/07
- メディア: ペーパーバック
SwanのPEU (4th ed.) には日本語版もあります。私は自分がニーズを感じたことがないので中を見ていません。都内なら都心の大型書店にあるはず。
オックスフォード実例現代英語用法辞典 <第4版> Practical English Usage (Fourth Edition)
- 作者:マイケル・スワン
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
awkwardについて、また "if awkward" というフレーズ(?)について
小学館『ランダムハウス英和大辞典』 via id:nakag0711さん:
ランダムハウス。awkwardは「an awkward workman 下手な職人」「an awkward customer {話}手ごわい相手,始末に負えないやつ」
https://b.hatena.ne.jp/nakag0711/20201119#bookmark-4694420114783049826
この単語は、典型的な「英和辞典に並んでいる『訳語』 だけ見ても、翻訳という作業ではどうにもならない」語で(英文和訳ならそれでOKですが)、文脈がないと何もわからないも同然です。
With that said, 少し深掘りしてみたら、awkwardという語について、またif awkwardという語句について、意外な面が見えてきたわけです。
Collinsのシソーラス見てたら、awkwardの対義語にpleasantが出てる。pleasant if awkwardは一種の決まり文句(セットフレーズ)なのではという気がしてきた。もっと早くシソーラス見ればよかった。A if Bの修辞知ってたのに、その発想がなかった。悔しい。 pic.twitter.com/4rsAWsyy0i
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
暗闇の中でフードかぶってPCに向かってモニタを指ではじいて「ビーンゴ」と言いたい気分だ。辞書に載らない程度の決まり文句の可能性が大きい。
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
例1: https://t.co/bowOUpMj6H
例2: https://t.co/2VPhnyDy5V pic.twitter.com/eCwV7EniTZ
あとはGoogle検索結果のキャプチャで。例1の映画レビュがかなりダブってるけど、全体の約1720件の中では大した数ではないと思われ。pleasant if awkwardは「成句」ではないかもしれないが、「よくペアになる語句」だ。翻訳するんならそういうものとして訳語さがさにゃいかん。 pic.twitter.com/PdfDMTn7aH
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
……と、ここでは普通に「-」(マイナス記号)を使って今の検索結果の大半を占めている、私の求めていないワードを除外したうえでGoogleウェブ検索をしていますが、検索するものによってはそれでも意外とノイズが多いままだったりします。その場合、Google BooksやGoogle Scholarなど必要に応じて検索エンジンを使い分けることで求めているものを見つけやすくなります。あとはBNCやCOCAのようなコーパスを使うのも一手。今、このブログを書きながらそこまで深入りしてると大変なことになるから先に行きます。
あと、普通にGoogleウェブ検索を使うときも、 id:kazoo_keeper2さんご教示の方法で精度を高めることはできます。
フレーズをドメイン検索するのもお薦め。"if awkward" に site:us とか site:uk とか site:edu をつけて検索すると、比較的信頼できる用例がみれるよ(少なくとも日本の受験生向けのサイトは排除できる)
https://b.hatena.ne.jp/kazoo_keeper2/20201119#bookmark-4694420114783049826
こうやってウェブ検索した結果の画面をずーっと見ていった先に、ロシアの学生のための情報サイトと思われるものがあって、そこに:
ロングマン最強だな、ほんとに。 pic.twitter.com/Zs4vFxsIfS
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
ロングマンのこれは名著ですが古書でしか手に入らないです。 そして私はOxfordで揃えているので、ロングマンは持ってない。
この名著に、 "He's a pleasant, if awkward lad." と、今回のオバマ回想録の記述とほぼ一致する文が、例文として出てきてるわけです。すでに見たGoogle検索結果でも明らかでしたが、これが決定的で、「"pleasant, if awkward" は鳩山氏個人について描写するためにのみ言葉を選んで作られたフレーズだ」という前提を取り外してテクストに向かい合うことができます。「わざわざawkwardと言っているのだから時事の文面は誤訳ではない」と強弁している英語に不慣れな (awkwardな) みなさんは、そろそろお引き取りください、マジで*1。
ladはfellowと似たような意味・用法の語で、boyよりちょっと年かさの人たちについてよく使われる語。アメリカ英語ではどうか知りませんが(そもそも米語では使わないかも……イギリスでも特にイングランド北部の労働者階級に特徴的な語です。ちなみに女性形はlassで、2016年6月のレファレンダム直前に極右思想を抱いたテロリストに殺された英国の下院議員ジョー・コックスさんは、自身をlassと位置付け、北部の労働者階級というバックグラウンドを誇りをもって掲げていました)。
この "if awkward lad" は "(i.e. even if he is awkward)" と説明されており、「awkwardであってもpleasantなやつ」でawkwardに「始末に負えない」などの非常に否定的な意味を当てるとしっくりきません。おそらく「人とのコミュニケーションが上手ではない」という系統の意味でしょう(しっくりくる訳語は各自でお探しください)。
文というものはすべて文脈(コンテクスト)に依存していますが、文法書の例文で、コンテクストがなければ解釈に苦労するような文が使われることはありません。つまり、"a pleasant, if awkward lad." はあれこれこじつけて属人的に考えるのではなく、素直に言葉として、フレーズとして考えればいいわけです。
再度、《形容詞A if 形容詞B》の構文について、および《譲歩》のifについて
以下はTwitterでの専門家とのやりとりより。資料集としてシェアします。
Webster Unabridged:
オバマ回顧録のif
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月18日
本邦の辞書が軒並みきっちり載せているのに、英英辞典ぼろ負けじゃん(違う言語で説明すると違いが見えるという高頻度の現象)と思ったら探していたeven thoughという説明とようやく遭遇。Webster Unabridged! 専用ソフトor紙(重い!)なので最後になりました。さすが王様! pic.twitter.com/dGDO4KIzte
Longman Dictionary of Comtemporary English (2nd Edition, 4th Edition):
https://t.co/25eEOhOuK7 「条件付け」が立ち上がってくるような87年ロングマンをご紹介いただきました。
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
2版でしょうか。2003年の4版?だとこんな感じです。rather, somewhatのついた例側からの説明。今ウェブで公開されているものにだいぶ近いようです( https://t.co/t18bn9r4RH )。 pic.twitter.com/YLUzINUPTE
— Sakino Takahashi (@sakinotk) November 19, 2020
そうですね。第二版。 pic.twitter.com/KgEuEEStrQ
— kmiura (@kmiura) November 19, 2020
(こっちのほうがわかりやすいです。こちらが、現在の版の想定読者からずれているということなのかも。)
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月19日
私も「これはわかりやすい」と感じ、同時に「(好ましい方向で)古めかしい」とも感じました。
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
ある程度の「メタさ」が必要な表現なんでしょう。挿入的に情報を付加して「条件」をつけていくという……そういう説明でないと、条件が「好ましい側」と「好ましくない側」の両方をカバーできないという。
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月19日
↓は私がいただいたリプライですが、参考になるかもしれません。https://t.co/4CLCs0fPj5
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月19日
Collins Cobuild English Dictionary for Advanced Learners (3rd Ed):
手元にある紙のCobuildは約20年前の第3版が最新なのですが、そちらでは添付のようになっています。if not ~やif anyで扱っています。ウェブ版ではif notで項目化: https://t.co/p8VHzdQf6J pic.twitter.com/qcPzFfjGmB
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
Cobuildは普段使いはCollinsのウェブ版(誰でも無料で自由に使えます)を使って、紙で持っておくならこの辞書とそのバックにあるシステムの創設者であるJohn Sinclair教授(2007年没)のお名前が入っているのが使いやすいかと。
Collins Cobuild English Dictionary for Advanced Learners
- 作者:Sinclair, John
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: ペーパーバック
小学館『プログレッシブ英和辞典』第3版
昔の辞書でifの項を引く会のみなさん、こんばんは。先ほど散歩に出たときに通りがかった古書店で格安で買い求めた小学館プログレ3です。(この辞書はずっと会社にあったのを会社で使ってて、自分では持ってなくて、一度買ったのをいくつかあった仕事先に置き忘れてきたらしく、10年ぶり以上で再入手w) pic.twitter.com/FiTkeqxIjD
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月19日
実におもろい。政治家が明言したくない時にどっちつかずで表現するのに便利な用法でもあるし、一言では表現し難い印象を対立する二つの形容の間に浮かび上がらせる、みたいな修辞的な技術でもある。自分ではあんまり使ってこなかったがこれは使えるわー。
— kmiura (@kmiura) 2020年11月19日
学習英和の真骨頂ですね^^。「小皿ごと」に盛って「引きやすく」するのではなく、関連表現を「大皿」に盛って、even though, or even, but not などの言い換え候補も上手に挙げつつ異同を体得させるという……。not valuable≓invaluableを思いつける学生なら、if とif notの関係もピンと来る?
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月19日
ここであがっているeven though, or even, but not あたりが、英語母語話者には当然すぎるくらい当然なので、英英辞典では、形容詞A+if+形容詞B単体を独立項や用例としてとりあげる辞書が少ないということなのだと思います。
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月19日
『プログレッシブ英和辞典』は、上記ランダムハウス大辞典を受けた中辞典で、すさまじい情報量を持つ学習英和だったのですが、現行の第5版は「学習英和から実用英和へ」という路線転換で収録語数優先になってるから、勉強目的で買うなら第4版までがいいと思います。学習者には最新の語彙より基本語・定番語の情報量が重要。私はたまたま散歩中に古書店で見つけたから第3版を200円で買ったけど(散歩中に買うにはちょっと重いw)、第4版も350円~400円くらいから買えるみたい。しかしとにかく編集の先生方の布陣がすごい。
そして再度、awkwardについて、および "if awkward" について
awkwardは、単語を見れはわかるとおり、awk + wardという構造の語で、後半の -wardはfoward, inword, towardなどにも使われていて「方向」を表します。awkは「おかしな、変な、本来とは逆の」という感じの意味です。Oxford Learner’s Dictionariesのサイトで検索して、語源を確認してみましょう。
late Middle English (in the sense ‘the wrong way round, upside down’): from dialect awk ‘backwards, perverse, clumsy’ (from Old Norse afugr ‘turned the wrong way’) + -ward.
そうそう、辞書ということでもう一つ。ロングマン2版でのifの記載に関して「メタさ」に言及しましたが↓、awkwardの後半4文字・1音節もそれなりの「メタさ」アイテムかと。特定の意味というより方向性・広がり的(最初の時点でwardで後方検索してしまいました)。https://t.co/SGgytnmWJN
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月20日
次以降のツイートで本線に戻りますが、一度脱線すると、ちょっと?前までは、こんな感じだったようです(ブック検索)。 pic.twitter.com/Jff1PR7FYB
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月20日
実は、この「古い辞書」がブック検索でひっかかったのはif awkwardをブック検索したオマケとしてだったのですが、wardを昨日後方検索したときに、awkでOEDを引いておけばよかっただけのはなしでもあったのでした^^。(現在の意味と古い時代との呼応はケースバイケースではありますが。)
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月20日
でもって、https://t.co/TG6NR8Cxm2
— Sakino Takahashi (@sakinotk) 2020年11月20日
での「それこそ特に意識しない程度に決まり文句になっているのかも」ですが、書籍検索をかけると少なくとも20世紀以降はそう(するっと出てくる表現)なのかなぁと。人だけでなくたとえば↓は国家。Here, Soviet Russia played an important, if awkward role.
これやばい。「研究」になる。卒論書けるネタですね。
まだまだ、うちにある英文法本を掘れるんですが、すでに8900字なのでこのあたりで。頭も焼き切れそうだし。
あ、これおもしろそう。
Awkwardなとき~
握手しようと手を差し出したら相手はフィストバンプの態勢だったとき~
あれこの人なんて名前だっけってどんなに焦っても思い出せないとき~
特に何も言うことがなくて沈黙してしまうとき~ ←日本人の多くは普通にしているだけで、アメリカ人にこういうふうなawkwardの印象を与えると思う。私もThe quiet oneと言われるタイプ。
スマホを家に置き忘れて、ちょっとした空き時間が手持無沙汰になるとき~
知らない人をまじまじと見つめてしまっていたら、相手に気づかれたとき~
知らない人と会話を始めるはめになったとき~、それもよりによってトイレで
「ここだけの話」のはずが、あの人にもこの人にも言いふらす人に当たったとき~
マックで仕事してたら、隣の席のカップルが別れ話を始めたとき~
会話相手の前歯に青のりがはさまってるのに気づいたけど何も言えないとき~
エレベーターに充満するオナラ臭、でも俺じゃない、っていうとき~
そうして「オナラ? そもそもそれ、何ですか?」という顔をしてしまうとき~
……みたいな感じです。なお、上記の箇条書きは超訳込みです。
追記:
https://t.co/i0Ed9eQagB ここまではっきりと「オバマ回想録が誤訳された件」ではなく「言語的にこれはどういう構造なのか、この語はどういう意味なのか」に絞って書いているのに、「なんでこんなに、この件が関心を呼ぶのだろか?そっちの方が興味深い」とか言われてて、どうしたらいいのかわからん。
— n o f r i l l s /共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) 2020年11月23日
正直、こんな基礎的なことで何でこんな誤訳が出るのか、そしてこんな基礎的なことで何でこんなに話題になるのか、こっちが知りたいですよ。算数で言えば「12×12は124」レベルの基礎ですよ。九九しか知らない人には実は124ではなく144だというのは情報として価値あるだろうけど、そうじゃなければ一瞬で終わりますよね。英語屋的にはこんなん一瞬未満で終わる話。だからこそ、一流メディアが誤訳していることはいちいち指摘しなければならないレベルの問題なんです。
サムネ用写真: