1つ前のエントリの被ブクマ数が(当ブログにしては)相当な数にのぼり、かつまた、はてなブックマークのトップページにそれなりの時間にわたって表示されていたせいだと思うが、コメント欄にスパムが来た。
それも、20年前に、はてなとは別の、今は亡きレンタルブログで、またその後ははてなダイアリ―でもはたまた別のレンタルブログでも、しばしば戦うことを余儀なくされたパターンの典型的なスパムとそっくり同じ形式・同じ文面で、見た瞬間に、「スパム! コメントスパムじゃないか! お前、生きていたのか!!」と涙ぐんでしまうレベルのなつかしさ。
いったいはてなさんはこの形のスパムとの戦いにいつ決着をつけさせてくれるんでしょうか。
幸いにもはてなIDからのスパムなので、IDでブロックしてしまえば、このように「承認待ち」の山を築かれることもなくなるので、コメント欄を閉じるまでもないかなと判断しているが、様子を見てまたコメント欄にスパムが来たら、いったん閉じるなりなんなりしようかと。
ご閲覧のみなさまにおかれましても、このIDは要注意かと。
なお、今回のスパムについては、はてブやはてなブログのダッシュボードにアクセスしたときに右肩に表示されている「メッセージ」の数値が、こんなにもまれにしか新たな記事をアップしていないブログであるにもかかわらず、19件という異常な数値になっていたことで気づいた。開いてみれば案の定、というところである。
スパムというものは、私がインターネットを使い始めた1998年にはすでに、英語ではspam, またはunsolicited emails(「要求していない電子メール」つまり一方的に送信されてくるメールのこと)、日本語では「スパムメール」「迷惑メール」という形で問題になっていて、2000年代に「Web 2.0」と称された時期に、コメント欄とトラックバック機能を標準装備したブログ(ウェブログ)というものが一般化して、人々の集まる発言の場がネット上にものすごくたくさんできたときには、今回うちに来たようなスパムコメントが問題になった。
そういえば、「迷惑メール」が問題になっていたころは、「限られた容量のメールボックスをスパムが埋め立ててしまうので、重要なメールを受信できなくなる(可能性がある)」という切実な実務上の問題があったり、「インターネットトラフィックを無駄に使う」というより大きな、いわば「公共」にとっての問題があったりした。特に後者のような「公共」の視点については、「迷惑メール」をなくそうという活動をしているサイト・掲示板でかなり勉強させていただいたものだ。
そのスパムメールが、メールサーバでのフィルタリング技術の向上によって、私のもとに届いてはいるかもしれないけれど目にすることはほとんどなくなった現在、ブログ界隈そのものが以前ほどにぎわってはいないというのに、ブログのコメントスパムは昔の姿のままで健在ということには、変な感慨を覚える。
Twitterのスパムもかなりうざったいけど(私の視界に入ってくるのは、ハッシュタグを乱用したインドの宗教スパムがやたらと多いのだが、ほかの人はアダルトサイトへの誘導だったり、暗号資産の勧誘だったりするのだろうと思う)、いったい、ああいうのって、効果はあるんだろうか。