Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

関係代名詞の非制限用法, 前置詞, 時制, 付帯状況のwith, など(事故死したコービー・ブライアントへの顕彰)

↑↑↑ここ↑↑↑に表示されているハッシュタグ状の項目(カテゴリー名)をクリック/タップすると、その文法項目についての過去記事が一覧できます。

今回の実例も、前回と同じNFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーについての記事から。

記事はこちら: 

www.bbc.com

このスーパーボウルのほんの数日前、1月26日に、米スポーツ界では衝撃のニュースがあった。バスケットボールのスーパースター、コービー・ブライアントが、ヘリコプターの墜落事故で亡くなった。各界で故人への哀悼の意が捧げられたが、このショーも例外ではなかった。

 

f:id:nofrills:20200219035101p:plain

2020年2月3日, the BBC News

キャプチャ画像の最初の文: 

The show also incorporated a tribute to basketball legend Kobe Bryant, who died alongside his daughter and seven others in a helicopter crash last weekend.

太字で示した部分は《関係代名詞の非制限用法》だ。先行詞は直前の "Kobe Bryant" で、これは固有名詞なので関係代名詞を使うときは非制限用法で補足的に情報を付け加える形になる。

下線で示した前置詞の "in" は、「事故で」と言いたいときに必ず使う前置詞として覚えておこう。

  The actor was killed in a car crash. 

  (その俳優は車の衝突事故で亡くなった)

  Two boys were injured in the accident. 

  (その事故で、少年2人が負傷した)

 

3パラグラフ目: 

Before the performance, Lopez said she had wanted to honour the athlete as soon as she learned of the tragedy from her fiance, Alex Rodriguez.

太字にした部分の時制に注目だ。主節は "Lopez said" で過去形、その目的語となるthat節内(thatは省略されているが)が "she had wanted" で《過去完了》になっているのは《時制の一致》だ。

  Lopez said, "I wanted to honour the athelete..." 

  → Lopez said (that) she had wanted to honour the athelete...

 

一方で、このthat節内の従属節であるas soon asの節では "learned" と普通の過去形になっているのは、一種の惰性である。大過去(過去完了)の前にはさかのぼれないから、過去形しかない、という感じか。文意は「悲劇についてフィアンセのアレックス・ロドリゲスから聞かされるとすぐに、そのアスリート(=コービー・ブライアント)を顕彰したいと思ったのだと、ロペスは公演の前に語った」。

 

その次のパラグラフ: 

"I was in the middle of rehearsing [when] Alex came to me with tears in his eyes and he's like, 'You're not gonna believe what happened,'" Lopez recalled. "He was devastated."

 太字で示したのは《付帯状況のwith》で、下線部全体で「目に涙を浮かべて」という意味になる。「アレックスが目に涙を浮かべて私のところにやってきたとき、私はリハーサルの最中だった」という意味である。

その次、"he's like, 'You're not gonna believe what happened,'" という表現は、口語(口頭での英語)ではよく見られる形で、誰かの述べたことをそのまま(少なくとも記憶しているまま)引用するときの言い方だ。この "like" は特に「~みたいな」という意味ではなく、読むときはあまり深く考えすぎなくてもよい。

なお、大学入試の自由英作文を含むアカデミックなライティングでは、このような口調は(誰かの発言の引用出ない限りは)出番はない。だからアカデミックな英語を身に着けた人が、こういった口語的な表現をぺらぺらと使いこなす人と比べられて、バカにされるようなこともあるのだが、まったく的外れなことである。

 

最後の文: 

"I think it's affecting everybody so much because it's reminding everybody how fragile life is and how we have to appreciate every single moment," she added.

howで始まる節が2つある。

最初の節は《how + 形容詞 +  ~》 の形で、「いかに…であるか」の意味。《感嘆文》を思い出して紐づけておくとよい。

  I was amazed how easy it was to cook the soup. 

  (そのスープを作るのがいかに簡単であるかに驚いた)

  ← How easy it is to cook the soup! 

 

2番目の節は《間接疑問文》の形だが、「いかに~しなければならないか」と訳すより、「私たちは一瞬一瞬を大事にしなければならない」と、まるでthat節であるかのように訳した方がしっくりくる。

このhow節は学校ではおそらく習わないのだが、実用英語ではわりとよく遭遇するはずだ。ただ、これを疑問詞節として訳しても、多少ぎこちないだけで意味が通らなくなることはないので、あまり意識しないかもしれない。

 

参考書:  

英文法解説

英文法解説

  • 作者:江川 泰一郎
  • 出版社/メーカー: 金子書房
  • 発売日: 1991/06/01
  • メディア: 単行本
 
徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版

徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版

 
コビー・ブライアント追悼号 2020年 03 月号 [雑誌]

コビー・ブライアント追悼号 2020年 03 月号 [雑誌]