Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

「これはジェノサイドである」――アモス・ゴールドバーグ教授(ヘブライ大学)のご発言に、日本語字幕をつけました。 #ガザ市民のための声翻訳 #ガザ #Gaza

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"Yes, it's a genocide" と題するシンプルなビデオが、12月4日にTwitter/X上の英語圏でバズっていた。ビデオの主は、英国のBrexitというカオスの中から生まれた稀代の風刺アクティヴィズム(というものがあるとして)集団、Led By Donkeysだ。そして「その通り、これはジェノサイド(の一例)です」という言葉の主は、イスラエル人のジェノサイド研究者、アモス・ゴールドバーグさんである。

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4日の夜(から5日の早朝にかけて)、私は4日に出たばかりのステファニー・クープさんのご著書『国際法からとらえるパレスチナQ&A イスラエルの犯罪を止めるために』(岩波ブックレット、700円弱)*1を読んでいたのだが: 

読書を中断して、Led By Donkeysのビデオ(というかアモス・ゴールドバーグさんのご発言)を日本語化することにした。

字幕翻訳は素人だが、日本語圏で即座に共有しておくべき点がてんこもりだからだ。事実に関する否認論に、これ以上の居場所を与えてはならない。

YouTubeで字幕をつける機能があるので、それを利用した。4分15秒程度の映像だが、ずっとしゃべりっぱなしでみっちり詰まっているし、話の内容は専門的で用語確認も必要だしで、字幕を表示するタイミングの調整にも手間取って、作業にはほぼ3時間を要した*2Led By Donkeysには翻訳の連絡を入れてある

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ゴールドバーグ教授の言葉は、可能であれば、音声として、耳から入れていただきたいのだが(言葉は元々音声であり、空気の振動であり、それが他者の心に伝わるものだということが感じられる声)、耳から入れるより目から入れたい方には、Led By DonkeysのTwitter/X投稿で全文がテキストでアップされているのをご覧いただければと思う。

英語の字幕は映像に最初から入っている(YouTubeの画面で字幕をオンにしなくても大丈夫)。私がつけた日本語の字幕は、その上に表示されるようになっている。再生ボタンを押しても日本語字幕が表示されない場合は、下図で矢印をつけてあるように、歯車のアイコンをクリックして[字幕]から[日本語]を選択すれば表示できる。

今回のブログの本体は以上。

以下、「有料部分」には、英文法・語法解説と、発言者やビデオのアップ主について、書いていく。

 

■目次■

発言主のアモス・ゴールドバーグ氏について

Amos Goldberg is a professor in the Department of Jewish History and Contemporary Jewry at the Hebrew University of Jerusalem and a fellow of the Van Leer Jerusalem Institute, also sitting on the institute's editorial board. Goldberg has published widely on The Holocaust, and was the editor of the journal Dapim: Studies on the Holocaust (2004–2014).

Amos Goldberg - Wikipedia

ざっと日本語化すると、「アモス・ゴールドバーグ氏は、エルサレムにあるヘブライ大学のユダヤ史・現代ユダヤ民族学科(日本語の正式な訳が私には確認できない。正式な名称ではないかもしれない)教授。ヘブライ大学は、日本でいえば東京大学みたいな存在である。Van Leer Jerusalem Instituteという人文科学・社会科学の研究機関のフェローもつとめ、この機関の編集理事でもある。ホロコーストに関する著作は数多く、2004年から14年の間は、ホロコースト研究の学術誌Dapimの編集者でもあった」。

つまり、このトピックに関して政治的な思惑に左右されて発言するような立場ではないガチの専門家で、非常に信頼性の高い発言主である。

 

*1:ハンユニスの学校の先生で、自助というか共助団体のCare For Gazaをやってるムハンマド氏や、ジャーナリストのヒンド・フーダリー氏の現地報告がフィーチャーされてる。

*2:時給1000円で計算して3000円分、専門技能らしく時給2000円で計算して6000円分のボランティアである。

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