休載します。アルジャジーラ・イングリッシュのウェブストリームで、イスラエルに殺害されたジャーナリスト、シリーン・アブ・アクレさんのご葬儀を見ていました。とんでもない光景が展開していました。正直、英文法どころではないです。私は英文法に(あるいは「英文法*だけ*に」)興味がある人にもこういうことを知ってもらいたい、そのうえで英語を勉強・研究したり、教材に使う素材を選んだりしてもらいたいと思ってはいるのですが、今日は無理です。
"The Israeli army is asking people if they are Christian or Muslim. If you’re Muslim you weren’t allowed in." - @ajimran
— Al Jazeera English (@AJEnglish) 2022年5月13日
Israeli occupation forces are attacking Palestinians during the funeral of killed Al Jazeera journalist Shireen Abu Akleh. pic.twitter.com/Xq3VkeOCqn
ほら。イスラエルは、「パレスチナはイスラム教一色ではない」という事実を隠蔽しようと躍起でしょ。日本のおメディア様の「ユダヤ教とイスラム教の聖地エルサレム」という《ナラティヴ》は、それの受け売りなんですよ。 https://t.co/h9ioOJFfUb
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
キリスト教もイスラム教も区別なく、「パレスチナ」としてまとまられては困るのですよ、イスラエルとしては。「宗教の違いによる争いだから、しかたがない」という《ナラティヴ》を作っているわけですから。それにホイホイ乗っかってるのが、日本を含む世界の多くの国々のメインストリームのメディア。
https://t.co/h9ioOJFfUb 動画必見。ヘルメットと防弾チョッキのわずかな隙間を狙撃されて亡くなったジャーナリストのシリーン・アブ・アクラさんの棺を担って墓地に向かう人々の前に立ちはだかるイスラエル当局の壁。ただ立ちはだかるばかりでなく、棺を担う人々に襲いかかっている。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
https://t.co/BwECQ3GARa Al Jazeera Englishのライヴストリーム。なぜか音が出ないので再起動してみる。 pic.twitter.com/MvunwdlyiO
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
争議のために集まった人々の間から、私が「アラブの春」で知ったアラビア語のあのリズムのチャントが上がっている。アラビア語を理解しない私には、言葉の内容はわからない。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
*葬儀
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
アルジャジーラ英語版で現場から話をしているキリスト教の宗教者は「これは特定の一家に起きたことではない、コミュニティ全体にとっての出来事だ」と語り、「どれほど長くかかろうとも、これを終わらせねばならない」と述べ、マーティン・ルーサー・キングJrの言葉を参照している。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
promiseに続けて-ing形を持ってきてしまう程度にはブロークンだが、とてもしっかりした英語で、問題を言語化し、「未来」への希望を語っておられた。今、これを打鍵している間にインタビューが終わった。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
現地からの音声に圧倒されている。アルジャジーラのコメンテーターの言葉の明確さもすごいが(「ユダヤ教対イスラム教、ではない。占領と暴力の問題だ」など)、それは、正直、何度も何度も繰り返されてきた言葉でしかない。なぜこれを、こんなにも繰り返さねばならないのか、という。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
今インタビューに答えているのはダイアナさんというお名前の弁護士。これからは、こうやって、「パレスチナ人のキリスト教徒」がどんどん声を持つことになるだろう。「キリスト教徒」であることを明示して。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
「イスラム教徒だからユダヤ教に反対している」云々の嘘を、「キリスト教徒であるパレスチナ人」がひっくり返してしまうことを、イスラエルは恐れているし、その点ではパレスチナの所謂「イスラム原理主義」の集団も利害が一致している。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
ちなみに、エドワード・サイードも宗教的背景としてはキリスト教徒だった(本人は信仰を持っていなかった)。私はアホの子だったので「パレスチナ人なのに『エドワード』なんだ」っていうところで驚いたものだ。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
ああ、教会の鐘が鳴り響いている。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
エルサレムじゅうの教会の鐘が鳴り響く中、埋葬のため棺が墓地に運ばれていく、とアルジャジーラの説明。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
遠くでバズバズ言ってる音がしているのは、イスラエルのヘリコプターだとのこと。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
旗について、いさかいの種になるからパレスチナ旗は持ち出さないという方針がありはしたようだが、それもおかしなことだし、それに沿道には準備なしで掲げられない高さのところにイスラエル旗が掲げられてるよ。 pic.twitter.com/5ReB86Vjsx
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
写真添付する順番間違えたので添付し直し。1枚目がイスラエル旗がはためいているところ。これが引き下げられたのが2枚目。3枚目は別の場所で少し後のもの。全部アルジャジーラ英語版ニュースより。 pic.twitter.com/wrO3L2PIr7
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
あかんもう限界超えたな。まともにツイートもできない。今日、体調最悪で(低気圧)起き上がっていられない状態なんだけど、シェリーン・アブアクラさんのご葬儀ではさすがに起き出してPC立ち上げてみたものの……
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
「シェリーンが殺されたのはjust another dayだった。彼女は、いつものようにジェニンにイスラエル当局が踏み込むのをいつものように報道しに行って、そして殺された」という文脈の明示があって、めちゃくちゃつらい。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
anotherっていう英語の容赦のなさよ。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
Just another victim.
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
今、アルジャジーラのニュースの画面で、病院から棺が運び出されたところでイスラエル治安当局が棺を担いでいる人々に襲い掛かっている場面のリプレイが流れているけれど、棺を担いでいる人が手に持っている旗をもぎ取ってますね。イスラエル側でも一度は制止もなされている。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
あれは、パレスチナ旗を見たら問答無用で襲い掛かるという訓練を受けてるんでしょうね。パブロフの犬のように。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
ほかならぬ、東エルサレムですかね、これ。シェリーン・アブアクラさんの出身地が東エルサレムで、埋葬も東エルサレムなんですが、イスラエルにとっては「パレスチナ人がエルサレムに埋葬される」ということ自体が「問題」になってるんですよ。彼女が生まれたのは1971年で、グリーンライン策定後っすね
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
今の話、あとから聞けるかな。オカンポさん(元ICCプロセキューター)が、この件のICC提訴の可能性について解説している。/ひょっとしたら2022年はICCにとって非常に重要な年になるかもしれない(ロシアもイスラエルもICC枠外)
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
重要な話が次から次へと出てくるんだけど、体調悪すぎて聞き取れてもついていけない。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
しかしもう、旗の話は勘弁してってのが本音。(北アイルランド)
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
墓地の様子。日本のおメディア様はきっとこれを「パレスチナ自治政府のアッバス議長も参列し……」で語るよ。 pic.twitter.com/zaZ2F5PavP
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
Rest In Power, #ShireenAbuAqla #ShireenAbuAqleh #ShireenAbuAkleh #FreePalestine pic.twitter.com/kDEvEtZ1S0
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
アルジャジーラ・イングリッシュが、アルジャジーラ・イングリッシュらしいことをやっている。シェリーン・アブアクレさんの葬儀についてのニュースを見ているが必ずしも状況を把握していない人が世界各地に大勢いることを前提に、「ラマラのAJ支局の記者が、エルサレムでの葬儀に参列できなかった。…
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
……同じ国の中で別の都市に行くことができない、というこの状況について必ずしも人々は明るくない。その点について説明してくれないか」というスタジオからの要請で、現場の記者がたっぷりと時間をかけて、わかりやすく説明をしている。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
お墓の周りから人が減っていって、さっきから「ようやくご家族(ご遺族)や直接の友人がお墓のすぐ脇で故人をしのぶことができるようになりました」というような現場中継が続いている。ご家族と思わしき女性たちの後ろに、東洋人の男性の顔が見えたのは、ご友人かもしれないし報道機関の人かもしれない
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
スタジオは無言でお墓の様子をただ流していて、現場の声が静かになって、鳥のさえずりが聞こえてくる。エルサレムで、マウント・ザイオンでさえずる鳥の声。これまで聞いたことがなかった。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
国連人権理事会が「ジャーナリスト殺害は戦争犯罪 war crime を構成する可能性がある」という声明を出したようですね。これまで民間人がどんなに残虐に殺されても黙ってたくせに。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
“Too long a sacrifice
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
Can make a stone of the heart.
Oh, when may it suffice?”
定時を迎えて、東エルサレムから生中継のニュースが一通り終わったようなので、あるじゃじるタイムを終了しました。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
イエイツのあれを紙に書写して壁に貼っておこう。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日
限界だ。窓の外では雨の音。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 2022年5月13日