Japanese judoka Toshihiko Koga, who won Olympic gold at the 1992 Barcelona Olympics, died on Wednesday aged 53, public broadcaster NHK said. https://t.co/hqG92JBCuY
私は柔道のことは道着の縫い目のひとつほども知らないが、どこかすれ違う程度の縁を得た、日本に関心のある人(特にアニメだゲームだとさわぐようになる前に日本に関心を抱いた人の中には、柔道と接点があった人がわりとよくいた)が、Kogaという名前を出して、"the greatest of all time" と、今ならGOATという略語にされるような表現で語っていたことがあったと、ずっと忘れていたようなことを、訃報に接して思い出した。
Toshihiko Koga was like the Michael Jordan of judo – developed his own signature style, beat many opponents who were bigger and stronger, super charismatic, an Olympian. What a loss for judo and sportsmanship
Even if you don't know a thing about judo or martial arts, I think you might be able to tell that there's something unusual going on here. Koga perfected about ten individual things to put this all together, to devastating and entertaining result pic.twitter.com/RQRRRq65al
「たとえ~でも」の《even if ~》を使って「たとえあなたが、柔道やマーシャル・アーツ(格闘技)について何も知らなくても」と前置きして、「これを見れば、何か普通でないことが起きているということがわかるかもしれない」と古賀氏のすごさを示す映像を紹介するツイート。残念ながら、本当に柔道について何もわからない私には、「すごい、軽々と一本背負いしている」ということしかわからないが、ここでは古賀氏は「10の別々のこと」を一緒におこなって、あの見事な技を決めているのだという。
で、この本の英語版は、紙の本も電子書籍も、英国版と米国版が出ている。英国版はFaber & Faberという出版社で、米国版はKnopfという出版社だ。表紙が違うので見分けがつくが、中身は、試し読みできる電子書籍の見本部分で確認した限り、どちらも同じである。通例、英国の作家が書いた作品は英国式の綴りや単語が使われているので、米国版はそこを米国式に微修正するのだが(例えばcolourはcolorと差し替えられ、realiseはrealizeに置き換えられる。もっと大きな修正例では、英国では Harry Potter and the Sorcerer's Stone だった作品が、米国では Harry Potter and the Philosopher's Stone にされ、ニュアンスが抜け落ちてしまったことがある*1)、Klara and the Sunでは英国版でもcolorという綴りが使われている。これはおそらく、作家によるKlaraというキャラクターの造形の一部だ――Klaraはアメリカ英語を使う。Klaraは20世紀後半以降、アメリカで発展してきた「計算機科学の子」だからだ。この作品は、Klaraが見聞きしたこと、"感じた" こと、"考えた" ことや "推測した" こと、つまりKlaraのmindがどう動いたかを、Klara自身が言葉にして、"I" の主語で書き綴っているという体裁の物語であり、"color" という綴りを使っているのは、作者のカズオ・イシグロではなくKlaraなのだと私は読みとっている。(そう読んでいるのは私だけではないと思うが、作品を読み終えるまでは書評・評論は意図的には見ないようにしているので、未確認。)
とある。これが「海外からの観客」の意味だ。これを応用すれば、"customers from overseas" という言い方ができるということに気づくだろう。この表現はまったくもって穏当な表現で、日本語でいえば「海外からお越しのお客様」くらいのニュアンスで使える。
ただ、「英語メニューあります」という表示には、「海外からお越しのお客様へ」という断り書き自体が不要で、単に "English menu(s)*1 available." とか "We have English English menu(s)." と表示しておけばよい(余談だが、この「メニューあります」を "There is ~" で表すのは奇異である。和文英訳としては「まあ、そういうふうにするっちゃーするんだけどもー」と苦笑せざるを得ないが、翻訳としては苦笑の余地もなく、完全に誤訳となる)。
昨日、3月21日の日曜日は、イングランドのプレミアリーグではウエストハム対アーセナルの「ロンドン・ダービー」だった*1。ウエストハムは名称こそ「ウエスト」だが、ロンドン東部のクラブである(正確に言うと、ロンドン東部にある「ウエスト・ハム」という場所を拠点とするクラブである)。2012年のロンドン五輪で建設されたメインスタジアムを、いろいろとうまいことやって、本拠地として手にしたクラブでもある。またここは1980年代くらいまでの「フーリガン」の時代に悪名を高めたクラブのひとつで、このクラブの「ファーム」のことが映画化されていたり、あるいはロンドンを舞台にした映画で「ウエストハムのサポ」というと極めて粗暴な男たちという類型として登場していたりする。ロンドンがゾンビ化ウイルスに襲われ、東ロンドンの若者たちと老人ホームのじじばばがゾンビをなぎ倒すという、全然怖くない超低速ゾンビ満載の手作り感たっぷりの映画『ロンドンゾンビ紀行』(最高の邦題だが原題はCockneys and Zombies)でも、「粗暴なウエストハムのサポーター」がダレそうな場面の引き締め役みたいな感じで出てきていたと思う。
15’: West Ham 1-0 Arsenal 17’: West Ham 2-0 Arsenal 32’: West Ham 3-0 Arsenal 38’: West Ham 3-1 Arsenal 61’: West Ham 3-2 Arsenal 82’: West Ham 3-3 Arsenal
That satellite image of Australia on fire? It’s not a satellite image. It’s a graphic from NASA data, of the areas affected. The graphic ‘glow’ makes the areas affected look bigger, and some of the fires on it are no longer burning, as its creator Anthony Hearsey, has confirmed. pic.twitter.com/BsYDGDoYoX
Kangaroo Island bushfires: grave fears for unique wildlife after estimated 25,000 koalas killed https://t.co/hYprFjSDL1 オーストラリアの大火、野生の動物たちは火災を生き延びたとしても、そのあと食べるものがないよね。燃えた地域では生態系が丸ごと……
閑話休題。このツイートの本文、 "ICYMI" はビジネスメールやショート・メッセージ、チャットなどでよく使われてきた略語で、"In case you missed it." のこと。「あなたが見逃した場合には」で、日本語の同等の言い方だと何だろう、「再送しておきますね」「改めてフィードします」くらいかな。
《in case S + V》は「SがVする場合には」が直訳だが、「万が一」くらいのニュアンスが入るので、日本語の「~する場合には」をいちいち "in case ~" を使って英訳すると違和感が出る、というのは、大学受験の和文英訳の定番ネタである。