パンクチュエーション(句読法)
今回の実例はTwitterから。 12月2日、Twitter上の英語圏で「エリオット・ペイジ」という男性 (he)のことが大きな話題になっていた。これまで「エレン・ペイジ」という名前で活動していた女性 (she) の俳優が、自分はトランス(トランスジェンダー)であり、…
今回の実例はTwitterから。 日本語では「~た」や「~した」と、《過去》のような形で表すものを英語にするときに、英語では《過去形》を使わないことがある。こういうところでつまづいてしまう人も少なくないのだが(私もかつてはそうだった)、日本語の「…
今回も前回からの続き。今週はずっとこのトピックを扱ってきたが、今回で終わりにする。 英語圏で「現場」があることの多くについて、このような形での「現場の記者からの実況ツイート」がある。Twitterで誰にでも見られる形で提供されている情報である。し…
今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデルフィアのフォー・シーズンズで11時」とツイートしたのをすぐに消して、「でっ…
今回の実例は、Twitterにフィードされてきたジョー・バイデン氏のスピーチから。 米大統領選挙は、日本では11月4日の夜のTVニュースでは「トランプ旋風再び」とかいう話になっていたらしいが、日本の報道機関は大丈夫なのだろうか。かつて英語圏のジャーナリ…
今回の実例はTwitterから。 米国の選挙(大統領選がメインだが、議会選挙も同時に行われているし、各州の住民投票も行われている)の投票が現地3日に行われた。米国は国内で時差(複数のタイムゾーン)があるし、細かく見るのは大変だが、時差を見ながら情勢…
今回の実例は、やや変則的に複数。 「しかしながら」という長たらしい訳語をつけて覚えさせられる《接続副詞》のhoweverについては、当ブログではすでに何度か扱っている(カテゴリーをご参照いただきたい)。「しかしながら」系の接続詞と接続副詞について…
今回は前回の続きで、新たに発見されたナスカの地上絵についての英語の報道記事を読んでみよう。 前回は、「ナスカの地上絵」についての英語のニュース記事を探すための下準備として「ナスカの地上絵」を英語でどう書くか(言うか)をウィキペディアを使って…
このエントリは、2019年10月にアップしたものの再掲である。あとから見るとこの回、最重要ポイントは引用符の使われ方のようにも思える。そのくらい、日常的な報道記事での引用符の使い方のお手本のような実例だ。 ----------------- 今回の実例は、以前取り…
ジョン・ヒュームが亡くなった。この人がいなかったら、北アイルランドは今でもドンパチが続いていたかもしれない。そういう存在だ。 この人については、ここではなく本家のブログで書くべきだと思うのでここでは深入りしない。20世紀後半の経験と知恵を体現…
今回の実例は、いくつもの人権団体がまとまった連合体が出した報告に関する報道記事から。 英語圏では*1、人権団体などNGOの報告のようなものについての報道を行うとき、報道機関の記者は、前半ではその報告の内容を端的にまとめ(多くの場合、その報告書か…
今回の実例はTwitterから。 テニスで現在世界ナンバーワンの座にあるノヴァク・ジョコヴィッチ選手が、新型コロナウイルスに感染した。世界的にテニスの大きな試合が一時停止を余儀なくされているときに、彼自身が主催して、セルビア、クロアチア、ボスニア…
このエントリは、2019年7月にアップしたものの再掲である。2020年になって脅威となった新型コロナウイルスの感染拡大対策を口実に、いくつかの国がリベラリズムに逆行することを公然と行っているが(ハンガリーとか)、一方でさらに、公衆衛生という問題を「…
今回の実例も、前回と同じ、混乱期にネット上にばら撒かれている誤情報・ニセ情報についての解説記事から。背景解説は前々回のエントリを参照。 前々回、前回はニセ情報 (disinfo) で映像の日付を改竄して拡散したり、根拠のない説を吹聴したりといったもの…
このエントリは、2019年7月にアップしたものの再掲である。このコロンの使い方は、知っておくととても便利である。 ----------------- 今回の実例は、先日大阪で開催されたG20サミットの直前、ロシアのプーチン大統領が英国の経済新聞フィナンシャル・タイム…
今回の実例は、報道機関のTwitterフィードから。 イングランドに拠点を置く格安航空会社 (LCC) に、EasyJetという会社がある。1990年代後半に始まった「機内食サービスなどをカットしてその分安くする」「事務所・支店を持たず、予約は電話かネットのみとし…
今回の実例は、新型コロナウイルス感染拡大による影響とアパレル業界についての記事から。 日本語圏でも「ステイホーム」というカタカナ語、または「Stay Home」という(若干もやっとする大文字の使い方をした)英語フレーズが見られるようになっているが(…
今回の実例は報道の見出しから。 昨日4月27日(月)に、新型コロナウイルスに感染して自宅療養を続けていたが容態が悪化したために入院し、一時は集中治療室に入っていた英国のボリス・ジョンソン首相が、職務復帰した。ジョンソン首相は12日(日)に退院し…
このエントリは、2019年6月にアップしたものの再掲である。これは学校では習わないことがほとんどだと思う。 ------------------------- 今回の実例は、アイルランドが打ち出した環境危機に際するプランについての報道記事より。 アイルランドは「エメラルド…
このエントリは、2019年6月にアップしたものの再掲である。こなれた英語独特の難しさはあるが、完全にわからなくても文章を読んで意味を取る(理解する)ための練習にはよい記事だと思う。全文通読をお勧めする。 ------------------------ 前回のエントリで…
今回も、前々回および前回と同じ記事から。 今回は記事の一番最後の方、同じ危機の中にあって、英国という遠く離れた場所から東アジア(極東アジア)を概観してまとめている部分から。 記事はこちら: www.bbc.com
今回の実例は、報道記事から。 新型コロナウイルスに関しては「ワクチンができれば安心だ」みたいな前提があるが、一般論として、すべてのウイルス(を含む病原体)にワクチンがあるわけではない。このウイルスはまだまだわかっていないことがとてもたくさん…
【2020年6月9日補記】 本稿は、2020年4月3日にアップロードしており、その時点でWHOのサイトで確認することができた最新情報を扱ったものである。その後、4月下旬にはドイツなど欧州各国で公共の場でのマスク着用が義務化されるなどの動きがあり、さらに6月5…
今回の実例は、テニス・プレイヤーのアンディ・マリー(マレー)の文章から。3月8日(日)の国際女性デーを前に、7日(土)のガーディアンに掲載された寄稿の文章だ。 マリーは2013年に、英国人プレイヤーとしては実に77年ぶりにウィンブルドン(全英オープ…
今回の実例は、少し前の記事になるが、米NFLのスーパーボウルのハーフタイムショーについての論評記事から。 NFLはNational Football Leagueで、アメリカン・フットボールの全国リーグ、「スーパーボウル」はその優勝決定戦で、NFL傘下の2つの団体(カンファ…
このエントリは、2019年5月にアップしたものの再掲である。重要事項がてんこ盛りになっているので、ひとつひとつ確認していくつもりで読んでいただければと思う。 ------------------------------------------ 今回の実例も、前回と同じ、ウェールズで初めて…
今回の実例はTwitterから。 起きたことがショックすぎて文脈とか説明できる状態ではないので、今回はサクッと。 何が起きたかというとこういうこと。つまり、英国政府の北アイルランド担当大臣が、2月13日のジョンソン内閣改造でクビになった: Julian Smith …
今回の実例は報道記事の見出しから。 これまた前回の《前置詞+whom》と同じく、少し前の日本で流行っていてまだまだ支配的といえる力があるらしい「英文法不要論」の立場からは「教えなくてもいい英語」と扱われていたものだが、実際には、普通にがんがん使…
今回の実例はビジネスニュースに関連した記事から。 1990年代半ば、Windows 95が登場して人々がインターネットというものに接するようになったころに社会に浸透したのが、支店を持たず、航空券が買えるのはインターネットと電話のみで、機内食などは有償提供…
今回の実例は、「ハリー&メーガン」ことサセックス公夫妻の突然の "引退" 宣言についての、わりと早い段階での報道記事から。 前回、王族主要メンバーによる直接会合(というかおばあちゃんとパパと息子たちの家族会議)を受けてのエリザベス女王のステート…