Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【再掲】関係代名詞の非制限用法, 先行詞を含む関係副詞, stop -ingなど(マラドーナの訃報とイングランドのナショナリズム煽動)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- さて、亡くなったディエゴ・マラドーナは、母国アルゼンチンやクラブの一員としてプレイしたことのあるナポリやバルセロナでは圧倒的ヒーローであろうが、イングランドにとって…

【再掲】やや長い文, 関係代名詞, 助動詞mightなど(ディエゴ・マラドーナ死去)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。 日本時間で今日未明、ディエゴ・マラドーナが亡くなったとのニュースが流れてきた。最初は「現地報道によると」という形で、その「現地報道によると…

not leastやdespiteを使った表現, 文構造を把握しての-ing形の判別, 挿入, 二重目的語をとるlose, 慣用表現の中の猫, など(ドイツのシュレーダー元首相とロシア)

今回の実例は、前々回および前回と同じ記事から。前置きなどは前々回のエントリをご参照のほど。 今回は、前回読んだところよりもさらに少し先の部分を読んでみよう。 記事はこちら: Gerhard Schröder has become the most prominent face of a long era of …

far from ~, not only A but also Bで副詞節が来ているパターン, やや長い文, など(ドイツ、シュレーダー元首相とロシア)

今回は、前回の続きで、ドイツの元首相であり、在任中はロシアとの友好関係構築に邁進し、現在はかの「ノルド・ストリーム2」にも関連してドイツとロシアの関係におけるキーパーソンとなっているゲアハルト・シュレーダー氏への、ニューヨーク・タイムズのイ…

ニューヨーク・タイムズの特徴, 付帯状況のwith, 分詞構文, 挿入, など(ロシアとの関係について、シュレーダー元ドイツ首相の語ること)

今回の実例は、インタビューを中心に構成された解説・分析系の記事から。 ドイツの首相*1といえばアンゲラ・メルケル氏、という時代が長く続いた。実に、2005年11月から2021年12月までだから、16年以上だった。だから、「メルケルさんの前のドイツの首相は?…

関係代名詞の非制限用法, 連鎖関係代名詞, など(フランス大統領選の結果を報じる記事)

今回の実例は、報道記事から。 4月24日(日)、フランスの大統領選挙の決選投票が行われ、即開票されて、日本時間で25日(月)午前3時には、選挙の場合のフランスのやり方なのだが*1、そこまでの開票の結果と出口調査から判断した当選確定情報が流された。 …

【再掲】「~は終わった」を過去時制で表すかどうか(米大統領選挙は終わった)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。 日本語では「~た」や「~した」と、《過去》のような形で表すものを英語にするときに、英語では《過去形》を使わないことがある。こういうところで…

過去分詞の後置修飾, 「フェイク」を語るときの必須単語, BBC News系Twitterフィードの見方, など(フランス大統領選挙を前に出ている画像捏造系ネットデマ)

今日は土曜日にもかかわらず再掲でない内容になる。 今週は、デマについてという、当ブログとしては中身はほとんどないにもかかわらず消耗だけはするトピックを扱い、それも文字数をやたらといっぱい使ったのでくたびれてしまって、昨日、金曜日のエントリを…

【再掲】仮定法過去完了におけるifの省略と倒置(エメット・ティルが生きていたら)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回の実例はTwitterから。 ジョー・バイデンの圧勝に終わった(が敗北した現職がなかなか負けを認めないのでめちゃくちゃな事態になっている)米大統領選の投票日を間近に控え…

機械翻訳の使いどころ(文字を読むことすらできない言語で書かれた文章について、何が書かれているのか程度のことを把握する)

今回は、前回の補足で、ネット上の日本語圏で流れている「ウクライナでは鶴は不吉」なる無根拠な説に関連しての調べものについて。 なお、調べものそのものが目的であれば、ウクライナについてのことなので、ウクライナで用いられてきた言語、特にウクライナ…

激論千羽鶴:「ウクライナでは鶴は不吉」なる無根拠な説を鵜呑みにしてていいのか(簡単な調べものでウクライナでは「鶴は益鳥」「故郷への熱い思いのシンボル」とわかる)

今回は、いつもと趣向を変えて、英語圏での調べものについて。 昨晩、共同通信のフォトグラファーで、先日までウクライナに取材に入っていらした原田浩司さんの下記のツイートを見た。 うーん、無意味ではないと思うな。ウクライナでは、日本のように折り紙…

be at it again, 関係代名詞のwhat, 接続詞句 every time, as soon as, など(「占領」を説明せず、対等な関係にはない間柄のことを「衝突」と呼ぶことの不誠実さ)

今回は、前回の続きで…… と、今回はここまで。 タブばかり大量に開いてあって、ブログが1字も書けない。「今回の実例は、前回の続きで」の先が、1文字も書けない。 — nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) 20…

【再掲】"pleasant if awkward" の中身は、《譲歩》のif節と《省略》

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】 今回も引き続き11月18日のエントリやそれに続くエントリ群へのブ…

【再掲】いただいたブコメから、有益な追加情報ならびに参考書& "if awkward" について調べてわかったこと

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】 今回も引き続き変則的に。 一昨日11月18日のエントリは、はてなブ…

【再掲】昨日のエントリの補足

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】 今回も引き続き変則的に。今日は英文法解説なしです。 時事通信の…

付帯状況のwith, 接続詞のas, など(イスラエル当局が、ラマダン中にアル・アクサ・モスクを急襲) #AlAqsaUnderAttack

今回の実例は報道記事から。 世界の目がウクライナに集まり、ウクライナから脱出した人々は、普通の国ではrefugeesとして、日本という奇妙に特殊な国では「難民」ではなく「避難民」として次々に受け入れられて「ほっこりするニュース」的に消費されてすらい…

手記を読む(ボリス・ジョンソンが首相官邸で違法にパーティーをしていたころ、英国の人々はどんな生活を強いられていたか)

今回の実例は、前回の続きで、さらにTwitterから。 前回述べたように、いわゆる「パーティーゲイト #Partygate」*1でボリス・ジョンソン首相とその妻キャリー・ジョンソン、財務大臣のリシ・スナクという政権トップとナンバー2がそろって罰金刑を食らった。 …

イレギュラーな関係代名詞, 強調の助動詞, no ~ but ..., on -ing, など(ボリス・ジョンソンが国会で嘘をついていたことが事実として確定)

今回は、前回の続きの予定だったのだが、イスイス団の思想にかぶれたテロリストの話よりもより緊急性の高いことが起きたので、予定を変更する。ボリス・ジョンソンが国会で嘘をついていたことが事実として確定した。 英国の政治になど特に関心がなくて、何が…

同じことを報じる2つの記事を、読み比べてみる。(英、デイヴィッド・エイメス議員殺害で被告が有罪との評決)

今回は、同じ事柄を扱う報道記事を読み比べてみよう。 今から半年ほど前の2021年10月15日、自身の選挙区で有権者と1対1で直接対話する「サージェリー」の仕事をしていたデイヴィッド・エイメス英下院議員が、その「有権者」に刺し殺されるという事件が起きた…

挿入, 等位接続詞による構造, 関係代名詞, など(案内文を読み、必要な情報を確認し、オンライン講演に申し込む)

今回の実例は、実用文書から。 といっても簡単な、ウェビナーの案内と登録である。 センター試験の後釜になった共通テストでも、このタイプの「実用文書」は出題されているが、あれは、「本物の実用文書」「生きた英語」と扱うのはかなり困難で、ああいう、…

【再掲】《形容詞A if 形容詞B》の構造, awkwardの語義(バラク・オバマの回想録と時事通信の誤訳)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】 今回の実例は、予定を変更して、今日まさにTwitterで話題になって…

【再掲】ある「主張」に対置すべきは「もう一方の主張」ではなく「事実」である。Comment is free, but facts are sacred.

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、先週ずっと見てきた「フォー・シーズンズ(ホテルではない)」のインシデントに関する落穂拾い的なことを。英語表現としておもしろいものがあったのでそれを書いておき…

挿入, パンクチュエーション, 過去分詞単独での後置修飾, など(希望を持つということについて)

今回は、前回の続きで、キャシディ博士がブチャの殺戮を受けて投稿した2つ連続のツイートの2つ目。前置きなどはすべて省略して、いきなり本題に入ろう。 Many will say - it will never happen - that Russia isn’t a signature to the ICC. Just like the U…

完了分詞構文, 等位接続詞の作る構造, 仮定法過去完了, など(ウクライナ、ブチャの殺戮)

今回の実例は、Twitterから。 先の週末(4月2日から3日)、ウクライナから、ロシア軍が撤退して解放されたキーウ州の街の、あまりにひどい状況が伝えられた。『ペンギンの憂鬱』などで知られるウクライナの作家アンドレイ・クルコフは、惨状を記録した写真を…

【再掲】ツッコミどころ満載の記者会見をツッコミながら実況する記者, 「待望の~登場」の定型表現, 接触節, not ~ any ...での全否定(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その5)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回も前回からの続き。今週はずっとこのトピックを扱ってきたが、今回で終わりにする。 英語圏で「現場」があることの多くについて、このような形での「現場の記者からの実況…

口語的な省略, 肯定文でのat all, 同格, 挿入, など(この50年、世界各地での虐殺現場を見てきたジャーナリストのことば)

今回の実例は、Twitterから。 ウクライナでとてもひどいことが行われている(「起きている」のではない。「行われている」のである)ことは大きく報道されている通りで、その悲惨と非道を伝えるニュースで世の中があふれかえっているときに、基本的に、大学…

「これしかない」という意味の定冠詞のthe, 省略, 関係代名詞のthan, 動詞化したYouTubeなど(「北アイルランドといえばこの曲」というスレッド)

今回の実例は、Twitterから。 1969年8月15日から物語が始まる映画『ベルファスト』では、この町の出身でこの町のことを歌い、当時から活躍していたヴァン・モリソンの楽曲が全体を通じて印象的な使われ方をしていたが、北アイルランドは多くの音楽家を輩出し…

【再掲】be about to do ~, some + 単数形, 《結果》を表すto不定詞, 直説法か仮定法かを根拠をもって判定する, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その4)

【再掲】現在完了, 省略, メディアが「次期大統領」と書き始めるときの手続き, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その3)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回もまた、前々回と前回の続き。もう前置きは書かずにいきなり話を始める。 というわけで、あまりに考えられないようなことが目の前で、なおかつ地球の反対側で起きているの…

【再掲】時制の一致, 近未来の予定を表す現在進行形, 前置詞+関係代名詞, 連鎖関係代名詞, など(連載:「フォー・シーズンズ」事件、その2)

このエントリは、2020年11月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、前回の続き。前置きを書いているとまた終わらなくなるのでサクサク行こう。 前回は、現地時間で7日(土)の朝、現職の大統領が「弁護士による記者会見を行う。フィラデ…

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