Hoarding Examples (英語例文等集積所)

いわゆる「学校英語」が、「生きた英語」の中に現れている実例を、淡々とクリップするよ

分詞構文など(レバノンで、イスラエルの攻撃の標的にされて殺された女子大学生とそのご家族のこと)

ドナルド・トランプの大変に下品な言葉遣いでのネタニヤフ罵倒を取り上げたエントリで、「追記」としてネタニヤフからの反応(とされるもの)を書き添えた際に、たまたま、レバノンにおいてイスラエルが国際人道法などガン無視して行い続けている蛮行に尊い…

ジェノサイドが実況され続けてくるガザ地区から届いた仮定法過去完了の例文

"You'd be in prison if it weren't for me." という例文を取り上げた昨日のエントリ、はてブで上位に表示されていた影響もあり、閲覧数が多くなっている。ブコメも多くいただいており、その中に英語の「仮定法」についてのものが少なくない。私は元々「仮定…

「貴様、誰のおかげでムショ行き免れてると思ってんだ」を、仮定法で表しなさい。

■目次■ 【本編】 【追記: はてブ】 ブコメへの返信: こっちも読んでね ちなみにトランプのFワード連発にネタニヤフがどう答えたかというと…… 【さらに追記: 並んだ並んだあかしろきいろ】 【翌日追記: ブコメへのお返事など】 【追記: 6月4日(天安門事件の…

earlier this monthは「今月初め」ではない。(アーセナル、CL決勝直前)

よく誤訳されている、earlier this month[year, week, etc] というフレーズについて、一発で理解できそうな例が流れてきた。特にガナサポであれば、理解した瞬間に頭の中でアンリが美しいステップを刻み、知識が足先で*1ふわりと踊らされてゴールネットを揺…

「水分補給を忘れずに」の自然な英語表現が、ロンドンのデモ現場に登場した(5月第1木曜の地方選から、16日の極右デモまで)

2026年5月の英国の選挙 「リフォームUK」のバカ勝ち 例年通り、5月第1木曜日(今年は7日)におこなわれた地方選挙で、10年前のEU残留可否を問うレファレンダムで「EU離脱」が選ばれるうえで決定的な役割を果たしたUKIPの党首、ナイジェル・ファラージが、UKI…

「文脈がすべてである」という命題(引用元確認の必要性)と、今どき、「和訳」を焦点化するというナンセンス

とても読みづらい英文が話題になっていた 誰もソースを確認していないようである なぜソース確認が重要なのか(「文脈」というもの) この文のソース(引用元) 《文脈の力》で読解する 慣用表現だって読解できる まだ問題は残る 対訳例 追加の文法解説 とて…

were to do ~の仮定法でのifの省略と倒置、挿入、イディオム(ホロコーストという過去の現実と、現在を、イスラエルの中から)

ホロコーストを記念する(「記憶に刻む」と言った方がいいかもしれない)ための日は、いくつかある。ホロコーストで殺された人々、特にユダヤ人の逮捕・移送・殺戮が行われた各国でのものもあるが、大きなのは2つ。 1つは国連の「ホロコースト犠牲者を想起す…

「持ってる」を英語で言うと(米副大統領の悪運)

今日はもうひとつ、興味深い実例を見かけたのでメモしておく。 日本語の俗語表現で、「持ってる」というのがある。「あの人がやるといつもいい結果になる」といった文脈で用いられる表現で、「2000年代初めごろから、スポーツ選手などが使い始めて広まった」…

"the house that Jack built" 式の言葉遊び、など(ホルムズ海峡封鎖に関するトランプ発言をめぐり)

難読英文の例をお探しの英語教育界隈のみなさま、こんにちは。Twitter/Xですばらしい例が、ホルムズ海峡(概念)のほうからどんぶらこどんぶらこと流れてきたので、シェアします。 "This is the house that Jack built" が、《関係代名詞のthat》が連なる形…

「どこの何とはあえて言わないが」という文脈で用いられる不定冠詞のa(トランプの「文明が滅びる」発言は原文で見ないと読み誤るかも)

米国とイランは停戦で合意したそうだ。こないだアフガニスタンをボムっていたパキスタンが停戦交渉の仲介役となったというのだから、もう本当にわけがわからないが*1、ともあれ条件付きの2週間の停戦は合意されたし、その宣言もあった。なお、パキスタン首相…

BBC Newsが合衆国大統領の下品な発言を喜んでいるので、BBC Newsのアプリを見えないところに追いやった

スマートフォンを使うようになってからずっと、ロックを解除して最初に目に入るところには、BBC Newsのアプリを置いてあった*1。一応「イギリス好き」だし、「さて、ニュースをチェックするかー」って思ったときにぱっとアクセスできるようにしてあるのが、B…

助動詞のmay, いろいろなif節、ifの省略と倒置、「現実味のcould」かもしれないもの、など(ドイツの兵役をめぐる法改定)

ぼーっと新着ニュース記事を眺めていたらまたウェブ検索では探せない文法事項の実例を見かけたので、メモっておこう。 記事はこちら: www.bbc.com 内容を要約すれば、ドイツでは、17歳から45歳(いわゆる「戦闘年齢」)の男子に対し、3か月以上海外(国外)…

'a friend of mine' 型の表現、完了形の動名詞、have yet to do ~、that節の繰り返し、ずっこけ分詞構文かもしれないもの(パム・ボンディ解任)

米トランプ政権のパム・ボンディ司法長官がクビになったというニュースがトップに来ていたので、リンク先の記事をぼーっと読んでいたら(まともに読もうという気はない)、実例を採取できてしまったのでメモしておく。ほか、ちょっと気になるところも含めて…

becauseの節(従属節)が独立した文のようになっている実例(サッカー、イングランド代表)

3月末に、「サッカーの母国」イングランドの「サッカーの聖地」ウェンブリー・スタジアムで、親善試合とはいえ、イングランド代表が負けるという波乱があった。相手は日本代表だ。 FIFAのあれこれでいろいろばかばかしくなったうえに、ガザ・ジェノサイド以…

《make + O + C》の《O》が長大で後回しにされている実例、《make + it + C + that節》の構文で例文をAI/LLMに出力させる(元王子の違法行為の疑いと国王の判断)

最新ニュースをチェックしておこうと、ごはん食べながらBBC Newsのサイトを見ていたら、ウェブであれ書籍であれ、何らかのテクストを、どのように検索しても絶対に探し出せない実例に遭遇したので、メモっておく。 記事はこちら。どこからか連れてきた年少の…

現実味のcould, can't do A without doing B (米ニューヨーク市長選で当選確実視されていた候補者についての記述)

松井孝志先生のおっしゃる《現実味のcould》の実例が、先週末、今話題の米ニューヨーク市の市長選挙のニュースに乗って流れてきた。火曜日の投票を前にした土曜あたりの*1BBC News記事である。 https://www.bbc.com/news/articles/c3rjjdvx5r5o よく見たら、…

without pauseか、without a pauseか、英文書いててわかんなくなったので生成AIに聞いてみた。

検索エンジンにAIが搭載されたことによって、かつてのオフィス環境で職場に常駐しているネイティヴ・チェック担当者に「ちょっとすいませーん、今、2分くらいよろしいですか」と声をかけて「これってどっちがよりナチュラルですかね」と尋ねる、というふうに…

大切なものを燃やしながら、"My heart burns with it." という言葉が出てくる……これをどう日本語にするか

作業中に詰まっている。 ある人が、大切なものを自分の手で燃やさなければならない、という事態を想像していただきたい。そのときに、 "My heart burns with it." と述べている。これをどう日本語にするか。 実際にその人のheart(心臓、もしくは心)が燃え…

「↑→↓↓↓」から「↓↓↓」だけを切り抜いて、それを斜めに配置したAntiFa系のシンボルマークのことだと大騒ぎした主流メディアと、米極右界のネットミーム

Twitter/Xの画面を見たら、Helldiversという単語がTrendsに入っていた。どんなに低気圧でだるくても眠くても、知らない単語があればチェックしてみるのが習性である。字面から漫画か何かか、あるいはガザでアメリカがやってる食糧支援に偽装したデス・トラッ…

3単現のs(はてブで話題の漫画『順子 NEVER DIE!!!』をめぐって)

はてブ経由で漫画読んだんだけど: https://t.co/EhsLED3C4j "順子 NEVER DIE!!!・順子 NEVER DIE!!!"何度も繰り返されるので、3単現のsはどこ行ったんだよっていう感想しかない。「順子よ、決して死ぬな」ならこのままでいいんだけどそういう意味じゃないか…

人称代名詞を使わないで書かれた報道記事と、男性名から女性でも使われる名前に改名した銃撃犯

やることが山積みの状態のまま、腱鞘炎がやばい感じの上に、ずいぶん前に何だかわけのわからない言いがかりをつけられていたことに今頃気づいたので自衛のために反論したらものすごい絡み方をされて(Twitterのリプライの埋め立て……15年ぶり。前にそういう目…

英語のhometownとは何か、実例を通して確認する。(英語読まずに機械翻訳の結果見てパニクるなっての)

週末あたりから、ネット上の日本語圏でやたらと「ホームタウン」という語を見るようになり、それが「移民がー!!!!!」っていうパニックと重なってて、「なんだこれ」と思っていたのだが、ガザ・ジェノサイドで手一杯&頭もいっぱいで、22日に封切られた…

《there's + 複数形》の実例をメモる。

ウェブ検索では見つけられない実例をちょいメモ。 ガザ・ジェノサイドやパレスチナとは関係のない話題の英文をときどき読まないと、言語野が涸れはててしまうので、ランダムにウィキペディアを読んだりしているのだが、今日はたまたま、BBC Newsのアプリを立…

不定詞の意味上の主語(ガザからの自由詩 "How much must I?")

先日、《不定詞の意味上の主語》を表す《for ~ to do ...》の構造について書いた。 hoarding-examples.hatenablog.jp 「不定詞の意味上の主語」とは、「to doするのは誰か」ということである。それが文の主語と一致している場合や一般論のときは明示されな…

誤訳しそうになったときにGoogleに助けられた話: "to call out the silence" は熟語化しつつあるのかな

今、本当に、翻訳の作業中なんだけど、誤訳しそうになったのでちゃちゃっと書いておく。 頭を翻訳モードにしているつもりでも、翻訳に必要な集中ができる前に目にしている言葉が目の前で崩壊して意味を失っていくという状態で*1、普段ならこんなところで誤訳…

not ~ any, help + O + 動詞の原形, など(ガザから、学問継続のためのペンと紙を買う代金の支援要請)

ガザの大学生マフムードさん(アズハル大学、医用生体工学専攻)から、学問を続けるための支援要請が来ています。 Mahmoud, you never cease to amaze us. この状況下で大学の期末試験を受けるマフムードさんから支援要請です。#ガザ市民の声翻訳 #ガザ 「今…

手書き文字(90代のイギリス人)

いやもう、「Twitterすごい」としか言いようがないんですが、以下をここにアップするのは第一義的には手書き文字の実例です。90代のイギリス人の手書き文字。かなり読みやすいので読んでみてください。下記のツイートに添付されている写真。 The Guardian an…

「仮定法はこう使え!」というお手本が、ガザからやってきた。

久しぶりにログインしました。 今回のエントリは、表題通り。下記です。初見で、あまりの美しさにしばししびれました。英語の仮定法独特の、ちょっともっちゃりした余韻が重なり合うところに、等位接続詞andを使う(べき)《列挙》の構造が絡んできて、気取…

"a song for you to sing" は「あなたのために歌う歌」ではない。「あなたが歌う歌」である。(不定詞の意味上の主語)

わたしは激怒した。必ず、かの、イメージだけでしたり顔で「日本の英語教育」を語っちゃう上に1980年代末の、『別冊宝島』の「道具としての英語」の時代の認識のまま「文法」を敵視する業界人改め国会議員(参議院)の、「張りぼて」と言うのも張りぼてに失…

ガザの中学校での英語の授業がどんな感じか、教諭自身が映像を投稿しています。

英語を教える立場にある方、あった方ならきっとご興味がおありかと思うので、noteにアップしたものをこちらにもリンクしておきます。 パレスチナ人の教育水準が(かなりとんでもなく)高いというのは、ずーっと前から、それこそアラファト議長が「パレスチナ…

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